小松未歩4〜A thousand feelings〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 君の瞳には映らない | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | 11thシングル 最高19位 売上2.0万枚 |
2 | あなたがいるから | 小松未歩 | 小松未歩 | 池田大介 | 10thシングル 最高9位 売上5.6万枚 |
3 | at him! | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
4 | ただ傍にいたいの | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
5 | I don't know the truth | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
6 | Love gone<Album Mix> | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | 12thシングル 最高26位 売上2.3万枚 |
7 | ともだち以上 | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
8 | regret | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
9 | 幸せのかたち | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | |
10 | 哀しい恋 | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 | 10thシングルC/W |
11 | Hold me tight | 小松未歩 | 小松未歩 | 大賀好修 |
リリースデータ
2001年3月7日 | 初登場9位 | 売上6.4万枚 | Produced by 小松未歩 | GIZA studio |
小松未歩4thアルバム。前作から1年1ヶ月ぶり。前作以降の3シングルとC/W1曲を収録。「Love gone」はミックスを変更したAlbum Mixとなっている。前3作ではSelf-Directedという扱いだったが今作よりセルフプロデュースとなり、ROCKAKUはExcutivie Producer扱いとなった。アニメ映画『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』主題歌となった「あなたがいるから」は久々のトップ10ヒットとなったが結果的にシングル最後のトップ10入りとなった。同時にコナンタイアップもこれが最後となった。以降は低迷し、今作はかろうじて初登場9位となったがついに10万割れとなった。結果的にアルバムでのトップ10入りも今作が最後となった。
前作まで関与していた古井弘人が今作には関与せず、前3作ではギタリストとして参加していた大賀好修がアレンジャーとしては初参加、「あなたがいるから」が池田大介となっている以外10曲に全面参加した。また大賀好修含めて前3作では複数のギタリストが参加していたが今作ではギターも大賀好修1人だけとなっている。
制作陣を極限まで絞り込んで大賀好修とコンビで制作したような今作では作風を大きく転換。チッチキタカタカとリズムが軽めに響き渡る音数が少ないクールな打ち込みサウンドによるGIZAサウンドに完全移行。サウンドカラーが徹底して統一された事でアルバム全体がコンセプトアルバムのように綺麗にまとまっていて、全アルバムの中でもアルバムの統一感は随一だけにこれを完成度が恐ろしく高いと見るか、時にデモ音源のようにすら聞こえるほど薄いアレンジで恐ろしく地味で暗いアルバムと見るか、評価が極端に別れそうなアルバムだ。基本的には後者に感じるリスナーが大半で静かに聞かなくなっていった。しかし00年代のレビューサイトブログ界隈での今作の評価は高く、ふるい落とされて残ったリスナーの間では名盤として称えられていた、というのが今作だと思う。
今作に1st2ndの面影は皆無。最後までトーンが変わらずに淡々と進行していく印象で、各楽曲の区別もなかなかつかない。過渡期だった前作からでもさらに地味になっているので、これまでのヒット曲は忘れ、もう聞き方を変える必要がある。そうする事で地味だけど勢いだけではない今までに無かった味わい深さはあり、じっくり聞く事で染み渡るような良さもあるにはあるとは思う。
発売当時何度聞いても良さが分からなかったので、今作がそんな高評価を集めまくっているなんて聞き方が悪かったのか?とけっこう頑張ってみたんだけど、しみじみとした良さがあるのかもしれない…程度でやはりアレンジが薄すぎるところはいかんともしがたい。ただセルフプロデュースになって大賀好修だけに絞って今作をじっくり制作している事からも本人が望んでいたのがこういう落ち着いたポップスで、アップテンポでキラキラとしたヒット曲めいた派手なヒットシングルを出し続けるのは本意ではないというのはあったんだろうな。
印象度★★★☆☆
開設当時の感想を2014年頃1度修正、2022.9.6修正