Next Destination

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 MOJO DRIVE 真島昌利 山下達郎 山下達郎
2 OFF THE RIP Kj Kj Kj
3 Beautiful Things EIGO(ONEly Inc.),Dai Hirai Dai Hirai Dai Hirai,Haruhito Nishi(ONEly Inc.)
4 Good Luck, Good Time zopp 山下達郎 山下達郎
5 Come Alive 西田恵美 Fredrik "Figge" Bostrom,
Pontus Soderqvist
Pontus Soderqvist
6 Yes,I'm R-指定 DJ松永 DJ松永
7 夜は朝に追われて 糸井重里 Davy Bergier 井出泰彰
8 Bord ready 明石家さんま,BEGIN BEGIN BEGIN,清水俊也
9 beautiful morning 音葉 岩崎誠司 岩崎誠司
10 Crazy party 草川瞬 Joakim Bjornberg,川口進,
Atsushi Shimada
Atsushi Shimada
11 MORNING DEW 真島昌利 山下達郎 山下達郎
12 I'll be there Kamikaze Boy,Jean-Ken Johnny Kamikaze Boy MAN WITH A MISSION,大島こうすけ

Brass Arrangement:鈴木圭(5,10)
Strings Arrangement:大島こうすけ,吉田翔平(12)

リリースデータ

2022年1月19日 初登場1位 売上8.5万枚 Producer:見上浩司(Victor Entertainment) ビクター

木村拓哉2ndアルバム。前作から2年ぶり。先行シングルは無く、いきなりのアルバム発売で全曲新曲となるが、発売が告知された10月に「MOJO DRIVE」のメイキングとショートサイズのMVがYouTubeで先行公開されていた。発売1週間前には「I'll be there」のショートMVも公開された。YouTubeのショートサイズMV以外は配信には一切出しておらずCDでしか聞けない作品だったが、2023年夏に前作と同時にSpotifyのストリーミングのみ解禁された。音葉は鈴木京香のペンネーム平井大はDai Hirai名義でクレジットされている。

初回盤Aは豪華ブックレット仕様。
初回盤Bは「MOJO DRIVE」「I'll be there」のMVとメイキング映像を収録したDVD付。
通常盤はCDのみ。

前作とはメンツは異なるが今回も豪華な提供陣が並んでいる○○提供!路線という点では共通。ただ前作がSMAPの木村拓哉のソロアルバムだったのに対して今作はソロシンガー木村拓哉のアルバムになっているように感じた。どう違うかというと具体的に何か違うわけではないんだけど、提供する側が前作時はほとんどSMAPのイメージしかない状態、SMAPのアルバムのソロ枠として10数曲はソロ曲を残してはいるんだけどそんなん知らずにあくまで元SMAPのキムタクに提供という感覚で提供していた人もいたと思われる。今回は前作があるので前作でのソロシンガーっぷりを前提にして木村拓哉に提供したい曲を各々が提供しているようなイメージ。実際どうなのかは分からないが、今作の方がフィットしているというかソロシンガー木村拓哉が前作よりも確立してソロならではの幅の広がりも見せていると思う。少なくとも山下達郎は前作の後のライブを見て「バリトンヴォイスで歌ったほうがより色気のある歌になる」とアドバイスしたと語られており、提供依頼を受けてそれを生かした自身の楽曲にはあまりない提供前提のようなロック系の楽曲を用意。しかもハッスルしてなんと3曲も提供してくれるという予想外の入れ込みようである。近年の山下達郎はアルバムは過去最長10年途絶え、シングルも年に1曲出せるかどうかという状態が何年も続いていて2020年以降途絶えてリマスターアルバムばかり積み重なっていく状態。それだけ制作ペースが鈍化している山下達郎が木村拓哉のためにまさかの3曲である。自身の活動ならこれだけでシングル3年分だ(年1で出してC/Wはライブ音源)。確実にファンからそんなに作れるなら早くアルバムを出せと総ツッコミが入りそうだがここまで木村拓哉に惚れ込んでいたとは予想外だった。

全体に程よくトレンドも押さえたような打ち込みの楽曲中心で時代に合わせて短めの曲が多く(12曲あって50分届かないので平均4分程度)、情報量は多いがスッキリまとまっていてさらっと聞けるのも特徴。また前作はこれといったリード曲が無い印象だったが今回はMVを制作した「MOJO DRIVE」で山下達郎のいう色気のあるロックナンバー、「I'll be there」は高らかに響き渡るコーラスと熱いボーカルが炸裂するかなり壮大な楽曲でリード曲として確かにアルバムを引っ張っている。総じて前作よりも引っ掛かりが強い良作だ。前作は元SMAPのキムタクがソロで延々歌ってもSMAP時代よりうまくも聞こえないな…などと思った程度で終わってしまっていたが、今作では50代間近になって色気を増したソロシンガー木村拓哉の魅力を確かに感じられた。充実の1作。

再販制度の都合上、割引が効く初回盤Bの方が通常盤より安く買えるので初回盤Bを選択したが、MV2曲は普通にカッコいい、メイキングは何となく回してただけのメイキング映像で特に何かコメントがあるわけでもないのでそんなに面白いものではなかった。

B09JWQFP5Q初回盤A  B09JWQKCS4初回盤B(DVD付)  B09JWQNH3D通常盤 

印象度★★★★☆

2022.2.13更新

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