sunrise
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Overture to the sunrise | 安宅美春 | 西脇辰弥 | Instrumental | |
2 | in BED | 浜口司 | 安宅美春 | 吉田建 | |
3 | EDEN | 浜口司 | 安宅美春 | 西脇辰弥 | 14thシングル 100位圏外 |
4 | 天国と孤独 | 浜口司 | 安宅美春 | 西脇辰弥 | |
5 | 幻影〜a vision〜 | 浜口司 | 安宅美春 | 土橋安騎夫 | |
6 | sunrise | 浜口司 | 安宅美春 | 西脇辰弥 | |
7 | FOREVER & EVER | 浜口司 | 安宅美春 | 富田素弘 | |
8 | FLOWER & FLOWER〜はなとはな〜 | 浜口司 | 井上慎二郎 | 土橋安騎夫 | 12thシングル 最高37位 売上3.0万枚 |
9 | ESPECIAL LOVER | 浜口司 | 安宅美春 | 吉田建 | 14thシングルC/W |
10 | NEVER RUN TO YOU | 浜口司 | 浜口司 | ファンキー末吉 | 13thシングルC/W |
11 | I Will… | 浜口司 | 安宅美春 | 土橋安騎夫 | |
12 | DO YA! | 浜口司 | 安宅美春 | ファンキー末吉 | 13thシングル 最高65位 売上0.5万枚 |
13 | from the sunrise | 安宅美春 | 西脇辰弥 | Instrumental |
リリースデータ
1997年12月3日 | 初登場41位 | 売上1.1万枚 | BMGジャパン |
メンバー
Vocal | 浜口司 |
Guitar | 安宅美春 |
The KIX・S8thアルバム。前作から1年10ヵ月ぶり。前作以降、11thシングル「MOVING ON」を最後にアポロンからBMGジャパンへ移籍。移籍に伴いKIX・Sに新たにTheが付属したThe KIX・Sへ改名した。移籍後3シングルから5曲を収録。12thC/W「愛だから…」のみ未収録。またアポロン最終シングル「MOVING ON」も未収録となった。移籍後に一気に人気が低迷し、先行シングルとなった「EDEN」は初の100位圏外となり、今作も前作までの3作連続トップ10入りから大暴落して最低売上を大幅更新。結果的に新作としては今作が最終作となり、98,99年は2連続でのベスト盤発売となり活動を休止、そのまま事実上の解散となった。ベスト盤はアポロン在籍時までとなっていて今作は対象外。
『The KIX・S 90's〜The BEST〜』『The KIX・S 90's U〜The BEST〜』で概ね満足して改めてオリジナルを辿ろうとは思えなかったが、今作が選曲対象外という事で実質ベスト2作の唯一の続きの1作として聞けるのと、移籍してアレンジャー陣を一新しているので、ベスト盤で総括されているシンセ+ハードロックを基本としたKIX・Sとは異なる新たな方向性が聞けるのではないかと思い、オリジナルアルバムで今作のみ聞いてみた。
予想通りに今作ではKIX・Sの端的な説明としてよく言われるシンセサウンド+ハードロックというイメージとはまるで異なり、ブリットポップと形容されるような生音のバンドサウンド中心。90年代後半のロックバンドとして時代に適応して進化しようとしていたThe KIX・Sを聞くことができる。ハードな要素は控えめになり、浜口司のボーカルも曲によっては少しガーリーな雰囲気を醸し出して異なるスタイルを見せていたり、ギターにしてもハードに鳴らすだけでなくアコースティックサウンドが目立つ部分も多く、ポップロック色が強い。軽くなってしまったわけではなく十分に重いサウンドも展開していて色々模索している感じではある。少なくともあの特徴的なギラギラシンセは使用しなくなっていてアーリー90'sは払しょくされているので後追いで聞くと時代性をあまり感じずにロックバンド然として聞けるのは良かった。一応アポロン末期にもシンセ打ち込み的な要素を抑えてロックバンド的な方向性を見せつつはあったとはいえ、今作で移籍&改名に加えて路線変更しすぎたのが決定打になってしまったのか売上が激減してしまい、このまま活動が自然消滅してしまったのは残念。ここから時代の変化に適応していい感じに進化できそうな予感は十分漂っていたが、ブリットポップ的な方向性はファンには望まれていなかったのだろうか。
また良く見たら土橋安騎夫が編曲した「幻影〜a vision〜」では元REBECCAのベース高橋教之が参加、同じ曲ではないが「sunrise」のドラムは小田原豊、「FOREVER & EVER」ではadd.guitar扱いで是永巧一が参加するなどREBECCAのバンドメンバーが謎に集結していたのが面白かった。
なお今作は1曲目のインストの開始50秒過ぎくらいまでの音量が極端に絞られていて急に通常の音量に跳ね上がるので再生してすぐに音小せぇな…とボリュームを上げると50秒過ぎに耳が悲惨な事になるので注意が必要だ。
印象度★★★★☆
2021.1.22更新