Honey & Darling
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Re:Pray(Album Mix) | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | 16thシングル 最高29位 売上0.2万枚 |
2 | 21g | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
3 | Dance to beat | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
4 | Torch of Liberty | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | 15thシングル 最高38位 売上0.2万枚 |
5 | マイステージ | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
6 | 夜が明ける | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
7 | 橙 | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
8 | イコール | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
9 | alone | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
10 | 天国地獄 | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
11 | HOPE | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | 1st配信シングル |
12 | いないいないばあ | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | 3/2先行配信 |
13 | ひかり | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | |
14 | スターマーカー(Album Mix) | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON, 金澤ダイスケ |
14thシングル 最高29位 売上0.4万枚 |
15 | メリーゴーランド(Album Mix) | 谷口鮪 | 谷口鮪 | KANA-BOON | 2nd配信シングル |
リリースデータ
2022年3月30日 | 初登場29位 | 売上0.2万枚 | Ki/oon Records |
メンバー
Vocal/Guitar | 谷口鮪 |
Guitar | 古賀隼斗 |
Drums | 小泉貴裕 |
Bass | 遠藤昌巳(4月1日に正式メンバー入り) |
KANA-BOON5thアルバム。B面集『KBB vol.1』『KBB vol.2』、ミニアルバム『アスター』『ネリネ』、ベスト盤『KANA-BOON THE BEST』を経て、オリジナルフルアルバムとしては17年9月の『NAMiDA』以来4年半ぶり。前作以降2018年はミニアルバム2作のみでシングル発売は無く、2019年の「ハグルマ」「まっさら」はベスト盤に収録され、ベスト盤と同時発売の「スターマーカー」以降の3シングル、2配信シングルを収録。3月2日に「いないいないばあ」が今作と同じジャケットで先行配信された。また2020年10月〜2021年3月までは谷口鮪が体調不良で活動を休止していた。
飯田祐馬脱退後にベースは遠藤昌巳がサポートとしてライブもレコーディングも固定で参加していた。今作も遠藤がサポートで正規メンバー3人扱いでリリースされたが、発売直後の4月1日付で遠藤昌巳が正式なメンバーとして加入する事が発表された。これに伴い今作の特設サイトのアーティスト写真も4人編成になり、メンバーが1対1でトークする動画企画「カナトーク」には遠藤が参加した形でアップされている。
ベスト盤で初期からほとんど進歩を感じないようなあまりの一直線っぷりにこれは飽きられてしまったのも納得してしまうところがあったが、メンバー脱退後となった新曲が一直線を外した方向性だったのと、このメンバー脱退や人気低迷はむしろメンバーの意識を大きく変える事に繋がって化ける可能性もあるんじゃないかと思ったので続けて新作オリジナルアルバムも聞いてみた。サブスクはこういう使い方を気軽にできる上では便利ではある(あまりに気軽すぎてパッと聞いてそのまま流れていってしまう作品は増えるのでなんでもかんでも次から次へと聞くと逆効果になりそうでもあるので抑制は必要だが…)。
予想通り、今作では一直線だったアッパーなロックナンバーだけではなく、やや逞しさを増して進化したKANA-BOONを聞く事ができる。初期の勢いとキャッチーさで聞かせられるあの勢いはもう再現できるものでもない年頃になってきているし、かといってより重いロックサウンドを追求しようにもボーカル谷口の声自体がポップオブポップなためあまりサウンドを追求しても一定以上はロックになりきれない。最大の魅力であるポップな声が生きるポップなメロディーは維持しつつも早いだけではない落ち着いた方向性を中心に幅を見せつつ、落ち着きすぎると地味になってしまうのでそうはならないというバランス感覚が今作はかなりいい。また焦って流行りの電子音導入に走るような小細工もせずに4人の演奏を中心にしたバンドサウンドを貫いていて芯はブレていない。谷口の不調もあって今作に至るまでにはかなりの苦労もあったと思われるが、ちゃんとバンドの成長に繋がったんじゃないかと思う。以前聞いた3rdよりも良さは感じられた。
当時のリスナーも同様に年齢を重ねていい年になってきているはずだし、飽きて1度聞かなくなったらもう聞こうともしないんだろうけど、かつて飽きてしまったリスナーで成長と変化を受け入れられるというか自分が年を取っているのにアーティストにはあの頃のままを求め続けるとかでない限りは今作から今は今でまた新しい良さがあると感じられる人も確実にいるんじゃないかとは思う。
印象度★★★★☆
2022.5.28更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。