STRAIGHT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | blue blue | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | 8thシングル 最高20位 売上1.6万枚 |
2 | 手紙 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
3 | 真実の口 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
4 | 雪の降らない街 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | 6thシングル 最高14位 売上2.8万枚 |
5 | まーだだよ | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
6 | INVISIBLE MAN | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
7 | 愛する人よ(Studio Live) | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | 7thシングルC/W スタジオライブVer. |
8 | 背番号@ | 黒田俊介 | 黒田俊介 | |
9 | 昨日の日のワルツ | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
10 | 宝島 | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | 7thシングル 最高11位 売上2.4万枚 |
11 | Holy Snowy Night | 小渕健太郎 | 小渕健太郎 | |
12 | STRAIGHT | 小渕健太郎、 黒田俊介 |
小渕健太郎、 黒田俊介 |
リリースデータ
2003年11月6日 | 初登場10位 | 売上4.5万枚 | Produced by 笹路正徳 | ワーナー |
メンバー
Vocal,Acoustic Guitar | 小渕健太郎 |
Vocal | 黒田俊介 |
コブクロ3rdアルバム。前作から1年2ヵ月ぶり。前作以降の3シングルを収録。C/Wの「愛する人よ」はスタジオライブバージョンで収録された。前2作ではインディーズ時代の作品をリメイクしていたが、今作は前年9月以降に出来た書き下ろし曲のみで構成されている。トップ20程度の固定人気は掴んだが、固定ファンのみの状態となっていたためアルバム売上は低迷。ギリギリでトップ10入りは果たしたものの前2作の半分以下となり、メジャー以降では最低売上を記録した。初回盤はスリーブケース仕様。
コブクロ史上最も地味なアルバム。初めから本人たちもインタビューなどで言っていたが今回はいわゆる4番打者的な曲はなく、トータルで何度も聴けるアルバムにしたいということで制作が進んだらしい。確かにシングル曲においても前作までのような強いインパクトが無く、引きの美学というか落ち着いた雰囲気。シングル曲でさえ何度も聞いて味が出てくるといった感じで、アルバム曲においてもリード曲的な曲が今作には無い。どれも普通から普通以上にいい曲なので抑えたところに良さを感じられるとだいぶ印象が変わってくる。何度か聞いていると各楽曲の個性の良さや後にはあまり見られない曲調など今作ならではの良さも見えてくる。それでもちょっと落ち着きすぎてしまったのと笹路さんとのプロデュースが早くも円熟期に入ってしまったのかなといったところもある。また全体に落ち着いた雰囲気であることと、「blue blue」が晩夏、雪が降ってくる「雪の降らない街」やクリスマスソング「Holy Snowy Night」が収録されている流れもあって、秋〜年末にかけて冷え込んできた季節の空気を感じながら聞くと3割増しくらいで良さが増す。
笹路さん自身はプロデュースをする上でアルバム3,4枚程度で離れるのがちょうどいいという考えを持っているとされ、かつて関わったスピッツもプロデュース4作目の『インディゴ地平線』+1シングルで離れているし、当時スピッツのメンバーにもそろそろだという事は伝えていたらしい。コブクロにもおそらくそろそろ離れる時期だという事は伝えていたと思われ、スピッツ同様にこの後1シングルで離れる事となった。スピッツの『インディゴ地平線』の地に足の着いた雰囲気からの『フェイクファー』でのロック化、今作の地味な佇まいと次回作でのロック色の強さは笹路さんとの最終作品とその次という共通点においてどこか近いところも感じる。
印象度★★★☆☆
03年当時の文章を2016.6.25修正