K album(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 願う以上のこと 祈る以上のこと | 吉田美和 | 中村正人 | 武部聡志 | |
2 | 同窓会 | 松本隆 | 林田健司 | CHOKKAKU | |
3 | 危険な関係 | 吉田拓郎 | 吉田拓郎 | CHOKKAKU | |
4 | ラジコン | 松本隆 | 筒美京平 | 船山基紀 | |
5 | さよならのエトランゼ | Satomi | 馬飼野康二 | 岩田雅之 | |
6 | Family〜ひとつになること | 堂本剛 | 堂本光一 | 吉田建 | 30thシングル 最高1位 売上19.1万枚 |
7 | いのちの最後のひとしずく | 山下達郎 | 山下達郎 | 船山基紀 | 山下達郎のカバー |
8 | ヒマラヤ・ブルー | 松本隆 | 織田哲郎 | 吉田建 | |
9 | もっと もっと | YO-KING | YO-KING | 堂島孝平 | |
10 | 破滅的Passion | 秋元康 | 伊秩弘将 | ha-j | |
11 | 2nd Movement | 井手コウジ | 井手コウジ | 鈴木雅也 | |
12 | Time | U-Key zone,mikula | U-Key zone | U-Key zone | 31stシングル 最高1位 売上17.1万枚 |
13 | きみとぼくのなかで | 堂島孝平 | 堂島孝平 | 堂島孝平 | |
◆extra track(通常盤のみ) | |||||
14 | 僕が生まれた日 | canna | Steve Mac,Shusui | 石塚知生 | |
15 | Family〜ひとつになること[Unplugged] | 堂本剛 | 堂本光一 | 武部聡志 | 30thシングルの別アレンジ |
コーラスアレンジ:ko-saku(2,11)、竹内浩明(3)、岩田雅之(4)、高尾直樹(7)、松下誠(8,14)
ストリングスアレンジ:旭純(6)、Simon Hale(12)
リリースデータ
2011年11月9日 | 初登場1位 | 売上18.1万枚 | Produced by KinKi Kids | ジャニーズエンターテイメント |
メンバー
堂本光一 |
堂本剛 |
KinKi Kids12thアルバム。前作から1年11ヵ月ぶり。前作以降の2シングルを収録。前作に続いてソロ曲は無いが、シングル「Family〜ひとつになること」は自作曲となる。KinKi Kidsの「K」ということで絆や感謝をテーマとし、過去に提供を受けた作家陣に再度曲提供を依頼して制作された。「いのちの最後のひとしずく」のみ提供ではなく、8月に発売されたばかりの山下達郎『Ray Of Hope』収録曲のカバー。今作もセルフプロデュース名義だが、メンバーはボーカルに徹しており、曲決めに際しての意見はしていないという。初回盤は1st〜31stシングルまでの31曲のPVを全曲収録したPV集DVDが付属。通常盤は新曲「僕が生まれた日」と別アレンジの「Family〜ひとつになること[Unplugged]」の2曲が追加収録されている。前作を下回り、初の20万割れとなったが、初回盤DVDがこの時点までの全シングルPV集だったことから初回盤の需要は現在も非常に高く、大半の相場が暴落しているKinKi Kidsのアルバム初回盤の中では高い相場を保っている。
過去著名ミュージシャン提供も多く受けてきたKinKi Kidsだがアルバム単位で提供作家をアピールする形になったのは今作が初。それも四方八方から著名人を集めるのではなく、過去に関与した作家による再提供というこれまでを踏まえた形。編曲もほぼそうだが作詞作曲に関しては初参加のSteve Mac、C/Wやアルバム曲の提供はあるがA面提供が無い井手コウジ、U-Key zoneを除くと過去のシングルA面曲を提供した作家となっているので非常に分かりやすい。
クールでスタイリッシュな路線が激減した前作を過渡期として今作では生音を重視した音作りが増加。提供作家の多くがクールなアーティスト路線ではなく、ポップ路線でのヒット曲を『KinKi Single SelectionU』以前に提供していた事もあってか、今の感覚とかつてのポップ性を引き戻して融合させたような印象のアルバム。前作に続いてクールでスタイリッシュな要素を大幅に薄めているので個人的には前作以上にさらに聞きやすく感じられた。
一方でシングル2曲がなんだかパッとしなかったのと、各提供陣の過去の提供作がどれも馴染み深い大ヒット曲ばかりなので、各曲を過去の提供曲を比べてしまうと今回はシングルA面級かというとそこまでではないいい曲が並んでいる感じで第一印象で劣ってしまう。大ヒット曲を提供した作家が再提供という非常に高まる期待感で聞くと正直そこまでではない。じっくり聞いていると今回は今回なりの良さが感じられるし、提供を受けていた頃に比べると落ち着いて大人になったという点はかなり強調されているとも思う。作家どうこうを抜きに聞けばシングルがパッとしなかった割にアルバム曲に安定感があっていいアルバムとなっていたところだが、特に作曲家の部分は過去の提供シングルがどれも好きなものが多いだけに難しいところだ。
印象度★★★★☆
2017.4.20更新