キロロのいちばんイイ歌あつめました

リリースデータ

メンバー

Kiroro2ndベストアルバム。ファン投票で選出されたリクエストベストアルバム。産休に伴い全楽曲を対象にファン投票が実施され選曲された。結果的にシングルコレクション+3。02年のボーカル玉城の喉の不調による半年の休養期間にリリースされた『Kiroroのうた�@』に続いて2枚目のベストだが(活動休止を余儀なくされた時に限ってベストを出している…）あのベストはシングルが冒頭4曲（今作と同じ）のみで後はアルバム曲だった。シングルが多数並んでいるベストは実質的に初めてといって良い。収録されていないシングルは8th『涙にさよなら』（ミニアルバム『七色』収録曲）、16th『忘れないで〜Live at OKINAWA'05〜』（シングルバージョンは未収録。スタジオ音源が6thアルバム『Wonderful days』に収録）の2曲である。初回盤はカラオケDISC付。さらに1コーラスのみだが各曲の譜面も歌詞ブックレットとは別についている。

06年6月には配信限定でここの収録に漏れた下位の曲を集めた『キロロのちょっとコアな歌あつめました』が配信されている。その後07年に10th Anniversary Editionとして再発された。これはデビュー10年目を記念したものでカラオケCDと譜面が付属する初回盤を基調にしてスリーブケースを透明スリーブケースに変更してフォトブックを追加したものとなっている。以降も2011年に玉城千春がソロでアルバムをリリースして復活した際に再発盤がリリースされているほか高速道路SA・PAやホームセンター、コンビニ向けの廉価ベスト盤としても今作の品番を変更したものが流通していた。

今作以降シングルは最初に活動を再開した08-09年に2枚リリースされたが、アルバムリリースには至らず、ライブ活動やTV出演は再開していたもののKiroroとしてのアルバムは以降10年途絶えた。次のアルバムは10年後の2016年3月のコンセプトベスト盤『子供とききたいキロロのうた』となり、オリジナルアルバムは2018年1月まで発売されていない。その18年1月のオリジナルアルバム『アイハベル』と同時発売で再び今作が再利用され、初回盤、通常盤がそれぞれリマスター盤として再発された。

前回のベストはヒット曲+アルバム曲という構成で売れなくなってからの名作シングルがことごとく無視されていたのが不満だったが今作は埋もれていたシングル曲が一気に聞けるので満足な構成。初心者はまずこれを聞けばいい内容。基本的にピアノバラード中心で同じような曲調なので飽きる人は飽きるかもしれないがヒットした上位4曲だけが優れているわけでないのは聞けば分かるだろう。素朴な良さ、純粋なメロディーはやはり今の時代には珍しいし聞いててつくづくいいなと感じる。珍しいアップテンポな名作の1つだと思っていた『涙にさよなら』が収録漏れどころか、配信限定の方にも入っていない人気の無さには驚きだが唯一100位圏外を記録した『僕らのメッセージ』が入っていたのは良かった。最後にこの突き抜けた開放感の曲が来ることでより名曲に感じる。どうせなら「コアな歌〜」の方と2枚組にして、Kiroroの他の一面も見せられるような究極のベストにしても良かったとも思う。

初回盤　　通常盤　　10th Anniversary Edition　　2011年再発盤

2018年リマスター初回盤　 2018年リマスター通常盤

印象度★★★★★

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