ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し(完全生産限定盤A)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Soulコブラツイスト〜魂の悶絶 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&片山敦夫 | 3rd配信シングル |
2 | さすらいのRIDER | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
3 | SMILE〜晴れ渡る空のように〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&片山敦夫 | 1st配信シングル |
4 | 金目鯛の煮つけ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
5 | 炎の聖歌隊[Choir] | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&片山敦夫 | 2nd配信シングル |
6 | 鬼灯 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 |
弦・管編曲:片山敦夫(1)
No | タイトル | 備考 |
1 | オープニング映像 | |
2 | ソバカスのある少女 | ティン・パン・アレーのカバー 未発売カバー |
3 | 孤独の太陽 | 2ndアルバム『孤独の太陽』収録曲 |
4 | 若い広場 | 5thアルバム『がらくた』収録曲 |
5 | MC | |
6 | DEAR MY FRIEND | ライブDVD+CD『桑田さんのお仕事 07/08〜魅惑のAVマリアージュ〜』CD収録曲 |
7 | こんな僕で良かったら | 9thシングルC/W |
8 | 愛のささくれ〜Nobody loves me | 5thアルバム『がらくた』収録曲 |
9 | 簪 / かんざし | 5thアルバム『がらくた』収録曲 |
10 | SO WHAT? | 4thアルバム『MUSICMAN』収録曲 |
11 | 東京ジプシー・ローズ | 3rdアルバム『ROCK AND ROLL HERO』収録曲 |
12 | グッバイ・ワルツ | 4thアルバム『MUSICMAN』収録曲 |
13 | 月光の聖者達 | 4thアルバム『MUSICMAN』収録曲 |
14 | MC+メンバー紹介ソロ演奏 | |
15 | かもめ | 浅川マキのカバー 未発売カバー |
16 | MC | |
17 | 灰色の瞳 | 加藤登紀子・長谷川きよしのカバー 未発売カバー コーラスのTIGERとのデュエット |
18 | 東京 | 8thシングル |
19 | MC | |
20 | SMILE〜晴れ渡る空のように〜 | ライブ当時発表済み(YouTube公開)未発売曲 1st配信シングル 今作収録曲 |
21 | 明日へのマーチ | 14thシングル |
22 | 大河の一滴 | 16thシングルC/W |
23 | スキップ・ビート(SKIPPED BEAT) | KUWATA BAND3rdシングル セルフカバー |
24 | 真夜中のダンディー | 3rdシングル |
25 | インタビュー音声 | |
26 | Iko Iko | Dr.Johnのカバー 未発売カバー |
27 | ヨシ子さん | 16thシングル |
28 | 君をのせて | 沢田研二のカバー 未発売カバー |
29 | 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE) | 1stシングル |
30 | MC | |
31 | 明日晴れるかな | 9thシングル |
32 | MC | |
33 | エンドクレジット |
リリースデータ
2021年9月15日 | 初登場1位 | 売上19.9万枚 | ビクター |
桑田佳祐1stEP(ミニアルバム)。『がらくた』以来4年1ヵ月ぶり。EPと書いてミニアルバムとルビを振る表記となっている。7月より順次先行配信していた3曲を含む全6曲構成。2019年、2020年に発売していた桑田佳祐&The Pin Boys名義での「レッツゴーボウリング」、「悲しきプロボウラー」は未収録。
「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」は民放5系列による2020年東京オリンピック共同企画「一緒にやろう2020」としてオリンピックの共通テーマ曲を桑田佳祐が担当することを開催1年前の2019年7月に発表、2020年元旦に歌詞が先行公開されて特設サイトを開設、1月24日金曜日 18:40〜19:00の20分間『民放同時放送 一緒にやろう2020 大発表スペシャル』が放送されてこの中で曲と映像を公開。You Tubeで公開され、2020年7月のオリンピックに向けて発売されるものと思われたがその後新コロ騒動が本格化してオリンピックが延期されてしまい、発売されることなくYou Tubeで公開されているだけの状態が1年半以上続いていた。2021年7月にオリンピックが開催される事になり、もう中止は無いだろうという開催直前の7月12日にようやく配信された。この段階で今作の発売が告知され先行配信という扱いとなり、以後「炎の聖歌隊[Choir]」が8月11日、「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」が8月30日に先行配信された。先行配信扱いながら3作とも専用のジャケットが制作された。
完全生産限定盤Aは2021年3月7日Blue
Note Tokyoで開催された配信ライブ『静かな春の戯れ
〜Live in Blue Note Tokyo〜』の模様を収録したBlu-ray付、縦長DVDサイズのスリーブ入りデジパック仕様。
完全生産限定盤BはAと同内容のDVD付。
通常盤はCDのみ。
アナログ盤でも発売。
今作は生バンド編成3曲(「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」「さすらいのRIDER」「金目鯛の煮つけ」)、演奏メンバーが桑田佳祐、片山敦夫、角谷仁宣の3人だけで打ち込み中心の3曲(「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」「炎の聖歌隊[Choir]」「鬼灯」)と綺麗に半々のバランスとなっている。全曲参加は片山敦夫、角谷仁宣の2人で10年ほど前に新たに参加して一時期は両名を凌駕する勢いで起用されていた曽我淳一は前作『がらくた』の時点で風前の灯火状態になっていたがついに不参加となった。10年前にアレンジャー曽我淳一やマスタリングTed Jensenなど新たに起用するようになり、片山&角谷、マスタリング内田孝弘らおなじみメンバーの参加が極端に減る時期があったが、サザンオールスターズの『葡萄』辺りを境に徐々に元に戻っていきすっかり元に戻ってしまい、新参加陣が消えてしまったので桑田さんの中では一時期的なブームだったのか、やはり馴染みの面々が安心できるのか。
6曲という少ない曲数になったが、これによりシングルのC/Wやフルアルバムになると出てくる正直良く分からない地味な曲や謎な曲が無く、6曲とも存在感があって聞きやすい。あっという間に6曲終わってしまい物足りなさも無くは無いが、名残惜しいくらいの方が案外いいのかもしれないとも思った。一見ふざけたアルバムタイトルも秀逸で、日本のスタンダードな朝食として6品それぞれが彩りを与えているというか。まあ梅干しはいらんとか漬物は苦手だとかいう人もいるだろうけど、今作の中でもいくつかは気に入らない曲がある人もまたいるだろうし、そういった要素も含めてタイトルが的確だなぁと。パン派だ全部いらん!という人はもう桑田佳祐聞かない人だろうしね。
一方でふざけてんのかな?というようなタイトルで損している感もあって、「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」なんてタイトルナンダコレと思って聞いたら、近年の中でも新たな代表曲級に素晴らしい歌謡ポップで驚いたり(シングルだと「ダーリン」辺りの方向性に近いが越えてきた名曲だと思う)、「金目鯛の煮つけ」もアルバムタイトルに加えてまだ食事ネタやるのかよと思ったら歌詞は日々を生きる中での夫から妻へのストレートな感謝のような真面目な内容だったり。「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」はオリンピックタイアップとして本来1年前にもっと大々的に流れているはずだったと思われるが、結果的には今作の中でもそんなに突出しないポジションになってうまく納まった感がある。発売前にちゃんと聞いていなかったので、てっきり豪華に生音編成で制作していると勝手に思い込んでいたら派手なタイアップなのに3人編成の打ち込み中心で作られていたのは意外だった。
前作『がらくた』では聞けば好印象ではあったものの結局あれ以降聞き返さないままになっていて、さすがにそこまで過去の名作と並ぶかでいえば並ぶとまでは感じなくなっていたが、今作ではこのキャリアにしてまだまだ過去の名曲に負けない名曲を生み出し続けている印象で、改めて桑田佳祐凄い人だなと感じた。当初2020年序盤に計画していた今後の予定とは全く異なる展開になってEPリリースに行き着いたものと思われるが、このEPという初の形態との相性も良かったのかもしれない。
Blu-ray『静かな春の戯れ
〜Live in Blue Note Tokyo〜』
何故かサポートメンバーのクレジットがブックレットにはない。メニュー画面に「Credit」表記がありここに記載されているのかと思いきやスタッフクレジットが出るのみ。ライブ本編では14トラック目で演奏しながら各メンバーがソロ演奏をしていくメンバー紹介コーナー、最後のMCでの改めの紹介されるほか、エンドクレジットでは唯一表記されている。ブックレットには曲目以外は作詞作曲表記すらないが、スタジオ音源として発表していない今作限りのカバー曲の権利表記のみが裏に記載されている。一方で歌詞表記機能があり、ON/OFFを設定可能。
無観客ライブという事で静かではあるが、ライブ制作に関わったマスク姿のスタッフたちが手拍子で盛り上がっている様子は時折映し出されていて、彼らが演奏終了時の拍手でも盛り上げてくれているので本当にステージ以外完全無音ではない。またそもそもBlue Note Tokyoは食事や酒を楽しみながら音楽を聴くというビルボードと並ぶ形式の会場なので観客が入っていたところで通常のライブよりは大人の落ち着いたスタイルにはなる。今作でもメンバーは全員着席スタイルでの演奏で、派手な盛り上がりはなくオシャレな曲や比較的地味で落ち着いた曲が多く選曲されていて、ポップなヒット曲は選曲されていない。正直覚えてない曲も多かったが、改めて上質な雰囲気で演奏を堪能できるのは良かった。打ち込み編成だった曲の生バンド編成というのも聞き応えが増しているが、特に最新曲の「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」の生バンドバージョンは良かった。
完全生産限定盤A(Blu-ray付) 完全生産限定盤B(DVD付) 通常盤
印象度★★★★☆
2021.10.17更新