Secret Code
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Communication Break | 上木彩矢 | 徳永暁人 | 後藤康二 | 1stシングル 最高48位 売上0.8万枚 |
2 | ピエロ | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 葉山たけし | 2ndシングル 最高9位 売上3.8万枚 B'zのカバー(同日発売) |
3 | もう君だけを離したりはしない | 上木彩矢 | 川本宗孝 | 葉山たけし | 3rdシングル 最高11位 売上2.2万枚 |
4 | Secret Code | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
5 | Bounce,Bounce,Bounce | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし | |
6 | プライド オブ プレイス | 上木彩矢 | Hiya&Katsuma | Hiya&Katsuma | |
7 | 夏のある日 | 上木彩矢 | 水野幹子 | SCHON | |
8 | I Sing This Song For You | 上木彩矢 | 水野幹子 | SCHON | |
9 | 傷だらけでも抱きしめて | 上木彩矢 | 藤本貴則 | 葉山たけし | 3rdシングルC/W |
10 | Believe in YOU | 上木彩矢 | 大田紳一郎 | 三好誠 | |
11 | Can't stop fallin' in LOVE | 上木彩矢 | 藤末樹 | SCHON | |
12 | Changing The World | 上木彩矢 | 高森健太 | Bonn | |
13 | フレンズ | 上木彩矢 | 大野愛果 | 葉山たけし |
リリースデータ
2006年7月12日 | 初登場5位 | 売上6.5万枚 | Produced by 上木彩矢、長戸大幸 | GIZA studio |
上木彩矢1stアルバム。2005年インディーズでの2枚のミニアルバムを経て2006年3月にシングル『Communication Break』でGIZAからメジャーデビュー。3〜5月にかけて3ヶ月連続でシングルをリリースした2ヶ月後に今作が発売された。3シングルからA面3曲とC/Wから1曲を収録。「ピエロ」は同日発売のB'zのシングル『ゆるぎないものひとつ』2nd beat(C/W)として発表していた曲のカバー。映画タイアップとB'zカバーの話題もあって一気にトップ10入りを果たした。続く「もう君だけを離したりはしない」も11位を記録して注目を集める中で発売された今作は初登場5位を記録して「ピエロ」の売上も上回り5万枚を突破。結果的にシングル、アルバム通して今作が最高売上となった。スリーブケース仕様。インディーズ時代から一転して今作にはスタッフクレジットも表記され、プロデュースは本人と長戸大幸の連名だった事も判明した。スリーブケース仕様。
Programming and all instrumentsの表記で各アレンジャーがクレジットされており、「Believe in YOU」のベースがthe★tambourinesの麻井寛史である以外に個別の演奏楽器表記は無い。ロックバンド風のサウンドだが基本的にアレンジャーによる1人オケ制作となっている模様。
発売当時はけっこう期待の大型新人として売り出していたので「Communication Break」は聞いたものの、続く「ピエロ」は全くしっくりこなくてレンタルすらせずにそれっきりになってしまい、再度聞き始めたのは3rdアルバム以降だった。その時点ではインディーズ時代は知らなかったんだけど、インディーズ時代から期待していたリスナーもいざメジャーデビューしたらう〜ん…ナンカチガウ…みたいな感じになっていてあまり絶賛されている様子ではなかった。
インディーズでの前2作との違いというと制作陣がメジャー級になったというところで引き続きの参加陣もいるんだけど、大野愛果、徳永暁人、葉山たけしといったビーイングGIZAトップ作家陣がこぞって参加、さらにB'zカバーという大きな話題性。それは良かったんだけど、「ピエロ」はB'z版がストレートなロックナンバーであったのに対して、上木彩矢版はややデジロック風味の軽めのサウンドに仕上がっており、ドラムパートがいかにも打ち込みサウンド。他の曲も同様でチッチキタカタカの00年代前半のGIZAサウンドに比べれば90年代ビーイングを思わせる派手さが戻っているんだけどそれでもインディーズ時代のストレートなロックバンド風のサウンドに対して1人オケ制作したような打ち込みっぽさが目立つ。冒頭シングル3作の中では徳永曲でもB'z曲でも無く、まだ無名の新人作家だった川本宗孝による「もう君だけを離したりはしない」が最もハマっていて売れ線ロックっぽく仕上がっているとは思う。ただいかにもビーイングっぽい爽やかロックではあり、ZARDで復帰以降多用されていた葉山たけしをメジャーデビュー後のアレンジャーとして立てたのは向いていたのかというとちょっと違ったのではないかと思わなくもない。1曲の中でも軽めのサウンドからサビでドーンとロックバンドっぽくなったりと緩急を加えたアレンジになっていたりと、スケールアップした感のあるこれがメジャーレーベルの音なんだとでも言いたげな気合の入れ方はしているんだけど、な〜んか爽やかキャッチー成分を出してくるよりももっとストレートにバンド色を出してカッコよくロックしているだけでも良かったんじゃないかって単純に思ってしまうところはあるなぁ…。「ピエロ」なんかB'z版のようなロックバンドのオケでも上木彩矢のボーカルなら負けなかっただろうし。
印象度★★★☆☆
2024.6.26更新