明日のために〜Forever More〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 世界中の誰もが | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
2 | 明日のために(AL ver.) | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | 6thシングル 最高24位 売上0.7万枚 |
3 | YOU & ME | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
4 | Tears | 上木彩矢 | 長戸大幸 | 葉山たけし | |
5 | ココロが..もう少し | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
6 | 夢の中にまで | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
7 | 眠っていた気持ち 眠っていたココロ(AL ver.) | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | 4thシングル 最高19位 売上1.3万枚 |
8 | もう帰らない | 上木彩矢 | 川本宗孝 | 葉山たけし | |
9 | Forever More | 上木彩矢 | 川本宗孝 | 葉山たけし | |
10 | youthful diary(AL ver.) | 上木彩矢 | 平賀貴大 | Hiya&Katsuma | 5thシングルC/W |
11 | ミセカケのI Love you(AL ver.) | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | 5thシングル 最高24位 売上1.0万枚 |
12 | 叶わないなら〜winter lovers〜 | 上木彩矢 | 川本宗孝 | 葉山たけし | |
13 | 星の降る夜には | 上木彩矢 | Hiya&Katsuma | Hiya&Katsuma | |
-Bonus Track- | |||||
14 | A constellation〜2007 | 上木彩矢 | 岡本仁志 | 池田大介 | 1stインディーズミニアルバム『CONSTELLATION』収録曲 リメイク |
リリースデータ
2007年10月10日 | 初登場8位 | 売上2.5万枚 | Produced by 長戸大幸、上木彩矢 | GIZA studio |
上木彩矢2ndアルバム。前作から1年3ヵ月ぶり。前作以降の3シングルとC/W1曲を収録。全てAl ver.と表記されておりアルバムバージョン。ボーナストラックとしてインディーズ時代の「A constellation」を岡本仁志から池田大介へアレンジャーを変更したリメイク「A constellation〜2007」を収録。前作以降はトップ20前後、1万前後の売上で推移して伸び悩む状況となり、今作も前作から売上を落としたが、それでも2作連続トップ10入りを果たした。初回盤は初のDVD付で「明日のために only the sea of summer」「Diary offshot」「ミセカケのI Love you...story」(MVのショートサイズ別バージョンとオフショット映像)を収録。
前作ではアルバム曲に起用していただけだったが、4th以降シングル表題曲でも大野愛果を起用するようになると表題曲は大野×葉山体制で固定、それどころかアルバム曲でも大野×葉山体制の連発となった。またプロデューサー長戸大幸が自ら作曲まで行っている。前作より演奏表記が細かくなり、ギター以外にベースやピアノ、キーボードの表記も加えられた。といってもベースもほとんど葉山たけしなんだけど…前作はアレンジャーの1人オケ制作を示す表記だけだったので丁寧になった。今作では「youthful diary」「星の降る夜には」「A constellation〜2007」の3曲以外は全曲でベースが生である事は明示されたことになる。
2004〜2006年にかけて大野×葉山体制を連投していたのはZARDだったがタイミング的にZARDの制作が止まったのもあったのだろうか、上木彩矢にスライドしてきてとにかく大野×葉山体制でごり押しするというシンプルな方針となった。アレンジはしっかりしているものの、ロックに攻めるよりも歌い上げて聞かせる方向に振り切っており、アップテンポで攻撃的なロックナンバーは皆無。爽やかポップロックなアップテンポはあるんだけど、ミドル〜ミディアム程度の曲が多めで、ガツンとしたロックナンバーが来ない。メロウな曲は揃っていていいアルバムではあるんだけど、14曲もあってガツンとしたロックナンバーが全くと言っていいほど無いまま終わるのはいくら何でも物足りなさすぎる。ボーナストラックもアコースティックストリングスバラードみたいなリアレンジだしどうしてこうなった。
結局デビュー当初の話題性以上のものを獲得できずにジリ貧となったが、やはりこの大事な時期に上木彩矢に期待されていたロックからかけ離れてしまったのでガッカリして離脱したリスナーが多かったと思われる。ロックな上木彩矢にこだわらなければこういう作風もありだし、ロック以外でも聞かせられる実力派のシンガーだとは思うけど、2枚目で選択する方向性としては迷走が過ぎる。気合入ったロック姉ちゃん的な見た目と爽やかポップスに寄せすぎた作風がかけ離れてしまった。
大野×葉山体制というZARD末期の必殺体制をこれ以上多用しても上木彩矢には合わないという当時のファンもたぶん思っていた事にようやく気づいたからなのか、上木彩矢への大野×葉山キャンペーン期間終了なのは不明だが、大野×葉山の多用は今作をもってピタリと途絶えた。そのまま2008〜2009年にかけては大野×葉山体制が今度は三枝夕夏 IN dbへとスライドしていき同じように連投されるも、2009年で三枝夕夏も引退すると、新人の売り出しでこの体制を取る事も無くなった。お抱え作家陣で回すというビーイング的な売り出し方も2010年代以降はあまり見られなくなっていった。
印象度★★★☆☆
2024.7.4更新