子供といっしょにききたいキロロのうた
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Best Friend〜Mother Earth Version〜 | 玉城千春 | 玉城千春 | 羽毛田丈史 | 10thシングル リアレンジ |
2 | 幸せの種〜Winter version〜 | 玉城千春 | Kiroro | 石塚知生 | 17thシングル 最高128位 売上0.08万枚 ピアノ伴奏のみで08年4月に配信限定発売したSpring versionをバンドアレンジでCD化したもの |
3 | 未来へ | 玉城千春 | 玉城千春 | 重実徹 | 2ndシングル 最高4位 売上58.9万枚 |
4 | 月の夜 | 金城綾乃 | Kiroro | 重実徹 | 1stベスト盤『キロロのうた@』収録曲 |
5 | 紅芋娘 | 玉城千春 | 玉城千春 | Kiroro&知野芳彦 | 2ndミニアルバム『帰る場所』収録曲 |
6 | Woderful Day | 金城綾乃 | 金城綾乃 | Kiroro“Yamanakako”Band | 6thアルバム『Wonderful Days』収録曲 |
7 | 僕らのメッセージ | 玉城千春 | 玉城千春 | 重実徹 | 13thシングル 最高106位 売上0.2万枚 |
8 | みんなあなたを愛してる | 金城綾乃 | 金城綾乃 | 石塚知生 | 18thシングル 最高150位 売上0.05万枚 |
9 | 生きてこそ | 玉城千春 | Kiroro | 重実徹&Kiroro | 15thシングル 最高31位 売上1.6万枚 |
10 | 僕らはヒーロー | 玉城千春 | 玉城千春 | 重実徹 | 1stアルバム『長い間〜キロロの森〜』収録曲 |
11 | おやすみのうた | 玉城千春・ 金城綾乃 |
玉城千春・ 金城綾乃 |
Kiroro | 新曲 |
リリースデータ
2016年3月9日 | 初登場48位 | 売上0.4万枚 | ビクター |
メンバー
Vocal | 玉城千春 |
Piano | 金城綾乃 |
Kiroro3rdベストアルバム。05年の産休に伴い06年3月にリリースされたベストアルバム『キロロのいちばんイイ歌あつめました』から10年ぶりのアルバムリリース。タイトル通り、"子供といっしょに"をテーマに選曲されたベストアルバム。05〜11年にかけて2人が相次いで妊娠出産を繰り返して3人ずつの子宝に恵まれたため、この10年間の新作はその合間である08年末〜09年初頭にかけてシングル2作がリリースされたのみだった。2011年には玉城千春がソロデビューしてシングル1枚、アルバム1枚をリリースして本格的に音楽活動を再開後は、金城の準備も整いKiroroとしても活動を再開してコンサート活動を行ってはいたが新作リリースは無かった。このため今作は09年3月のシングル「みんなあなたを愛してる」以来の作品となる。この10年間でリリースされていたシングル2作「幸せの種〜Winter version〜」「みんなあなたを愛してる」はアルバム初収録。「Best Friend〜Mother Earth Version〜」は映画『アーロと少年』日本版ED起用もあってリメイクされている。「おやすみのうた」は歌とピアノのみの新曲。
通常のベストアルバムとは一風変わった選曲になっており、"子供といっしょに"がテーマなので、ディズニー映画タイアップもついた「Best Friend」、親子関係をテーマにした「未来へ」「生きてこそ」、幼児にも単純でノリやすい「月の夜」「紅芋娘」、産休前に幸せいっぱいな目線で書かれた「Woderful Day」、少年少女目線で書かれた「僕らのメッセージ」「僕らはヒーロー」、実際に子育てしながら書かれた「幸せの種〜Winter version〜」「みんなあなたを愛してる」「おやすみのうた」…と、実にテーマに沿った選曲がされていて、無理やり選んだ感じが全くないというコンセプトベストアルバムのお手本のような作品。「月の夜」「紅芋娘」なんて通常のベストアルバムでは絶対選曲されなさそうな当時はKiroroにしては珍しい完全なおふざけ枠みたいなポジションだったけど、こういう単純で楽しいノリは幼児向けには最適だと思う。
それゆえに子育て世代以外には対象外のようなアルバムではあるんだけど、一応リメイクと新曲、アルバム初収録2曲があるのと、アルバム発売が10年ぶりなので久々にKiroro聞いてみるかというのにも適していて年々影が薄くなっていくダントツ最大ミリオンヒット「長い間」が無いけどな個人的にも完全にその感覚で聞いた。「Best
Friend〜Mother Earth Version〜」はオーケストラバージョンみたいな派手なアレンジになっていてちょっとガッカリ。そんな盛り上げなくてもいい曲だったのに。
Kiroroには珍しい青空全開のようなさわやかなポップチューン「僕らのメッセージ」や、結婚前後のハッピー全開な時期に書かれた人生賛歌の「生きてこそ」は幸せオーラが楽曲を通してお裾分けされるような不思議な生命力を持った曲だと思っていてこの辺りの曲は素晴らしいと思う。ただ産休以降の曲はまだ数少ないんだけど、正直変わってないようでかつてほど残る曲ではなくなっていて現役時代は終わったような感じがどうしても漂う。「幸せの種〜Winter version〜」「みんなあなたを愛してる」「おやすみのうた」辺りは母親目線で今のKiroroらしいナンバーなんだけどフツー以上でも以下でもないというか…子育て世代なら共感できるんだろうけど。そもそもマイペースに子育て世代にだけ届けばいいくらいのスタンスになっているっぽいのでそれでいいとは思うんだけど、子育てがもう少し落ち着いたらまた広い世代に向けた普遍的な楽曲も聞きたいところ。
印象度★★★★☆
2016.6.2更新