NAMELESS WORLD(初回限定盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Flag | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
2 | 桜 | 小渕健太郎 ・黒田俊介 |
小渕健太郎 ・黒田俊介 |
コブクロ | 12thシングル 最高3位 売上43.4万枚 2ndインディーズアルバム『Root of my mind』収録曲 リメイク |
3 | 六等星 -NAMELESS STAR TRACK- |
小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | 11thシングルC/W |
4 | ここにしか咲かない花 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | 11thシングル 最高2位 売上40.7万枚 |
5 | 待夢磨心-タイムマシン- | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
6 | Pierrot | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
7 | Saturday | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
8 | 大樹の影 | 黒田俊介 | 黒田俊介 | コブクロ | |
9 | NOTE | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
10 | Starting Line | 21STREET リスナーの皆さん &コブクロ |
小渕健太郎 ・黒田俊介 |
コブクロ | 12thシングルC/W |
11 | LOVER'S SURF | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ | |
12 | 同じ窓から見てた空 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | コブクロ |
Strings Arrangement:小渕健太郎&藤井理央(2,4,9)、藤井理央(10,12)
Brass Arrangement:小渕健太郎&藤井理央(5)
No | タイトル | 内容 |
1 | NTT西日本DENPO115ショートムービー「空に想いを」 | 8分程度のショートムービー 『今と未来を繋ぐもの』(『桜』のC/W)がテーマソング |
2 | Director's Cut 秘蔵映像 | 8分程度のアルバム制作模様 |
リリースデータ
2005年12月17日 | 初登場1位 | 売上86.8万枚 | Produced by KOBUKURO | ワーナー |
メンバー
Vocal,Acoustic&Electric Guitar他 | 小渕健太郎 |
Vocal | 黒田俊介 |
コブクロ5thアルバム。前作以降の2シングル、C/Wからは2曲を収録。「六等星」のみミックスを変えたアルバムバージョンとなっている。前作で再ブレイクのきっかけを掴んでいたが、ドラマ『瑠璃の島』主題歌となった「ここにしか咲かない花」がずっと越えられなかったデビュー作「YELL〜エール〜」を大きく上回る大ヒットを記録し、再ブレイクどころか大ブレイクを果たした。このタイミングでついに結成のきっかけになった最初の1曲である「桜」をリメイクしてメジャー商品として発売、これまた大ヒットし後にドラマ主題歌に抜擢された。またこれまでほとんどドラマタイアップが無かったが、オフィスコブクロと提携関係を結んだとされている事務所研音の所属俳優出演ドラマのタイアップが急増した。この年は紅白にも出場。アルバムも最大のヒットを大幅に更新した。初回盤はDENPOのCMショートムービーとドキュメントを収録したDVD付。
シングル「ここにしか咲かない花」の壮大なスケール感はドラマ『瑠璃の島』にも合っていたし最高傑作的な勢いに満ちていた。続いてシングルになったのは原点である「桜」。元々デビュー曲候補でもあり、笹路さんプロデュース時代にもトライ自体はしていたようだがリリースに至らなかったとされている(笹路アレンジは陽の目を見なかったが熊木杏里が笹路さんのアレンジにより2012年にカバーしている)。セルフプロデュース開始から1年のタイミングで自信を持ってのリリース。10周年とかタイミングは他にも考えられたとは思うけど、ここが最良だったと思う。これらシングルはC/W含めてさらに勢いが増したように感じていて、今作も期待していたのだが…どうも期待とは違う方向に向かってしまったような…前作とは随分毛色が異なるアルバム。
シングルは全部バラードだったのが少し気になっていたのだが、今作はとにかく大作志向に向かった。溢れんばかりの想いを詰め込むようなり、明らかに言葉数も増えていて曲だけでなく歌詞カードも今までより文字ビッシリ。メジャーデビュー以降に笹路さんが指導していた楽曲をコンパクトにまとめるという作り方を今作以降は完全に失念してしまったみたいだけどこの点は正直残念だ。アレンジも増し増し・盛り盛りになっていったし。
一応軽快なポップスやロックナンバーもあるんだけど1曲目から7分を越え、ラストも8分40秒に至る大作となっている事もあり、力強いバラード路線の方が強く印象付けられる。セルフになっての自信や余裕は感じられるものの堅苦しいくらいに非常にマジメなアルバムだ。勢いと自信ゆえとはいえ少し力が入りすぎて行き過ぎてしまったように思う。ポップな「待夢磨心-タイムマシン-」「Pierrot」、またロック路線の「LOVER'S SURF」辺りの系統の曲でもっと軽やかに行ってほしかったところ。しかし大作でもかったるさよりもじっくり聞けば名盤と感じられ、力技でねじ伏せるだけのパワーも同時に溢れているアルバムだと思う。また今作における大作感は以降の標準でもあり、今作以降で聞き始めた人の方が圧倒的に多い事もあって、後追いだと今作こそがコブクロのパブリックイメージであり、前作以前の方が異色に聞こえるかも。
初回盤DVDは前作と比べると半分以下のボリュームになり、次回作以降も標準で1時間以上は盛るようになるので結果的に今作だけ異様に短い。
印象度★★★★☆
2016.7.5更新