delicious way
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Delicious Way | 倉木麻衣 | 大野愛果 | Cybresound | |
2 | Love,Day After Tomorrow | 倉木麻衣 | 大野愛果 | Cybresound | 1stシングル 最高2位 売上138.5万枚 |
3 | Secret of my heart | 倉木麻衣 | 大野愛果 | Cybresound | 3rdシングル 最高2位 売上96.9万枚 |
4 | Stepping ∞ Out | 倉木麻衣 | YOKO B.Stone | YOKO B.Stone | |
5 | Baby Tonight〜You&Me〜 | 倉木麻衣・ M.Africk |
YOKO B.Stone・ Tomoo |
YOKO B.Stone | |
6 | Can't get enough〜gimme your love〜 | 倉木麻衣・ YOKO B.Stone |
YOKO B.Stone | Cybresound | |
7 | NEVER GONNA GIVE YOU UP | 倉木麻衣・ M.Africk |
M.Africk・M.Peesoa・ P.Geyer |
Cybresound | 4thシングル 最高2位 売上43.4万枚 |
8 | Stay by my side | 倉木麻衣 | 大野愛果 | Cybresound | 2ndシングル 最高1位 売上92.2万枚 |
9 | Everything's All Right | 倉木麻衣 | 北浦正尚 | Cybresound | 1stシングルC/W |
10 | happy days | 倉木麻衣 | 大野愛果 | Cybresound | |
11 | 君との時間 | 倉木麻衣 | Tomoo | Cybresound |
リリースデータ
2000年6月28日 | 初登場1位 | 売上353.0万枚 | Produced by KANONJI | GIZA studio |
倉木麻衣1stアルバム。99年12月のデビュー作「Love,Day After Tomorrow」が上昇型ヒットとなり、続く3シングルも大ヒットしている中でのリリースとなった。初動だけで220万枚を越え、2週目も50万を越えて2週連続1位を獲得した。00年の年間アルバムチャート1位も獲得し、歴代アルバムチャートでも9位となっている。結果的には今作がダントツ最高のヒットとなったが、以降は急激に失速する。今作ではボストン在住という外人の制作チームCybersoundが全面的にトラックを制作しており、録音やミックスにも関与している。別紙で1曲ごとのかなり長い解説が記載されたライナーノーツ付属。
渇いた空気の"本場"を感じさせるようなクールなトラックには隙が無い圧倒的な完成度。社名も拠点も変えていたので当時はB'zやZARDなどと同レーベルのビーイング系だとはコアなファン以外には思われてなくて、とにかくいきなり飛び出してきた謎の新人だった。実際には宇多田ヒカルを真似て"海外"という箔をつけたかっただけだと思われるが、夏休みを利用しての留学と一応現地でMai K名義でCDデビューしてきたので、宇多田ヒカルと同じような帰国子女のイメージもなんとなく当時は漂っていたように記憶している。なので勝手にシンガーソングライターだと思っていたら作曲全くしてなくて驚いたのと、ビーイングだったというのも全部後から入ってきた情報だった。KANONJIという謎のプロデューサーもどうやら長戸大幸の変名だったようなので会社ごと新しいブランドイメージを作りたかったのかもしれない。
そんなわけで恐らく何が何だか分からないままに流行りっぽいシンガーだったので売れていたと思われる今作。ここまでで現在まで続く倉木麻衣のイメージも決定づいた。1曲1曲で印象に残るには表題曲とシングルにはなってしまうが、改めて聞いてもトラックの作りこみはハンパないし、非キャッチーな洋楽に寄り過ぎずあくまでJ-POPとしての聞きやすさとクールさのバランス感が絶妙である。次回作以降と比べてもこの時代の需要をバッチリ捉えた感じと統一感には歴然な差がある感じで、そういう意味では1stにして越えられない壁になってしまったような気もする。宇多田ヒカル以降で急変していたJ-POPのトレンドを00年時点でうまくまとめ上げた絶妙な1作。
印象度★★★★★
2018.2.21修正