木梨ソウル

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 No Limit feat. AK-69 AK-69 RIMAZI,AK-69 RIMAZI 10/23先行配信
2 No Pain No Gain feat. CHEHON & RED SPIDER CHEHON RED SPIDER,CHEHON RED SPIDER  
3 MNSM(MoonNightStarMagic) EIGO Samuel Waermo,Niels Pors Samuel Waermo,Niels Pors  
4 No Gravity feat. DJ RYOW & SPACE DUST CLUB CITY-AGE DJ RYOW &
SPACE DUST CLUB,
CITY-AGE
DJ RYOW & SPACE DUST CLUB  
5 感情8号線feat. 松本孝弘 横山剣
Rap詞:木梨憲武
松本孝弘 松本孝弘,Yukihide"YT"Takiyama  
6 パトロール XLII XLII XLII  
7 ゲット・オン・ザ・風呂
feat.SWAY,DJシーナ(CV:久野美咲),ウィンディ(CV:井口裕香)
(DJ DARUMA from PKCZ Remix)
三浦竜郎,吉田ゐさお 吉田ゐさお DJ DARUMA from PKCZ 2022/10/4配信シングル リミックス
オリジナルは"木梨憲武,DJシーナ (CV:久野美咲) & ウィンディ(CV:井口裕香)"名義
8 ジャイアントキリングfeat. ナオト・インティライミ
(上原音楽研究所 Remix)
ナオト・インティライミ ナオト・インティライミ 上原音楽研究所 ナオト・インティライミ 10thアルバム『ファンタジスタ』収録曲 リミックス
オリジナルは「ジャイアントキリング(with 木梨憲武)」としてゲスト参加
9 空を見上げたfeat. HAN-KUN(RED SPIDER Remix) 所ジョージ 所ジョージ RED SPIDER 2023/12/6配信シングル リミックス
オリジナルは"木梨憲武, ヒロミ & 所ジョージ"名義
10 伝えなくちゃfeat. AI,Crystal Kay,DOUBLE,福原みほ,
Full Of Harmony,林和希,JAY'ED,松下洸平,Mhiro,露崎春女
AI,Mhiro UTA,AI,Mhiro UTA  

Chorus Arranged by SWEEP(3)、佐々木久美(5)

リリースデータ

2024年10月30日 初登場27位 売上0.25万枚 Produced by 木梨憲武 ユニバーサル

木梨憲武3rdアルバム。前作から2年5ヵ月ぶり。前作以降単独ソロでの新曲は発表していなかったが、企画作への参加は断続的に続いていた。2024年3月に久々に単独ソロ名義で配信した「君のたこ焼き」は未収録で全曲初収録音源で構成されている。「No Limit feat. AK-69」が10月23日に先行配信されたが、この曲は2022年11月5日東京体育館で開催された「BEYOND STADIUM 2022」のTEAM BEYOND応援ソングとして披露していた未発売楽曲で初音源化となった。「ゲット・オン・ザ・風呂」「ジャイアントキリング」「空を見上げた」はいずれも参加作として単曲配信されていた楽曲だが、3曲ともオリジナルではなくリミックス(表記上は3曲とも"Remixd by"ではなく"Arranged by"扱い)で収録されている。

初回盤はA4サイズ豪華パッケージ仕様(三方背ケース)で56Pフォトブックレット(A4サイズ)、ステッカーシート付属。前2作と異なり映像は付属せず、巨大パッケージ&フォトブック付属だけで7590円。
通常盤はCDのみ3080円。価格差おかし

前作リリース時に今後はとんねるずでのライブをしたいと希望を語っていたが、しばらく音沙汰がなく、2024年11月にようやくとんねるずの日本武道館ライブが発表された。しかしとんねるずとしての音楽活動再開ではなく、とんねるずのライブ直前にソロで今作がリリースされるという事態となった。

前作はコネクションを前面に打ち出していたが、今作は1stのファンクに続いて"ソウル、ファンク、ヒップホップ、R&B、レゲエ、ロックとそれぞれのシーンでトップを牽引してきたアーティストたちが勢揃い、幅広い音楽性で“木梨憲武ワールド”を表現する"と形容されており、方向性を打ち出しつつもコネクションも前作同様に全開。ほとんどがfeat.曲だし、最後の「伝えなくちゃ」に至っては参加者が多すぎてもうどこに誰がいるんだか全く分からないカオスな状態となり、ここまで来ると豪華ゲストの無駄遣い。コネクションが全開過ぎて凄い。1stにも参加していた松本孝弘の参加は今作の中ではかなり異色で、ソウルという割には明らかにラッパーとトラックメイカー(DJ)といったHIP HOPミュージシャンに属する作者が多い。今作の"ソウル"は音楽性というよりも、帯に"魂交友録""ソウルフルな全10曲の音あそび"とあるように、ソウルミュージックよりもそのままの意味の魂の繋がり的な意味合いが強いように思う。本人は"「どんな音楽もソウルの魂でやればいいんじゃないか」って解釈の作品です。意図的にジャンルをあんまり狭めないで作りました。"とコメントしている。

全体の印象としてはゲスト参加者の名前が並んでいる時点で案の定ソウルいうよりもHIP HOP、クラブ系のトラックメイカー色が強めでラップが多い。コーラスを除くと「感情8号線」にTAKのギターとYTのベース、「空を見上げた」にギターとサックス、「伝えなくちゃ」にギターとベースとピアノがあるだけで演奏者のクレジットはほとんどないトラックメイカー1人オケ制作によるクラブ系のサウンドが延々続く。そして前2作と違ってメロウな部分や面白い部分が少なく、御年62歳にしてラップに行くのかというのが驚き。木梨憲武のソロにそんな大マジなクラブ系サウンドを求めているリスナーいるのか…?『THE HIT PARADEU』制作の影響か演歌風味の歌謡曲「感情8号線」を提供したTAKがちょっと浮いてしまったじゃないか…。しかしこの曲でも間奏でラップをしており、どうやら御年62歳にしてラップにドはまりしている様子だし、HIP HOP系の人脈が拡大しているようだ。

戸惑っている間にあっという間にアルバムは終わってしまうが、実際30分に満たないので本当に短い。「伝えなくちゃ」もAIが主導して豪華な面々が集ったようだが、全体に人脈の大渋滞になってしまっている今作の中でも「伝えなくちゃ」は参加者が多すぎで聞いているだけではどこに誰がいるのかさっぱり分からん…(誰がどの声なのかまず全員の声把握してないし…)。石橋貴明はとんねるず、野猿時代からの後藤次利、頓挫してしまったとはいえ野猿時代のボーカル2人と組んだB Pressureも含めて昔からの仲間と昔の路線そのままでやりたい志向っぽいし、11月のとんねるずライブも石橋とバンマスの後藤が主導して作り上げ木梨は嘘か本当かお任せで曲は覚えているので当日歌いに行っただけみたいなコメントもしていた。昔と同じ事をするのはあまり興味なさそうでどんどん新しい事をやりたい人で、この衰えない好奇心旺盛さが木梨憲武の人的魅力ではあるんだろうな。

B0DCFW27YT初回盤フォトブック付  B0DCFTSWRL通常盤 

印象度★★★☆☆

2024.11.30更新

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