HARVEST SINGLES 1985-1992

リリースデータ

メンバー

※一応メインのメンバーはこの6人だが、ダンサーやサポート含めて米米CLUBである。ダンサーチームのSUE CREAM SUEの2名を加えて8人をメンバーとして95年まで定義していたらしいが、この2人が脱退してから解散まではホーンチームのBIG HORN BEE、その他のサポートを全て含めて米米CLUBと称した。

米米CLUB1stシングルコレクションアルバム。97年3月6日のライブで米米CLUB解散を受けてのレコード会社主体での作品。前半となる85年〜92年のシングルをほぼ順番に収録。別名義で出した『嫁津波』はレコードのみでCD再販されておらず、今回が初CD化となった。13thシングル『君がいるだけで』を飛ばして何故かその次の『ORION』が収録されているのはミリオンヒット曲の『浪漫飛行』と『君がいるだけで』を分けることで売上向上を狙ったものと考えられる。2ヵ月後に後期シングル集がリリースされた。95年2月に全盛期のヒット曲を網羅したベスト盤『DECADE』をリリースしてミリオンヒットを飛ばしていたため、今作の売上はイマイチ伸び悩み、ラストオリジナルとなった『PUSHED RICE』を下回った。

初期の打ち込みサウンドは時代を感じるものの、幅広い音楽性は今聞いてもけっこうおもしろいものがある。ソーリー楽曲と呼ばれるふざけたとんでもないノリの曲から、普通のポップス、バラードまでシングルだけでもけっこう幅広い。コアなファンほどマニアックな曲を愛する傾向があるようで、単にシングルが並んだだけの今作の評価もさほど高くないようだが、シングルという分かりやすい側面から一気に聞けるのでけっこういいアルバムだと思う。ぶっ飛んだ曲に挟まれて『TIME STOP』みたいに大人なバラード曲が入っていたり、『浪漫飛行』のような良メロポップスが入っていたりするが、このバランスがいい。たぶんポップス系だけだったらこの人たちはわりと平凡な部類に納まっていたと思うし実際に『浪漫飛行』のような名曲もあるけどシングルの時点でそうでもない曲もあった。またソーリー系だけだったら、インパクトはすさまじいものの一部ウケして終わっていたと思う。色んな曲があるからそれぞれが際立っているように感じた。

印象度★★★★☆

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