RE;STORY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | re;story | 山崎寛子 | 山崎寛子 | 河合英嗣/山崎寛子 | |
2 | Veronica | 河合英嗣 | 河合英嗣 | 河合英嗣 | |
3 | 紋 | 山崎寛子 | 市川淳 | 斎藤真也 | 2ndシングル 最高16位 売上1.0万枚 |
4 | 足跡 | 山崎寛子 | 河合英嗣 | 河合英嗣 | |
5 | alive | 山口朗彦 | 山口朗彦 | 山口朗彦/河合英嗣 | |
6 | Baby Butterfly | 河合英嗣 | 河合英嗣 | 河合英嗣 | |
7 | LOVE&HATE | 河合英嗣 | 河合英嗣 | 河合英嗣 | |
8 | brand-new blood | 河合英嗣 | Sub.T | Sub.T | |
9 | Be Starters! | 大森祥子 | 山口朗彦 | 山口朗彦/河合英嗣 | 1stシングル 最高14位 売上1.5万枚 |
10 | →↑ | 喜多村英梨 | 山口朗彦 | 河合英嗣 | |
11 | Happy Girl | 大森祥子 | 河合英嗣 | 山崎寛子/河合英嗣 | 3rdシングル 最高5位 売上2.1万枚 |
12 | My Singing | 山崎寛子 | 山口朗彦 | 河合英嗣 | |
13 | Be A Diamond | 喜多村英梨 | 河合英嗣 | 河合英嗣 | 2ndシングルC/W |
ストリングスアレンジ:菊谷知樹(1,9,11)、
ブラスアレンジ:竹上良成(6)
リリースデータ
2012年7月25日 | 初登場5位 | 初動1.7万枚、売上2.2万枚 | STAR CHILD(キングレコード) |
喜多村英梨1stアルバム。子役から声優に転身し、現在は声優が本業で様々な作品に出演している。歌手活動はソロでも04年にポニーキャニオン、08,09年にランティスからシングルを2作ずつ出していたがヒットには繋がらなかった。その後はさらに声優として確固たる地位を築き、2011年にスターチャイルドからデビュー作という扱いで再デビューに近い形で本格的にソロ名義での歌手活動を開始した。以前のシングルは収録されていない。シングルとは路線が異なるメタル風なロック中心のアルバムとなっているが、自身の今作への思いはナタリーインタビューで語られている。初回盤はスリーブケース入り、別冊写真ブックレット付属。DVDは付属しない。
シングルではアニかわ(アニメかわいい)路線で1st、3rdを出し、2ndのみ和風ロックといった程度だったのと、声優としての声色が相当幅広い印象があったので、かなりカラフルポップ&ロックな作風を予想していたが、いきなりメタルっぽいヘビーなロック全開でひっくり返った。8曲目までは多少の聞きやすさを取り入れつつも、かなりゴリゴリのロックが連続展開。一見流れに合っているように思える「紋」でさえも、バックの演奏を聞いてみると前後の曲が物凄い勢いでドカドカズンズンとしているのでちょっと軽く聞こえる程だ。この人を知るきっかけだったアニメ「Angel Beats!」関連作(ラジオ等)で知っていたのはかなりのアニメ好き、緒方さん大好き&緒方さんのモノマネがそっくりすぎて本人と区別つかないほど上手い、加圧トレーナーの資格を取ったくらいだったのでここまでハードな曲が好きだとは思わなかったが、思えば本人の風貌もいかにもバンギャ(V系ファンの総称)っぽい。そういう意味ではハードなヴィジュアル系ロック路線と言った方が分かりやすいか。このようにシングル路線を期待するファンを完全に置いてけぼりにしてやりたい放題が8曲目まで続くが、9曲目でいきなりアニかわ路線「Be Starters!」。曲調も歌声も全く別物と化し、以降はアニかわ、キャピかわ(キャピキャピかわいい)路線へと超転換。今作を手に取る多くのリスナーはむしろ9〜13曲目の路線を想像していたと思われるが、既にハードな路線で8曲聞かされていてそのモードになっているのでいきなりは調子が戻らず絶句、逆に「re;story」辺りに惹かれてシングルを知らずに手に取った人はのけぞりまくること間違いなし。これは過去に例を見ないほどの超絶な方向転換である。しかもゴリゴリロックナンバーとハッピィハッピガー♪とかやっている曲の制作陣が実は同じだったりするからまた凄い。個人的にはもう少し中間くらいのロック具合が好きなので、前半はハードすぎ、後半はアニかわキャピかわすぎに感じた。だがいずれにせよ1枚目からかなり度肝を抜かれる内容であることは間違いない。正直途中で切り替わりすぎてついていけないところもあるので、もう少し定期的にアルバムが出せるくらい人気が安定したら、それぞれ別々に出した方がいいんじゃないかとは思う。ただこの水と油みたいな路線を1つのアルバムでやってしまうというのは発想がありえなさすぎて逆にインパクト絶大、他に無い孤高の1作的な輝きを放っていて面白い作品だと思う。
印象度★★★☆☆