Go with the Flow
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Flow | 小山田圭吾 | 小山田圭吾 | Instrumental | |
2 | One and Only | 稲葉浩志 | 多保孝一 | 多保孝一 | |
3 | I wanna say I love you | Uru | Uru | 富樫春生 | |
4 | UNIQUE | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
5 | NEW START | いしわたり淳治 | 水野良樹 | TAKAROT | |
6 | Leftovers | 川上洋平 | 川上洋平 | 川上洋平,佐瀬貴志,宗像仁志 | |
7 | ローリングストーン | 御徒町凧 | 森山直太朗 | 小名川高弘 | |
8 | Speaking to world | 前田甘露 | Fredrik "Figge" Bostrom,佐原康太 | 佐原康太 | |
9 | サンセットベンチ | Uru | Uru | 富樫春生 | |
10 | Your Song | 川上洋平 | 川上洋平 | 清水俊也 | [ALEXANDROS]のカバー |
11 | My Life | KUMI,NAOKI | KUMI,NAOKI | LOVE PSYCHEDELICO | |
12 | A Piece Of My Life | 西田恵美 | 川口進,Christofer Erixon | 清水俊也 | |
13 | 弱い僕だから(session) | 忌野清志郎 | 忌野清志郎 | 三宅伸治 | SMAP 10thアルバム『SMAP 011 ス』収録曲 セルフカバー |
ブラスアレンジ:村田陽一(2)
リリースデータ
2020年1月8日 | 初登場1位 | 売上16.9万枚 | Producer:見上浩司(Victor Entertainment) | ビクター |
木村拓哉1stアルバム。ソロデビュー作。SMAP時代から単独での歌手デビューはしておらず、SMAPのリリース停止以降は歌手活動を行っていなかったが、2019年9月にソロで歌手活動を行うと発表。年明けに今作が発売された。先行リリースは無かった。「弱い僕だから」は97年のSMAP10thアルバム『SMAP 011 ス』収録の自身のソロ曲のセルフカバー。初回盤Aは豪華ブックレット仕様、初回盤Bは「One and Only」「サンセットベンチ」のMVとメイキングを収録したDVD付。通常盤の初回プレス含めて3種全てに購入者限定プレミアムイベント応募カード封入。
香取慎吾と1週間差でのリリースとなったが、今作は今風の打ち込み主流だった香取慎吾とは対照的に昔ながらの生バンドスタイルを基本としたロック、ポップ路線。提供者もSMAP時代にも提供があった槇原敬之、森山直太朗、LOVE PSYCHEDELICO、そして[Alexandros] やUru、稲葉浩志、水野良樹など既に自身もヒットしていて一定の知名度がある人々を多用しているところに違いがある(なお稲葉浩志はデモの段階でコーラスまで入れて提出してきたと語られているが今作のクレジットにおいてはコーラスとしてもクレジットされておらず作詞のみ。それっぽいコーラスは聞こえるが…。)。もちろん本人同士の志向の差もあるだろうけどSMAP時代のアーティストの起用方針は知名度の高い〇〇提供で話題になる人材と新進気鋭の積極起用と両軸だったが、それが両者で分かれたのは面白い。今作では木村拓哉本人の作詞作曲への関与は一切ない。演奏クレジットでも1曲目のインストで何かをこすっているような音が聞こえるが実際に本人がサーフボードをこすった音を使っているらしくSurf wax scrarch noise、そして「弱い僕だから(session)」でBues Harpとして本人がクレジットされている。
「UNIQUE」が一聴して歌詞含めて槇原敬之だとすぐ分かるようないかにも近年の槇原っぽい雰囲気になっている以外は水野良樹の「NEW START」はアッパーなロックナンバーでまた水系のバラードでなかったのもあって(元気ないきものがかりのイメージはあるけど)、そんなに提供者の印象に引っ張られてない木村拓哉のロック、ポップが並んでいるような印象。普遍性の高い生音中心のサウンドは個人的にも圧倒的に安心感があって好みで、構えて聞かずとも一聴していい曲が並んでいるというように自然に感じられた。
一方でSMAPではソロパートも多く1番歌がうまいと認知されていた木村拓哉だが、SMAPでソロパートを歌っている時は確かにうまくてカッコよかったし、ソロ曲が1曲あるくらいなら良かったんだけどアルバム全部キムタク1人だけというのは史上初であり、これだけキムタク尽くしだとそこまで凄いわけでもないというかなんか割と普通に感じてしまうところがある。香取慎吾と続けて聞いた最もストレートな印象としては歌声は香取、曲自体は木村の方が好きというものだった。
印象度★★★★☆