小松未歩ベスト〜once more〜

DISC-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 小松未歩 小松未歩 古井弘人 1stシングル 最高9位 売上32.0万枚
2 輝ける星 小松未歩 小松未歩 古井弘人 2ndシングル 最高20位 売上4.8万枚
3 願い事ひとつだけ 小松未歩 小松未歩 古井弘人 3rdシングル 最高8位 売上29.5万枚
4 anybody's game 小松未歩 小松未歩 古井弘人 4thシングル 最高9位 売上9.9万枚
5 チャンス 小松未歩 小松未歩 古井弘人 5thシングル 最高3位 売上14.1万枚
6 氷の上に立つように 小松未歩 小松未歩 古井弘人 6thシングル 最高5位 売上16.2万枚
7 さよならのかけら 小松未歩 小松未歩 古井弘人 7thシングル 最高17位 売上5.9万枚
8 最短距離で 小松未歩 小松未歩 古井弘人 8thシングル 最高16位 売上3.7万枚
9 風がそよぐ場所 小松未歩 小松未歩 古井弘人 9thシングル 最高9位 売上5.9万枚
10 あなたがいるから 小松未歩 小松未歩 池田大介 10thシングル 最高9位 売上5.6万枚
11 君の瞳には映らない 小松未歩 小松未歩 大賀好修 11thシングル 最高19位 売上2.0万枚
12 Love gone 小松未歩 小松未歩 大賀好修 12thシングル 最高26位 売上2.3万枚
13 とどまることのない愛 小松未歩 小松未歩 大賀好修 13thシングル 最高21位 売上1.6万枚
14 さいごの砦 小松未歩 小松未歩 大賀好修 14thシングル 最高30位 売上1.5万枚

 

DISC-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 愛してる... 小松未歩 小松未歩 大賀好修 15thシングル 最高28位 売上1.2万枚
2 dance 小松未歩 小松未歩 大賀好修 16thシングル 最高28位 売上1.1万枚
3 mysterious love 小松未歩 小松未歩 徳永暁人 17thシングル 最高16位 売上1.1万枚
4 ふたりの願い 小松未歩 小松未歩 小林哲 18thシングル 最高30位 売上0.8万枚 モノラル
5 私さがし 小松未歩 小松未歩 徳永暁人 19thシングル 最高30位 売上0.7万枚
6 翼はなくても 小松未歩 小松未歩 古井弘人 20thシングル 最高30位 売上0.6万枚
7 涙キラリ飛ばせ 小松未歩 小松未歩 古井弘人 21stシングル 最高31位 売上0.7万枚
8 砂のしろ 小松未歩 小松未歩 古井弘人 22ndシングル 最高32位 売上0.6万枚
9 I〜誰か... 小松未歩 小松未歩 古井弘人 23rdシングル 最高29位 売上0.7万枚
10 I just wanna hold you tight 小松未歩 小松未歩 小林哲 24thシングル 最高36位 売上0.7万枚
11 あなた色 小松未歩 小松未歩 古井弘人 25thシングル 最高38位 売上0.5万枚
12 恋になれ... 小松未歩 小松未歩 大賀好修 26thシングル 最高39位 売上0.5万枚
13 happy ending 小松未歩 小松未歩 古井弘人 新曲

リリースデータ

2006年11月22日 初登場21位 売上2.8万枚 GIZA studio

小松未歩ベストアルバム。8thアルバムから7ヶ月ぶり。前作以降新作のリリースは無かった。全シングルA面26曲をリリース順に収録+ラストに新曲「happy ending」収録全曲リマスタリング。見開きの特殊デジパック仕様で、ブックレットは文字のみで写真が一切使用されていない。新曲タイトルが「happy ending」、デビュー10周年を翌年に控えての中途半端な時期でのベスト、8thアルバムから半年以上シングルが出ていない…と何かと不安要素が多数ある中でのベスト盤となったが、案の定このまま活動凍結となり、正真正銘の最終作品となった。ただし公式サイトのDiary更新は09年1月年明けまで続いた。Diaryとは別に公式サイト入口に表示される本人によるコメント付写真は09年2月28日が最終更新となっており、これが最後のメッセージとなった。2009年3月以降は全ての更新が停止し消息不明となった。正式な活動停止理由も不明のままで最後の更新でも特に最後である事を示唆する事も無かった。2021年に長戸大幸が自身のラジオで小松未歩を取り上げた際に「彼女自身は、もう表に出たくなかったそうなので。」と話したという。

発売後に公式サイトで制作以上の意図で「ふたりの願い」がモノラル音源になっていると小さく発表があった。今作に関しては本人コメントも何も出ていないためどのような意図があるのかは不明。単なるミスを制作上の意図だと言い張った…という説も飛び交っていたが真相は謎。

シンプルなシングルコレクションではあるが小松未歩の決定盤的内容。リマスター効果はさほどないんじゃないかと思っていたんだけど、初期の曲は随分と音がハッキリした感じに聞こえてきて新鮮。またずっとシングルは追わずにアルバムで聞いてきていたので「anybody's game」「氷の上に立つように」辺りもシングルバージョンはハッキリ認識していなかったのでけっこう違ったんだなというのと、「最短距離で」に至ってはシングルバージョンがこんなシャカシャカリミックスみたいなアレンジだと知らなくてビックリした。

ヒットしたのは初期だけで一気に売れなくなってしまったが、特に変わっていないのに飽きられて売れなくなったとかではなく、明確に路線変更が原因で売れなくなったのはこうしてリリース順に聞くとよく分かる。最初の転機は「最短距離で」で訪れている。突如リミックス風のリズムサウンドになっているこの曲以降、「風がそよぐ場所」はそれまでのサウンドに近いがなんだか妙に音がスカスカして聞こえるようになり、「あなたがいるから」で一気にバックの演奏が薄くなりGIZA化が急速進行。90年代のビーイングサウンドからGIZAへの本格移行の時期ともそのまま合致するが、「君の瞳には映らない」からは完全に軽い響きの打ち込み全開のサウンドへと変貌し主流となる。順番に聞いていくと明らかに急失速で勢いがなくなってしまったように感じてしまう。メロディーはそんなに一気に衰えたようには思わないが、元々ボーカルが機械的かつ儚げで主張は強くなく、アレンジの派手さや疾走感でインパクトを出していたのが、アレンジ軽くなってしまってミディアム〜バラードメインとなると地味さに拍車をかけてしまっていた感は否めない

大半の時期をシンプルなサウンドに費やしたということは本人の意向としてはそっちだったんだろうけど、こうして聞くとやはり初期が最強すぎる。じっくり聞けばGIZA化以降の曲にもしみじみした良さを感じる事はできるがどうしても個別に好きな曲を上げていくと初期で全部埋まる。終盤になってくると「涙キラリ飛ばせ」や「あなた色」のように初期並の勢いのポップな曲も再び登場し始めるし、この頃からGIZAサウンドももう少し派手なアレンジに戻り始めていたのでそれに連動して変化していっていたはず。当時のビーイングGIZAの流れからしてももう少し活動が続いていれば原点回帰的な作風になっていたのは確かだと思う。

新曲が「happy ending」というのは狙い過ぎというか出来過ぎというか意味深すぎるというか…

B000J3FE36

印象度★★★★★

2022.12.14修正

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