アイハベル

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 アニバーサリー 玉城千春 ちはる・あやの・よしみ 片山義美  
2 あなたに会えなくなって 玉城千春 ちはる・あやの・よしみ 三橋隆幸  
3 ブランコ 金城綾乃 金城綾乃 大久保友裕  
4 ラララ 玉城千春 玉城千春 石崎光  
5 無敵なBig Smile 玉城千春 玉城千春 石崎光  
6 Let's Go Together 玉城千春 玉城千春 田中雪子  
7 ルルリラ   玉城千春 玉城千春  
8 鳥かご 玉城千春 ちはる・あやの・よしみ 片山義美  
9 ヒカリ 金城綾乃 金城綾乃 三橋隆幸  
10 OK OK 玉城千春 ちはる・あやの・よしみ 片山義美  
11 ずっとこれからも 玉城千春 玉城千春 片山義美  
12 花は咲く 岩井俊二 菅野よう子 Kiroro 花は咲くプロジェクトのカバー

Piano Arrangement:KO-ICHIRO(Skoop On Somebody)

リリースデータ

2018年1月24日 初登場42位 売上0.5万枚 All Produced by Kiroro ビクター

メンバー

Vocal&Chorus 玉城千春
Piano&Chorus 金城綾乃

Kiroro7thアルバム。16年3月の企画ベスト『子供といっしょにききたいキロロのうた』以来のアルバムであり、新曲としてもそこに収録されていた「おやすみのうた」以来、オリジナルアルバムとしては05年11月の『Wonderful Days』以来12年2ヶ月ぶり。08〜09年の一時再開時にリリースした2枚のシングルは『子供といっしょにききたいキロロのうた』に収録されており今作には収録されず、今作はデビュー20周年を記念しての作品でもあり、「花は咲く」のカバー以外は新たに書き下ろされた楽曲で構成されている。通常盤1種のみの発売。また06年発売でその後も何度か再発されていたベスト盤『キロロのいちばんイイ歌あつめました』がリマスターで同時発売となった。

20周年でのオリジナルアルバムでの復活。「アニバーサリー」はまさにそれを記念したKiroroらしい王道の名曲で、ファンへの感謝とこれまでの楽曲タイトルを散りばめるといった記念ソングらしい記念ソングになっている。それ以降もロック、ポップ、バラード、フォーク、ゴスペル…等々それなりに色々やってはいるけど、今までのKiroroのイメージを崩さないKiroroらしい安定の1作。変化としてはかつてのようなラブソングは書けなくなり、自然に母としての視点が中心になっているところではあるけど、元々ほとんど飾らない等身大なところがKiroroの特徴の1つでもあったので、違うものになったというよりかはごく自然な経年変化として捉えられる。また1番上の子供は中学生、下でも小学生くらいにまで成長するくらいの年月も経過したので、08〜09年のシングルなんかだと子供に向けたという視点もかなり乳幼児に向けた母の視点っぽかったのが、もう少し進んだ感じもある。きっと今後もこんな感じでKiroroは等身大を歌にしていくと思われ、それゆえに無理のない純度を保ち続けられるんだろうなと思う。

なお今作はデビュー時から産休までほぼ全面的に関わった重実徹、産休直前から08〜09年のシングルで関わった石塚知生など過去関わったアレンジャーは一切起用せずに新顔のアレンジャーのみで制作されている。といっても最も多くの楽曲に関わり、2人と作曲で共作している片山義美(よしみ)は先に再開していた近年のライブ活動におけるサポートギタリストとして親交を深めていたようなので、いきなり組んだわけではなく、ある程度気心が知れた仲となっての共同作業だったようだ。片山義美はKiroroより一回りは年下であり、そういった後輩ミュージシャンと共に自分たちの方が年上のベテランとして楽曲制作をするというのも何気に今までなかった(重実徹や石塚知生がアレンジャーだとどう考えても彼らが導く立場だっただろうし)わけで、これまで以上にリラックスした体制だったんじゃないかとも思う。といってもアレンジャーが一新されても元々特徴的な音楽性というより普遍性重視のKiroroの王道イメージに変化はない。

アイハベル  

印象度★★★★☆

2018.7.4更新

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