証×明-SHOMEI-

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 証×炎-SHOEN- 山崎寛子 山崎寛子 Leda、山崎寛子  
2 月詠ノ詩 山崎寛子 山崎寛子 山崎寛子、河合英嗣  
3 Nonfictionista 山崎寛子 Leda Leda  
4 Destiny 山崎寛子 山崎寛子 河合英嗣、山崎寛子 4thシングル 最高13位 売上0.9万枚
5 Birth 山口朗彦 山口朗彦 河合英嗣 6thシングル 最高20位 売上1.6万枚
6 Sha-la-la 山崎寛子 山崎寛子 河合英嗣  
7 PIXY R・O・N R・O・N 藤澤健至  
8 STRALET SEEKER R・O・N R・O・N R・O・N  
9 sentiment 喜多村英梨 河合英嗣 河合英嗣  
10 Friend 山口朗彦 山口朗彦 山口朗彦  
11 Miracle Gliders 大森祥子 河合英嗣 河合英嗣 5thシングル 最高13位 売上0.8万枚
12 Pleasure→Link うらん 山口朗彦 河合英嗣  
13 \m/ 喜多村英梨 河合英嗣 河合英嗣 ライブ会場限定シングル『Chu→ning』の歌詞・アレンジリメイク曲

ストリングスアレンジ:菊谷知樹(1,4)、大久保薫(2,10)
ブラスアレンジ:竹上良成(3)
ストリングスアレンジ・コーラスアレンジ:菊谷知樹(5)

※シングル200位以内データ

リリースデータ

2014年4月9日 初登場7位 売上1.4万枚(300位集計) STAR CHILD(キングレコード)

喜多村英梨2ndアルバム。当初3月12日発売予定だったが、初回盤の価格表記が通常盤と同じになっている表記ミスが発覚したため、発売が1ヵ月延期された。これにより4月に施行された増×税-ZOZEI-の影響を受けて消費税増税分の価格が上×昇-ZYOSHOW-する事態となった。前作以降にリリースされた3シングルを収録。また2013年6月からライブ会場限定で発売されていたシングル「Chu→ning」(厳密には喜多村英梨名義ではなく、ラジオ『Radio キタエリあっ!』のマスコットキャラクター「キタエリちゃん」名義によるキュートなポップナンバー)は歌詞とアレンジを大幅に変更し「\m/」としてリメイクされ収録している。読み方は作中でも歌われている通り「メタルピース」。「Birth」は順位こそ低かったが、前作時のシングル並にヒットしたもののそれ以外は1万を割り込んでおり、今作も累計売上で前作初動に及ばないほどの減×少-GENSHOW-となった。初回盤は外箱付デジパック仕様で、別冊の写真集ブックレットが付属する。DVDは付属しない。

今作リリース後は5月に「掌-show-」、10月に「凛麗」と立て続けにシングル2作を発売し、今作を引っ提げてのツアーも行われたが、新曲は「凛麗」が結果的に最後となり、このシングル2作はアルバム未収録のままとなった。14年12月には前述のラジオの冠番組『Radio キタエリあっ!』が突如最終回を迎えてしまい、単独での情報発信の場が消滅(出演アニメ関連による限定ラジオはその後もやっている)。2015年以降は本業の声優は続いていたが音楽活動が完全に停止した。2015年6月には2014年のツアーのDVD/Blu-rayは発売されこれを最後にサイトの更新も2015年夏を最後に停止。2011年に復活した歌手活動は2014年を持って事実上再度終了した。

今回はシングルの時点で「Happy Girl」のようなアイドル色の強いポップナンバーが無く、全体通してロック色が強く、やりたい方向を貫いたような感じになっている。ただ前作のような中盤で直角ターンを決めるような路線転換は無いものの、今作もジャケットからイメージされるような和風なメタルロック路線は最初の2曲程度。「Nonfictionista」で突如ジャズ風のアダルトなナンバーを聴かせたと思いきや、それ以降は前作の前半の路線を引き継いだような和の要素は無いメタルっぽいロックナンバーが並ぶ。シングル2曲が出てくる前半はストリングスアレンジを加えた壮大な世界観の曲ばかりだが、中盤にかけてはJ-POP的な普通のロックナンバーに徐々に変貌していく。これはシングル「Miracle Gliders」が比較的さわやかなナンバーなのでここに行きつくまでになるべく違和感が無いようにじりじりと曲調をシフトしていくようなイメージ。「Pleasure→Link」はサウンドはロックだけど声は今作中最もキュートで、「\m/」は序盤の和風メタルっぽさを戻しつつも、元が萌え萌えのキャラクターソングだった事もあり、ハードなサウンドとキャッチーなメロディーや遊び心満載の歌詞のギャップがすさまじいなんだかとんでもない曲になっている。

全体通してロック色は強く、比較的ポップなナンバーでも演奏はけっこうドコドコズンズンしているんだけど、ハードなナンバー一直線ではないので意外と聞きやすい。前半と後半でスパッと切り替わるわけではなく、徐々に変わっていくという全体の流れが自然で統一感が感じられる。「Happy Girl」のようなポップな曲は無いのでこの時点でこういった方向を望むリスナーは敬×遠-KEIEN-してしまい、それが前作初動にすら及ばない減×少-GENSHOW-に繋がったのは明白だけど、実際本人もコメントしていたように萌え萌えとしたポップな曲を期待するなら聞かない方がいい。そこを受け入れて聞いたリスナーなら概ね満足というかガッカリするような要素は無い。序盤のような壮大な世界観で全編統一されると個人的には聞き疲れしてしまいあまりいいとは思えなかったけど、そもそも喜多村英梨のボーカルはパワフルすぎないこともあり、楽曲がある程度壮大でもこってりした感じにはなかなかならない。声量が足りないというマイナスの指摘にも繋がっているようだけど、これで声量があったらちょっときつくなってくるのでちょうどいい。シングルの時点で今作はそんなに期待してなかったけど、アルバムで聞けば構成のうまさもあって前作に続いてなかなか面白い1作だった。

B00HTLZPEY初回盤  B00HTLZPEO通常盤 

印象度★★★☆☆

戻る