BEST GIRLS

Additional & Chorus Arrangement:ArmySlick(4)
Additional Arrangement:ArmySlick(11)

リリースデータ

メンバー

KARAベストアルバム。日本語ベストアルバムとしては1st、日本デビュー時に韓国での代表曲を集めた『KARA BEST 2007-2010』以来韓国語ベストアルバムとしては2nd。2010年の日本デビューからここまでのシングル10枚を中心とした日本語ベスト、2008年に現メンバー編成になってからの韓国でのミニアルバム、フルアルバムのリード曲を収録した韓国語ベストの2枚組。どちらも時系列での収録。シングル『フレンチキス』と同時発売で「フレンチキス」はそのまま収録され、C/W「ガールフレンド」は未収録。今作が日本デビュー時メンバー5人での最終作品となった。急速に人気を落としている状況の中で発売され、8月にリリースされていた4thアルバム『FANTASTIC GIRLS』をわずかに上回る程度に落ち着いた。

初回盤Aはベストクリップ集DVD+ベストライブDVD+ジャケットヒストリーフォトカード55枚付属。
初回盤Bはベストクリップ集DVD付属。
初回盤Cは通常盤の廉価版で値段が安く設定されている(2980円)のみ。

2007年に韓国でのデビュー時はパク・ギュリ、ハン・スンヨン、キム・ソンヒ、ニコルの4人で1stアルバムリリース後08年にキム・ソンヒが脱退。08年夏にク・ハラ、カン・ジヨンが加入して現メンバー5名となった。以降メンバー5人は固定したままで2010年の日本デビューから2013年の今作まで活動し続けたが2014年年明け早々にニコルが脱退、4月にはカン・ジヨンも脱退した。これに伴い日本では2014年3月26日に『KARA SINGLE COLLECTION』『KARA ALBUM COLLECTION』とBOX作品を同時リリースして5人時代を総括した。

その後ホ・ヨンジが新たに加入して4人での活動が再開され、日本でもシングル2枚、アルバム1枚をリリースしたがCD発売は2015年が最後となり、2016年年明けにはパク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラが一斉に事務所との専属契約を終了したと発表。最後に加入したホ・ヨンジのみが事務所に残った状態となり、事実上の解散と報じられて以降活動していない。

カン・ジヨンは脱退後に知英として日本で女優・ソロ歌手デビューを果たした。ク・ハラは2019年5月に自殺未遂騒動を起こしたが直後に日本のプロダクション尾木と契約し、拠点を日本に移して日本でのソロ活動を本格的に開始し、19年11月13日にソロ歌手デビューシングルを発売したが直後の11月24日に韓国の自宅に帰宅後に自殺してしまった。

DISC-1
少女時代と共に2010年に中毒的な楽曲でもっていきなりK-POP旋風を引き起こしたKARA。全体にKARAの方が明るいというかアイドルっぽさがやや強め。さらに日本と韓国で方向性を分けていて日本では最初の2シングルは韓国でのリード曲だったものを日本語詞でリメイクしたものだったが、以降はDISC-2とのダブりは皆無で日本では日本向けのアイドルポップ色の強い楽曲を制作しているのが目立つ。K-POPを聞いているというより普通に日本の今時なダンスポップを聞いているような感覚。当時アイドル界を席巻していたAKB48ほどアイドルアイドルしていないというか女の子も入りやすいみたいな適度にかわいさとカッコよさとキャッチーさのバランスが取れていて聞きやすい。

一方で途中からLDHが仕掛けた3グループ合同ユニットのE-girlsがほとんど同じような方向性でブレイクしてしまった上に、K-POPが2010年後半以降あまりにごり押ししすぎされた事で反発が高まり、TV露出が制限されたりもしたので、E-girlsに取って代わられた感もあり、後半になるとやっている事は変わっていないけどいつしか聞き覚えのない曲ばかりになっていく。またK-POPというと一定期間在籍した後に事務所の奴隷的な契約に嫌気が差して契約更新をせずに脱退してグループが分裂したりするイメージ(加えて男性だとそれとは関係なく兵役で離脱するパターンもある)が強く、KARAも少女時代もそれで活動を停止していく事となった。終盤に「バイバイ ハッピーデイズ！」だの「サンキュー サマーラブ」だのもうすぐ終わりそうな感じのタイトルの曲が続くのはそういう空気があったのだろうか。今作自体もメンバー脱退発表よりも前にリリースされているが、既に分裂が確定的だった中で分裂する前にこれが最後と言わずに出しておこうという感じもしなくもない。

DISC-2
こちらは韓国でのリード曲を並べたもの。丁寧に日本語訳も書かれているが、「Mr.」「JUMPING」って韓国語の訳詞と日本語詞で割と内容が違っていたんだな…。日本のシングルは作家が入り乱れたりしているのに対して、韓国では作家が一直線に統一され、途中で作曲・編曲の人が増える程度。作家が一貫しているだけに作風も一貫していて適度にカッコよく適度にポップさもある。日本でシングルになったのは結局最初の2枚だけ(「Mr.」「JUMPING」)で日本語バージョンになったのも「Umbrella」「LUPIN」くらいしかないので、スタイリッシュさが強くてK-POPだなぁという感じ。

初回盤A(2DVD+グッズ付)　　初回盤B(DVD付)　　初回盤C　　通常盤 　

印象度★★★★☆

2020.2.18更新

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