VITALIZER
No | タイトル | クレジット | 備考 |
1 | THE THEME OF “KICK” | MCU,LITTLE ,KREVA | |
2 | スーパーオリジナル | MCU,LITTLE ,KREVA | 1stシングル 100位圏外 |
3 | マルシェ | MCU,LITTLE ,KREVA | 5thシングル 最高9位 売上13.5万枚 |
4 | ONEWAY | MCU,LITTLE ,KREVA | 6thシングル(カット) 最高48位 売上0.6万枚 |
5 | カンケリ02 | MCU,LITTLE ,KREVA | 3rdシングル 最高40位 売上1.6万枚 『カンケリ01』の別バージョン インディーズ時代の『カンケリ』が原曲 |
6 | キックOFF | MCU,LITTLE ,KREVA | |
7 | イツナロウバ | MCU,LITTLE ,KREVA | 2ndシングル 最高25位 売上4.8万枚 |
8 | C'MON EVERYBODY(Remix) feat.INNOSENCE | MCU,LITTLE ,KREVA, CHANNEL,SOHJIN |
5thシングルC/W remix |
9 | VITALIZER | MCU,LITTLE ,KREVA | |
10 | ONE FOR THE WHAT,TWO FOR THE WHO PARTV | MCU,LITTLE ,KREVA, MR.DRUNK |
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11 | ?WHATCHANAME? | MCU,LITTLE ,KREVA | |
12 | 神輿ロッカーズ feat.RHYMESTER | MCU,LITTLE ,KREVA, MUMMY-D,宇多丸 |
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13 | LIFELINE(version2) | MCU,LITTLE ,KREVA | 3rdシングル両A面曲『LIFELINE』の別バージョン |
14 | HANDS | MCU,LITTLE ,KREVA | 6thシングルC/W(カット) |
リリースデータ
2002年2月14日 | 初登場3位 | 売上23.4万枚 | all song produced by KREVA except 10 produced by MR.DRUNK |
ワーナー |
メンバー
KICK THE CAN CREW | MCU |
KICK THE CAN CREW | LITTLE |
KICK THE CAN CREW | KREVA |
KICK THE CAN CREW'S DJ | DJ SHUHO |
KICK THE CAN CREWメジャー1stアルバム。別々に活動していた3人が97年の共演をきっかけに結成し、インディーズで活動を開始。00年以降インディーズで作品リリースを重ねていたが、01年5月に「スーパーオリジナル」でメジャーデビュー。以降2ヶ月おきにシングルを発売するという精力的な活動を展開し、先行シングル『マルシェ』から1ヶ月で今作がリリースされた。1ヵ月後に『ONEWAY』(C/Wは『HANDS』)がシングルカットされた。3rdシングル『カンケリ/LIFELINE』は2曲ともシングルからトラックが変更されている。また最大のヒットを記録した4thシングル「クリスマス・イブRap」は未収録。「クリスマス・イブRap」には及ばなかったものの、トップ3入りを果たして20万枚を越える売上を記録した。初回盤はスリーブケース仕様。
DJ SHUHOはDJ担当のメンバーだが「KICK THE CAN CREW'S DJ」と別枠でクレジットされ、ジャケット写真には登場しないなど準メンバー扱いされている。しかしこの当時のKICK THE CAN CREWを表す際に3MC+1DJという形容をしたり、自分たちの事をラップした楽曲においてはSHUHOの名前も3人と一緒に登場し4人組グループとして扱っている。またMVにはよく出演しており、内容によっては3人よりも目立つ扱いをされる事もある。正式メンバーとして扱われない理由は遅刻が多いからとされていた。
クールだが地味ではなく印象に残るトラックにキャラ立ち3本マイクとも呼ばれる3人のラップが乗った楽曲をやっており、明確なメロディーはあまり存在しない。サビで完全にJ-POPなメロディーを歌うグループではなく、あくまでHIP HOPの姿勢を取りながらもポップミュージックとしても楽しめるというのが基本姿勢となっている。HIP HOPがブームになっていたこの当時はこのスタイルが主流で、同時期にブレイクしたRIP SLYMEやケツメイシよりもKICKはさらにラップ寄り(サビ部分でも明確にメロディーを歌わない)のスタイルだったと思う。
それまでラップといえばEAST END×YURIの「DA.YO.NE」や「MAICCA〜まいっか」が小学生の頃(95年)に流行っていた記憶があったのと、globeのマーク・パンサーや初期のV6やSMAP中居がソロ曲でやっているものくらいしかヒットチャートには無かった。Dragon Ashのブレイクにより、本格的っぽいHIP HOPがお茶の間にも浸透してきて、99年デビューの嵐はサクラップを毎回入れて1つの特徴とするようになり、程なくしてKICKやRIP SLYMEやケツメイシを筆頭にラップミュージックがブームとなり、ヒットチャート上位に定着するようになった。ただHIP HOPには独自の文化やルールが多く、3組はそっちの世界ではセルアウトと批判もされていたらしい。しかしKICKは当時まだメガヒットの名残があった時代だったので「ミリオンセールス」や「O社1位」を当初から目標に掲げるなどヒットチャートで活躍していこうという姿勢を公言していて、非常に入りやすかった。またケツメイシはあまりTVに出ていなかった、RIPはTVには出ていたがユルい雰囲気が当時苦手だった中で、KICKはTVにもよく出ていて親しみやすく、さらにその姿勢にカッコよさを感じられたので聞くようになった。
KICK THE CAN CREWのヒットチャートを目指す潔さは自由だった。何より楽曲が楽しい。それで良かった。一般リスナーも楽しめる自由さ、作りこまれたトラック、そのバランス感覚は抜群だったと思う。当時の自分は大人になれば酒が飲めるようになることを信じて疑わなかったし、飲み会の場も楽しいものだろうなという当たり前の思いがあったから、彼らの飲み会系ノリの楽曲にも憧れを持って聞いていた。もう数年して20歳になった後だったら…酒は飲めないし、飲み会の場を楽しむことが全く持って不可能な体質だという事に気づいてしまった後だったら…恐らく「マルシェ」のような曲をイチから楽しく聞けることはなかったので、リアルタイムで聞くことは無かったと思う。個人的にはギリギリのタイミングだった。
印象度★★★★☆
発売当時の感想を2017.11.14修正