人と時(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | home | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
2 | あわい | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | 3rd配信シングル |
3 | それがいいかな | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
4 | 傘 | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
5 | Best Friend | 玉城千春 | 玉城千春 | 森田晃平 | 4th配信シングル Kiroroのカバー |
6 | どれくらい? | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
7 | いつかの影法師 | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
8 | 亡き歌 | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
9 | 風船葛 | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
10 | 生きかけとして | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 | |
11 | 雪 | 熊木杏里 | 熊木杏里 | 森田晃平 |
No | タイトル | 備考 |
『熊木杏里 LIVE “ホントのライブベスト版
15th篇”〜An's Choice〜』 東京・国際フォーラム ホールC(2018年3月24日) |
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1 | 花信風 | オープニング(Instrumental) |
2 | 時計 | 1stシングル『窓絵』C/W、1stアルバム再発盤『殺風景〜15th Anniversary Edition〜』追加収録曲 |
3 | ちょうちょ | 3rdシングル『今は昔』C/W、1stアルバム再発盤『殺風景〜15th Anniversary Edition〜』追加収録曲 |
4 | 風のひこうき | 2ndアルバム『無から出た錆』収録曲 |
5 | 私が見えますか? | 11thデモ配信曲、8thアルバム『生きているがゆえ』収録曲 |
6 | 七月の友だち | 9thシングル、4thアルバム『私は私をあとにして』収録曲 |
7 | wonderland | 7thアルバム『光の通り道』収録曲 |
8 | イマジンが聞こえた | 2ndアルバム『無から出た錆』収録曲 |
9 | 朝日の誓い | 9thシングルC/W、4thアルバム『私は私をあとにして』収録曲 |
10 | ゴールネット | 9thシングルC/W、ベスト盤『風と凪』収録曲 |
11 | 誕生日 | 12thシングル両A面曲、5thアルバム『ひとヒナタ』収録曲 |
12 | 君の名前 | 14thシングル、6thアルバム『はなよりほかに』収録曲 |
13 | 心ごと-U時間- | 配信&会場限定シングル(アルバム未収録曲) |
14 | 窓絵 | 1stシングル、1stアルバム『殺風景』収録曲 |
15 | 新しい私になって | 7thシングル、4thアルバム『私は私をあとにして』収録曲 |
16 | シグナル | 7thアルバム『光の通り道』収録曲 |
『ベースと鍵盤の愛だ
北京・上海 〜An's Choice〜』 上海・上海美瑛大戯院(2019年4月14日) |
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17 | ドキュメンタリー | 上海観光などのドキュメント |
18 | 一千一秒 | 6thアルバム『はなよりほかに』収録曲 |
19 | 風の記憶 | 3rdアルバム『風の中の行進』収録曲、7thシングル『新しい私になって』C/W(カット) |
20 | Hello Goodbye&Hello | 1stミニアルバム『and...Life』収録曲 |
21 | 羽 | 7thアルバム『光の通り道』収録曲 |
リリースデータ
2019年10月30日 | 初登場54位 | 売上0.09万枚 | Produced by 熊木杏里、森田晃平 Except M-5 Produced by 熊木杏里、森田晃平、Yoshihisa Sato(THIRTIETH) |
ヤマハ |
熊木杏里11thアルバム。前作より2年4ヵ月ぶり。前作以降の配信シングル2曲を初CD化で収録。会場限定シングルとしてCD化されていた「心ごと-U時間-」は未収録。初回盤は2018年3月24日の国際フォーラムCで行われた2『熊木杏里 LIVE “ホントのライブベスト版 15th篇”』全24曲から抜粋した16曲、2019年4月14日に中国上海で行われた『ベースと鍵盤の愛だ 北京・上海』からドキュメントと4曲を収録した合計20曲のライブ映像を収録したDVD付。
前作同様に2ndライブアルバム『熊木杏里 LIVE “ホントのライブベスト版 15th篇” 〜An's Choice〜』が同時発売。前作は初回盤DVDの収録曲目が非公開だったため買わないとDVDとライブCDがどこまで重複しているのか不明だったが、今作は収録内容が公開されていて、初回盤DVDの1〜14までの14曲をCD化したものがライブアルバムであると明記されている。また今回はオーディオコメンタリーは無い。初登場54位にランクインしたものも1週ランクインのみで2週目には300位圏外となった(ライブ盤は初登場168位)。
新たなアレンジャーとなった森田晃平はOther Instrumentsでのクレジットが最多だが、メインはベースのようでコントラバスも弾けるプレイヤーとして起用されている。今作はバイオリンやチェロを生かした曲が多いのでベースよりもコントラバスでクレジットされている曲が多い。一応3曲ドラムも使用しているとはいえ、シンプルな最小限の味付けしかしていないアコースティック+弦楽器中心のアレンジになっているので今作全体にかなり地味で静か。
テーマ的には同世代向けのメッセージという事で前作の進化形のようにはなっているんだけど、個人的に前作が良かったのはようやく歌っていく方向が定まってきたのとアレンジャー変更によりアレンジでの緩急のつけ方が非常に良かったところにあったので、今作はあまりに曲が淡々としすぎている上に、アレンジに起伏が無く物静かなままなので1曲1曲聞き通すのもかなりしんどかった。これまでもいくつか地味なアルバムはあったけどなんだかんだ変化球が入っていたり、シンプルだろうとなんだろうと凛と響いてくる曲があったけど、今回ばかりは何の起伏も感じられず…。今作の核と思われる「生きかけとして」くらいは歌詞でもう少し響くかなと思って聞いたけどこれもどうもピンと来なくて結果的には「Best Friend」のカバーだけやたら名曲なのが際立ってしまっているような印象。前作で1度期待が戻っていたのもあって今作に関しては余計にガックリ来てしまい、何度か聞いても印象は変わらないまま。本人的には森田晃平のアレンジ、作風、そして自身の声の調子も含めてかなり絶好調である事が語られていて非常に迷いのない会心の1作に仕上がったみたいで、ファンの間でも好評っぽいのでなんとかついていけないかと必死に耳を傾けたものの最後はもうシンプルに(第一印象の時点で)"わかっていました 無理めだと"と某代表曲のフレーズが締めとして脳内にリフレインしてきた。
初回盤DVD
期待値が下がっていた前作は初回盤を買う気力が無かったのでスルーし、ライブ盤もスルーしたが、今回は前作が良かったのと15周年記念のライブが入るというので初回盤を入手。前回はライブ盤との兼ね合いが不明だったが今回はDVDを買えばライブ盤は不要である(全曲重複)事が明かされているので普通にライブ盤はスルー。
15周年ライブの方は選曲がわざわざ「ホントのライブベスト」などと銘打っただけあって、10周年の時(2012年)のような代表的な曲を集めたベスト選曲には程遠く、「誕生日」や「新しい私になって」辺りは熊木杏里の中では知名度が最も高い曲とはいえ、ほぼ全編に渡ってマニアックで裏ベスト感が強い。このライブの2ヵ月前に『殺風景〜15th Anniversary Edition〜』をリリースして追加収録していたとはいえ、いきなり初期のアルバム未収録だったC/W2連発である。聞き覚えのない曲がいきなり来たと思ったら忘れていたのではなく本当に聞いたことない曲だった。一方で編成はベース、ギター、キーボード、ドラムが入ったバンド演奏になっていてさらにクレジット上は専任の女性コーラス(実際にはタンバリンとか曲によって演奏もしている)も入っているので適度な厚みがある。元がシンプルな曲も多いので曲によっては一部メンバーが不参加で静かなアコースティックスタイルになったり、バンド全員不参加でピアノ弾き語りになったりもするが、アルバム本編よりも厚みのあるアレンジで聞けるしある程度は盛り上がるところは盛り上がるのは良かった。肝心のボーカルも10周年頃の時点で既にコアなファンの間では声の調子が良くないとか言われていた記憶があるけど、今作では特に調子の悪さは感じない上々な雰囲気。でもある程度聞きなれた「窓絵」辺りを聞くと当時ほど訴えかけてくる感じは無くなってきているかとも思う。
上海ライブの方はタイトル通りにベースとピアノを主軸とした熊木杏里含めた3人編成(熊木杏里がピアノとギター、森田晃平がベースとギター、幡宮航太がピアノ)のアコースティック。ベースがタイトルで強調されているのは現アレンジャーでもある森田晃平のメイン楽器がベースであるためと思われる、実際のライブはピアノ伴奏メイン+α程度なシンプル編成。これもまあ普通。
初回盤DVD付 通常盤 ライブ盤『熊木杏里 LIVE “ホントのライブベスト版 15th篇” 〜An's Choice〜』
印象度★★★☆☆
2019.12.20更新