I LOVE YOU-now&forever-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史with桑田佳祐、藤井丈司 | 1stシングル 最高2位 売上34.9万枚 |
2 | 今でも君を愛してる | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史with桑田佳祐、藤井丈司 | 1stアルバム『keisuke kuwata』収録曲 |
3 | いつか何処かで(I FEEL THE ECHO) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史with桑田佳祐、藤井丈司 | 2ndシングル 最高2位 売上26.4万枚 |
4 | Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない) | 松任谷由実 | 桑田佳祐 | KUWATA BAND | 「桑田佳祐&His Friends」名義(86年) 初音源化曲 |
5 | 漫画ドリーム | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&小倉博和 | 2ndアルバム『孤独の太陽』収録曲 |
6 | 真夜中のダンディー | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&片山敦夫 | 3rdシングル 最高1位 売上71.1万枚 |
7 | 月 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&小倉博和 | 4thシングル 最高4位 売上34.9万枚 |
8 | 祭りのあと | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&小倉博和 | 5thシングル 最高2位 売上81.1万枚 |
9 | 波乗りジョニー | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 6thシングル 最高1位 売上111.1万枚 |
10 | 白い恋人達 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 7thシングル 最高1位 売上123.1万枚 |
11 | ROCK AND ROLL HERO | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&THE BALDING COMPANY | 3rdアルバム『ROCK AND ROLL HERO』収録曲 |
12 | 東京 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐&THE BALDING COMPANY | 8thシングル 最高1位 売上55.0万枚 |
13 | 可愛いミーナ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 8thシングルC/W |
14 | 明日晴れるかな | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 9thシングル 最高1位 売上36.6万枚 |
15 | 風の詩を聴かせて | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 10thシングル 最高1位 売上18.3万枚 |
管編曲:山本拓夫(9,11)
弦編曲:島健(9,13)
弦&管編曲:島健(10,14)
英語補作詞:TOMMY SNYDER(11)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ダーリン | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 11thシングル 最高1位 売上14.4万枚 |
2 | 現代東京奇譚 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 11thシングルC/W |
3 | MY LITTLE HOME TOWN | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 10thシングルC/W |
4 | 君にサヨナラを | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 12thシングル 最高1位 売上10.9万枚 |
5 | 声に出して歌いたい日本文学<Medley> | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 12thシングルC/W | |
6 | 本当は怖い愛とロマンス | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 13thシングル 最高2位 売上14.7万枚 |
7 | 銀河の星屑 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 4thアルバム『MUSICMAN』収録曲 |
8 | ミスター・ムーンライト 月光の聖者達 |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 4thアルバム『MUSICMAN』収録曲 |
9 | 明日へのマーチ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 14thシングル3曲A面1曲目 最高2位 売上14.4万枚 |
10 | Let's try again〜kuwata keisuke ver.〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 14thシングル3曲A面2曲目 チーム・アミューズ!!の補強セルフカバー |
11 | 幸せのラストダンス | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 新曲 |
12 | CAFE BLEU | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 新曲 |
13 | 100万年の幸せ!! | さくらももこ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 新曲 |
14 | MASARU | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 新曲 |
15 | 愛しい人へ捧ぐ歌 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 新曲 |
弦編曲:桑田佳祐&片山敦夫(1)、佐橋佳幸(4)
管編曲:桑田佳祐&山本拓夫(1)
弦&管編曲:斎藤ネコ(2)
管編曲:山本拓夫(3)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 六本木のベンちゃん | 小林克也・嘉門雄三 | 嘉門雄三 | 嘉門雄三 | 小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド『もも』収録曲(82年) |
2 | ジャンクビート東京 | いとうせいこう&戸田誠司 | リアル・フィッシュ | Real Fish featuring 桑田佳祐&いとうせいこう シングル(87年) | |
3 | LONG DISTANCE LOVE | Lowell George | Ira Ingber | Lowell Georgeトリビュートアルバム『ROCK AND ROLL DOCTOR』収録曲(97年) | |
4 | 突然の吐き気〜えりの思い出〜 | 桑田佳祐& ユースケ・サンタマリア |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 初音源化(06年) 桑田佳祐の音楽寅さん〜MUSIC TIGER〜'06夏の思い出作りSP用に制作された曲 |
リリースデータ
2012年7月18日 | 初登場1位 | 初動43.2万枚、売上81.2万枚 | ビクター |
桑田佳祐3rdベストアルバム。公式上の扱いは「Special Best Album」。92年の「フロム イエスタデイ」、02年の「TOP OF THE POPS」に続くソロ名義で3作目のコンピレーション盤となる。今回は前2作と異なり、KUWATA BAND、SUPER CHIMPANZEE名義での曲は収録されていない。「桑田佳祐」名義でのソロ1stシングルからの全シングル及びC/W、アルバム曲、新曲をほぼリリース順に収録している。ただしソロA面曲では14thシングル3曲A面3曲目の「ハダカ DE 音頭〜祭りだ!!Naked〜」のみ未収録。当時はレコード化しないと明言され、CD化要望の声にもマスターテープが無い事を理由に未収録だった「Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)」がアルバム初収録。「明日へのマーチ」「Let's try again〜kuwata keisuke ver.〜」もアルバム初収録。また07年の「明日晴れるかな」「風の詩を聴かせて」「ダーリン」の3シングルとそのC/W含めたDISC-1終盤〜DISC-2序盤の5曲はライブDVD『桑田さんのお仕事 07/08』とセットのCD内に07年のシングル収録曲全部収録+新曲という形でまとめられたのみだったので、CDメインの作品には初収録となる。完全生産限定盤には過去に参加したレアな音源を4曲収録。全曲リマスターで『MUSICMAN』に続いてTed Jensenが担当している。
KUWATA BANDは86年だが、今回はソロ名義の曲のみで、ソロ1stが87年だったので実はソロ25周年記念作品でもある。以前のベスト盤との被りも多いが、初CD化曲や新曲が5曲もあるのでそこまで被りまくっている感じはしない。また『MUSICMAN』でマスタリングを任せたTed Jensenの音が気に入ったのか、今作でもTedがリマスターを担当しており、旧作とは迫力が桁違いになっている。過去のソロでのリマスターどころか、サザンの05年のシングルリマスター、08年のリマスターは全てビクター社内の日本人が手掛けていた。特にサザンのリマスターは旧作こそ低音が持ち上がったのが分かる程度で、そこまで分かりやすいリマスターが施されていたわけではなかったので、今回は変わりように驚いた。選曲はシングルをほぼ網羅した上に、4作のオリジナルアルバムからも最低1曲は収録し、アルバム曲に関しては過去の2作とは被りが無い。「夏の日の少年」を筆頭にいくつかのタイアップソングを外した割には、DISC-2で収録されたC/Wはけっこう地味な選曲に思える。特に20分近くある「声に出して歌いたい日本文学<Medley>」をCDの収録時間ギリギリにしてまで無理やり収録しているので、この辺りの選曲は本人の意向がかなり強いものと思われる。新曲5曲はどれもCMや番組のタイアップで既にオンエアされていた曲で、馴染みやすい曲が並んでいる印象。今まで聞いたことが無い人にはヒット曲満載の決定盤ベストだと思うし、今作を聞いてからもまだ前ベスト「TOP OF THE POPS」にもかなりの価値が残っているのでそちらを聞いたり、4作しか無いので集めやすいオリジナルアルバムを聞いてみるというのもありだと思う。
こうして聞いていくとサザンとの境界がどんどん無くなっていき、最早気にしてないというか吹っ切れているように思える。特徴としては、近年ほど斎藤誠にギターを一任して自分はギターを担当しない曲が増えていることで新曲5曲では1曲も弾いていない。斎藤誠はサザンのギタリスト大森が脱退してからメインでギターを担当していて、サザンでも後年ほど斎藤に任せるという同様の傾向があり、そもそもレコーディングメンバーもサザンでサポートで呼ばれているメンバーがソロではメインになっているという状態であり、サザンとの境界が無くなってきているのもある意味で当然か。
ボーナスディスクは「六本木のベンちゃん」は嘉門雄三=桑田佳祐で小林克也とのデュエットの怪しげな歌謡曲。「ジャンクビート東京」は当時としては革命的だったという全編ハイテンションなラップで構成された曲で桑田といとうせいこうがラップしている。桑田がここまでラップしまくっているのは貴重といえば貴重か?「LONG DISTANCE LOVE」は要するにカバー曲だが原曲を知らないのでよく分からない。4曲のうち桑田の単独ボーカル曲はこの曲のみである。「突然の吐き気〜えりの思い出〜」は『音楽寅さん』で作られた曲だが、過去2回のテーマ曲と違ってユースケ・サンタマリアが合いの手ではなく完全なメインボーカルを取っており、桑田はほとんど歌っていない。このボーナスディスクはレアといえばレアだが、正直イマイチよく分からないままに4曲過ぎ去っていく。
印象度★★★★★