ベスト・コンディション+レアトラックス

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 僕の行方 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 1stシングル 100位圏外
2 二人のアカボシ 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&澤近泰輔 2ndシングル 最高10位 売上23.0万枚
3 七色の風 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&佐橋佳幸 3rdシングル 最高14位 売上3.7万枚
4 さらば 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 4thシングル(アルバム同発) 最高15位 売上2.8万枚
5 車線変更25時 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&佐橋佳幸 5thシングル 最高22位 売上2.6万枚
6 同じ空の下で 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&佐橋佳幸 6thシングル 最高20位 売上0.8万枚
7 人とコウモリ 伊藤俊吾 白井雄介 キンモクセイ&佐橋佳幸 7thシングル 最高36位 売上0.5万枚
8 日曜日の夜 後藤秀人&
伊藤俊吾
後藤秀人 キンモクセイ&鈴木茂 7thシングル両A面曲
9 メロディ 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&佐橋佳幸 9thシングル 最高71位 売上0.3万枚
10 むすんでひらいて 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&佐橋佳幸 10thシングル 最高70位 売上0.3万枚
11 夢で逢えたら 大瀧詠一 大瀧詠一 キンモクセイ 3rdアルバム『NICE BEAT』初回盤のみ収録曲 吉田美奈子のカバー
11thシングル(カット) 最高36位 売上0.9万枚
12 SUMMER MUISIC 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&澤近泰輔 12thシングル 最高55位 売上0.3万枚
13 冬の磁石 伊藤俊吾 後藤秀人 キンモクセイ&澤近泰輔 13thシングル 最高49位 売上0.3万枚
14 さよならの表情 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&澤近泰輔 14thシングル 最高67位 売上0.1万枚
15 金木犀の花 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ&桜井秀俊 15thシングル『金木犀e.p.』1曲目 最高54位 売上0.3万枚

 

DISC 2
Rare tracks
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 逃げろ 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ、高山一也 自主制作ミニアルバム『キンモクセイの約18分』収録曲(2001.01.31)
2 夢を見させて 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ、高山一也 自主制作ミニアルバム『キンモクセイの約18分』収録曲(2001.01.31)
3 さらば 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ、高山一也 自主制作ミニアルバム『キンモクセイの約18分』収録曲(2001.01.31)
4 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ、高山一也 自主制作ミニアルバム『キンモクセイの約18分』収録曲(2001.01.31)
5 しんしんかんせん 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 未発表曲(河口湖スタジオ/2001.03.19)
6 東京タワー 佐々木良、
伊藤俊吾
佐々木良、
伊藤俊吾
キンモクセイ 未発表曲(河口湖スタジオ/2001.12.18)
7 花について 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 未発表曲(ON AIR麻布スタジオ/2002.04.15)
8 SAKE 後藤秀人 後藤秀人 キンモクセイ 未発表曲(河口湖スタジオ/2002.08.08)
9 オリジナルの恋じゃないけど 伊藤俊吾 後藤秀人 キンモクセイ 未発表曲(ON AIR麻布スタジオ/2006.06.08)
10 アシタ 2019 New Mix 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 期間&配信限定コンピ盤『HOPE nau!』収録曲(2011.03.25) 初CD化

リリースデータ

2019年12月25日 初登場114位 売上0.07万枚 Produced by 奥野秀樹&キンモクセイ Ariola Japan

メンバー

Vocal,Acoustic&Electric Piano,Acoustic&Electric Guitar,Organ他 伊藤俊吾
Acoustic&Electric Guitar,Chorus,Vocal他 佐々木良
Electric&Acoustic Guitar,Chorus他 後藤秀人
Drums,Tambourine,Vocal他 張替智広
Electric Bass,Chorus他 白井雄介

キンモクセイ、ベストアルバム+レアトラックスアルバム。完全生産限定盤。活動再開作『ジャパニーズポップス』と同時発売。07年活動休止前のベスト盤『ベスト・コンディション』に新たに編集した『レアトラックス』を加えた2枚組仕様。『レアトラックス』はアルバム未収録C/Wや新曲等を収録していた当時の初回盤ボーナスディスクとは全く異なる内容でデビュー前の自主制作盤『キンモクセイの約18分』から全曲(4曲)、未発表5曲、活動休止中に東日本大震災の復興支援のコンピ盤『HOPE nau!』にこのためだけに再集結して収録していた「アシタ」をNew Mixで収録。

8thシングル「二人のムラサキ東京」だけ抜けているのは松たか子をシークレットゲストボーカルに迎えたキンモクセイと東京ジェンヌ名義でのシングルだったため、当時初回盤ボーナスディスクに回されていたため。

ベスト・コンディション
クレジットが当時のままという注釈付になっていて新規のリマスターのアナウンスも無いので当時の音源をそのまま収録しただけと思われる。1度Blu-spec CDで再発してるんだからせめてBlu-spec CD2化するくらいのアピールはしてほしかったところではあるが…。

そんなわけで感想は前と同じ。彼らがやってきた7,80年代の日本のポップスへの敬意を込めた楽曲群は01〜06年当時も"あの頃の匂い"として売り出してはいたが、さらに年月を重ねてシティポップだのなんだの7,80年代のポップスが当時より再評価されるようになった今でも色あせないというか、今の方がウケがいいようにも思う。02年のヒット曲としては「二人のアカボシ」は異色だったが、2020年のヒット曲として「二人のアカボシ」がヒットしている方が何だか自然なような気もする。

Rare tracks
ベスト盤の再発というから初回盤を復刻するのかと思いきやここに来てまさかの全曲別のレア音源を一挙放出このおかげで初回盤と今作と両方入手しなきゃいけなくなってしまったが『キンモクセイの約18分』はデビュー10ヵ月前の自主制作CD作品だが4曲ともメジャー初期のうちにメジャーでリメイクされている(「さらば」以外はC/W)ので、実は初回盤のDISC-2があれば一気に聞き比べができたりする。「さらば」はホーンアレンジの効いた楽曲だったがここではバンドのみでアレンジされているなど基本はあまり変わっていない(というかやや荒いとはいえ最初から完成度が異様に高い)が、十分に違いを楽しめる。

以降はメジャーデビュー前の2曲+デビュー以降の3曲が全て初公開音源。単純にお蔵入りしてしまっていた曲のようで、確かにちょっとおふざけだったり実験色が強かったりと、まあ収録されるとしてもA面採用ではなく、C/Wにするかアルバムで色が合うかどうかというところで外されたものと思われるが、バンドの自由度の高さが垣間見える曲たちだ。初期のC/Wや2ndアルバム『風の子でいたいね』辺りまでは多少の遊び心も随所で見せていたが、「二人のアカボシ」の1発屋状態で売れなくなってしまったのであまりおふざけ系の曲を採用しないようになったのか、そもそもに伊藤俊吾が明かしているように売れないシビアな状況で余裕がなくなったのか、活動全体を通してどうしても真面目な音楽青年たちという印象が強かった。しかし案外こういった遊び心もまた真髄だったりするのかもしれない。「アシタ 2019 New Mix」はニューミックスを伊藤俊吾自らが担当。オリジナルバージョンを知らないのでどう変わったかは分からないが、活動休止中唯一1度だけ集結して残した1曲という事で、過去と現在を繋ぐ1曲でもある。今作の中ではこの曲が格段にキンモクセイらしいイメージでもありかなり気に入った。

キンモクセイを最初に聞くのであれば初回盤の方がお勧めで、今作の『レアトラックス』付属の方は再度聞き直すファン向けといった感じはある。

ベスト・コンディション+レアトラックス (完全生産限定盤) (特典なし)  

印象度★★★★☆

2020.2.8更新

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