Sympa
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SympaT | 常田大希 | King Gnu | Instrumental | |
2 | Slumberland | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
3 | Flash!!! | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | 1st配信シングル 初CD化 |
4 | Sorrows | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
5 | SympaU | 常田大希 | King Gnu | Instrumental | |
6 | Hitman | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
7 | Don't Stop the Clocks | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
8 | It's a small world | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
9 | SympaV | 常田大希 | King Gnu | Instrumental | |
10 | Prayer X | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | 1stシングル 最高31位 売上0.4万枚 |
11 | Bedtown | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
12 | The hole | 常田大希 | 常田大希 | King Gnu | |
13 | SympaW | 常田大希 | King Gnu | Instrumental |
リリースデータ
2019年1月16日 2020年12月2日(LP) |
初登場4位 初登場19位 |
売上14.1万枚 売上0.5万枚 |
Ariola Japan |
メンバー
Drums | 勢喜遊 |
Bass | 新井和輝 |
Guitar/Cello/Programming&Vocal | 常田大希 |
Vocal | 井口理 |
King Gnu2ndアルバム。2013年頃に結成され2015年にSrv.Vinciとしてデビュー、2017年にKing Gnuとなり、前作『Tokyo Rendez-Vous』が改名後最初の作品となっていた。『Tokyo Rendez-Vous』は8曲入りだったが1stアルバムとして扱われていて、10曲以上のフルアルバム編成はSrv.Vinci時代のアルバム『Mad me more softly』以来でKing Gnuとしては初となった。前作以降の配信シングル「Flash!!!」、1stシングル「Prayer X」を収録。シングルまではインディーズだったが今作でAriola Japanからメジャーデビューとなった。初回盤は2018年1月28日に行われた「King Gnu 1st ONE-MAN LIVE at Shibuya WWW」から3曲のライブ映像+前作収録曲含むここまでのMV7曲を収録したDVD付のデジパック仕様。いきなり初のトップ10入りを記録した。
今作発売直後の1月19日から放送開始されたドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌として新曲「白日」が起用された。主題歌発表は今作発売より前だったが、今作に「白日」は収録されず、2月22日になってから配信限定で発売された。ストリーミングを中心に大ヒットとなり、「白日」で年末のNHK紅白歌合戦出場までこぎつけた。
というわけでタイミング的に新曲として収録してリード曲として売上を伸ばす事も不可能ではなかったと思われるが「白日」は入っていない。そもそも音楽ファンの間で話題になっているらしいという事でかろうじてバンド名を把握していたくらいで「白日」含めて1曲も知らない状態で、事前視聴すらしないで、ただ流行っているらしいのと紅白まで来たというそれだけでいきなり聞くという個人的にもかなり珍しい聞き方をした。
ジャンルとしてはミクスチャーロックという事でロック、ジャズ、HIP HOPからクラシックっぽい要素まであらゆる音楽性を含んだ複雑なものになっていて、複雑なサウンドを聞かせるサウンドマニアックな感じ。雰囲気カッコいいというか雰囲気オシャレというかとりあえず凄くセンスがいいような感じ(アホっぽくも本質的な表現)。本人たち的にはJ-POP的であることを意識しているというがそういった要素はあまり感じなかった。この手のサウンドだと日本語が乗せにくいというのもあって英語詞多めになりがちなところけっこう日本語詞にこだわってそうなところはあるんだけど、ことさらメロディーや歌詞を中心に聞かせようというよりかはボーカルの処理含めてもボーカルの力でガツンと聞かせようというよりはボーカルもサウンドの一部のようではある。少なくとも1発で美メロという曲は無くて、3,4回聞いていたらメロディーもいいかもしれないと思えてきた。
そんな印象だったので全体にバンドサウンドの域も越えたミクスチャー的な凝ったサウンドメイクが最大の持ち味だと思ったし、1曲1曲ではほとんど印象に残らないというか率直にあまり好みのタイプではなかった。先に視聴していたら手には取っていなかっただろう。ただ実際聞いてみたところでトータルでは雰囲気カッコいいサウンドに素直に浸れば雰囲気オシャレな気分で聞けてこういう楽しみ方もあるなと見えてくるものもあり、新鮮でもあり、たまには好みの範疇から外れたところに飛び込んで聞くのも悪くないなと思った。
ストリーミング時代の新しいバンドだなと思ったのは3曲ごとに区切ってインストで繋ぐ手法とインスト4曲あるとはいえトータルわずか35分という短さ。ビートルズ前期かというような短さだが文字通り1曲の長さがこの2倍はあったストバラ飽和時代の反動が来ているのか、ストリーミングではとにかくサクサク次に行かれて聞かれない恐れがあるので海外では既に3分前後程度まで曲が短くなってきているのが主流だみたいな記事もどこかで見たがなるほどこれが最先端の音楽か。
印象度★★★★☆
2019.12.30更新