NICE BEAT(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ステレオ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
2 | 君とチンパンジー | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | 9thシングルC/W 伊藤、張替のツインボーカル |
3 | 兄ちゃんの唐揚げ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
4 | メロディ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | 9thシングル 最高71位 売上0.3万枚 |
5 | ナイスビート | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ | |
6 | スウィート・ララバイ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
7 | 目で見ろ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
8 | 失恋記念日 | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
9 | 太郎のおかたづけ | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ | |
10 | 君が泣く | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | |
11 | ひぐらし | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ | |
12 | むすんでひらいて | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | 10thシングル 最高70位 売上0.3万枚 |
Strings Arrangement:後藤勇一郎(11)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 夢で逢えたら | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | キンモクセイ | 11thシングル(カット) 最高36位 売上0.9万枚 吉田美奈子のカバー |
2 | 踊ろよ、フィッシュ | 山下達郎 | 山下達郎 | キンモクセイ&澤近泰輔 | 山下達郎のカバー |
3 | 黄昏電車<LIVE> | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ | 松たか子への提供曲 セルフカバーライブ音源 |
4 | 二人のムラサキ東京 | 伊藤俊吾 | 伊藤俊吾 | キンモクセイ&佐橋佳幸 | 8thシングル(キンモクセイと東京ジェンヌ) 最高65位 売上1.1万枚 東京ジェンヌ=松たか子とのデュエット |
リリースデータ
2004年12月22日 | 初登場45位 | 売上1.3万枚 | Produced by キンモクセイ&奥野秀樹 | BMG JAPAN |
メンバー
Vocal,Piano,Guitar,Chorus | 伊藤俊吾 |
Acoustic&Electric Guitar,Chorus | 佐々木良 |
Electric Guitar,Chorus | 後藤秀人 |
Drums,Chorus,Vocal | 張替智広 |
Electric Bass,Chorus,Vocal | 白井雄介 |
キンモクセイ3rdアルバム。前作から1年2ヶ月ぶり。先行2シングルとC/W1曲を収録。初回盤にはカバー、デュエットなどの企画作品4曲を収録したNice Bonus盤が付属する。8thシングルとしてキンモクセイと東京ジェンヌ名義でリリースした「二人のムラサキ東京」はそちらに収録された。東京ジェンヌの正体はリリース当初不明だったが後に松たか子であると公表された。以前に松たか子に提供していた「黄昏電車」はライブ音源のセルフカバーで収録。「夢で逢えたら」はダイハツミラのCMソングに起用され、翌年2月にシングルカットされ、シングルカットながら通常のシングルよりも好調な売上を記録した。
今作は彼らのアルバムで唯一伊藤俊吾の作詞作曲で統一された。伊藤以外のメンバーボーカル曲も「君とチンパンジー」で伊藤と張替がデュエットしているのみ。明るさが無くなり全体通して地味というか遊び心も控えられ落ち着いたトーンになっている。それぞれがそれぞれの役割に徹したためか統一感はあるんだけど、全体にどこか暗い。これまでのイメージは比較的明るい感じだったのでガラッと空気が変わったように思う。先行シングル「メロディ」「むすんでひらいて」も暗めのトーンだったので何となく暗黒時代突入かというような感じではあったけど、全曲を手掛けた伊藤の心境に何か変化があったのだろうか。サウンドは地味ながらもかなり味わい深いものがあり、そこに良さが見出せればなかなかの良作ではある。80年代辺りまではこのくらいの渋い音楽をやるヒットミュージシャンも多かったし、元々"あの頃の匂い"を掲げていたキンモクセイだけに当時28歳で大人な方向を目指したというのもその流れを受け継いでいるとも言えるんだけど04年当時のヒットシーンでは我が道を行き過ぎていたのかなと思う。分かりやす〜く明る〜くカバーした「夢で逢えたら」がCMタイアップでシングルカットしたら0.3万まで落ちていたシングルセールスが1万近くまで回復したという辺りも象徴的だ。ただ時代を感じさせない普遍性もあるし、彼らのアルバムの中では最も幅が狭く地味な作品である事は否めないものの、大人のリスナーからはもっと支持を集められそうな1作だと思う。
印象度★★★☆☆