MUSICMAN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | イマジンオールザピープル 現代人諸君!! |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
2 | ベガ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
3 | いいひと〜Do you wanna be loved?〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
4 | SO WHAT? | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
5 | 古の風吹く杜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
6 | 恋の大泥棒 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
7 | 銀河の星屑 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
8 | グッバイ・ワルツ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
9 | 君にサヨナラを | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 12thシングル 最高1位 売上10.7万枚 |
10 | OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
11 | EALRY IN THE MORNING〜旅立ちの朝〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 13thシングルC/W |
12 | 傷だらけの天使 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
13 | 本当は怖い愛とロマンス | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 13thシングル 最高2位 売上14.6万枚 |
14 | それ行けベイビー!! | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
15 | 狂った女 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
16 | 悲しみよこんにちは | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | |
17 | ミスター・ムーンライト 月光の聖者達 |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 |
弦編曲:原由子(5)、佐橋佳幸(9)、片山敦夫(12)
弦&管編曲:島健(6)、斎藤ネコ(8)
管編曲:山本拓夫(12)、桑田佳祐&山本拓夫(15)
No | タイトル | 内容 |
1 | オープニング | |
2 | 『君にサヨナラを』メイキング&インタビュー1 | |
3 | 君にサヨナラを | PV |
4 | 『君にサヨナラを』メイキング&インタビュー2 | |
5 | 『それ行けベイビー!!』メイキング&インタビュー1 | |
6 | それ行けベイビー!! | PV |
7 | 『それ行けベイビー!!』メイキング&インタビュー2 | |
8 | 『本当は怖い愛とロマンス』メイキング&インタビュー1 | |
9 | 本当は怖い愛とロマンス | PV 新たに撮り下ろされたバージョン |
10 | 『本当は怖い愛とロマンス』PVメイキング(出演者の仲里依紗も登場) | |
11 | 『本当は怖い愛とロマンス』メイキング&インタビュー2 | |
12 | 本当は怖い愛とロマンス(CG Version) | PV 発売直後に使用されたCG加工バージョン |
13 | 『本当は怖い愛とロマンス』メイキング&インタビュー3 | |
14 | 予期せぬ制作活動の中断 | 病気の経緯インタビュー&原由子撮影のプライベート映像も少々 |
15 | 『銀河の星屑』メイキング&インタビュー1 | |
16 | 銀河の星屑 | PV |
17 | 『銀河の星屑』メイキング&インタビュー2 | |
18 | 活動再開 | アルバム発売告知素材撮影風景 |
19 | 『月光の聖者達』メイキング&インタビュー | |
20 | ミスター・ムーンライト 月光の聖者達 |
PV |
21 | 締めのインタビュー |
初回特典
MUISICMAN'S NOTE
104ページに及ぶインタビュー&セルフライナーノーツ
リリースデータ
2011年2月23日 | 初登場1位 | 売上40.5万枚 | ビクター |
桑田佳祐4thアルバム。02年11月のベスト『TOP OF THE POPS』以来のアルバムで、オリジナルでは02年9月『ROCK AND ROLL HERO』以来となる。07年の「明日晴れるかな」「風の詩を聴かせて」「ダーリン」の3曲は収録されていない。07年の作品は08年3月にライブDVD&CDとして『桑田さんのお仕事 07/08〜魅惑のAVマリアージュ〜』をリリースし、CDにC/W含めて3シングルから全曲収録し、既に総括されている。今作はその後のサザン休止を経て、再びソロ活動を開始して以降に制作された作品となっている。2010年3月には10月20日発売予定とされていたが、7月に食道がんが発覚。幸いなことに喉に影響も無く手術を経て入院期間も短く済んだが、アルバムは制作終盤で中断を余儀なくされ、延期となった。秋頃には制作を再開。12月31日のNHK紅白歌合戦に特別ゲストで出演し、「本当は怖い愛とロマンス」をTV初披露、「それ行けベイビー!!」を初公開し、本格的に活動再開。年明けにアルバム発売を正式に告知。アルバム曲からは「月光の聖者達」は三井住友のCMタイアップ、「銀河の星屑」はドラマ『CONTROL〜犯罪心理捜査〜』主題歌に起用された。収録されたシングル3作は全てミックス変更やコーラス追加などが行われており、「EALRY IN THE MORNING」には新たに副題が加えられた。初回盤はDVDと本が付属する。DVDにはアルバムメイキング&インタビューと5曲のPVを収録。入院により制作が間に合わず、CG加工のみで制作された「本当は怖い愛とロマンス」はバンドメンバーや事務所の後輩である女優の仲里依紗を起用して新たに制作されたバージョンでも収録。本はインタビューとセルフライナーが掲載されている。セルフライナーは1曲ごとに桑田本人のコメントが1ページ使ってぎっしり、もう1ページで演奏ミュージシャン、エンジニアや関係スタッフのコメントが数名ずつ記載されている。またアナログ盤も発売されている。
全17曲はボリュームたっぷりだが、あまり長い曲は無く70分には届かない。それでも時間的には長いのだがあまり長さを感じさせない。色々な曲調が入っており多彩だが、あまり散漫な印象は無くてどの曲も強く個性を放っている。今回は携帯オーディオ普及という背景を踏まえて、シャッフルして聞かれることも意識して制作されたそうだが、確かにCDの順番通りじゃないとダメというわけではなく、バラバラに聞いても成立すると思う。制作陣は前作及びサザンのサポートメンバーという、いつも通りのメンツ。極端な話、サザンからドラムとベースとパーカッションを交換しただけに近い(原由子は今作にも何曲かで参加している)。『ROCK AND ROLL HERO』はロックバンドを強く意識してアレンジにおいてはバンド名をつけていたのに対して今回はつけていない。今作でもアレンジには演奏メンバーも意見をかなり出しているようだが名義はあくまでソロとなっている。確かに「ロック」というよりかは何でもありな雰囲気になっており、バンド名をつけるというのはまた違うと思う。またサザンが今作のようなアルバムを出すというのは何となくイメージしがたく、ソロのアルバムだなという感じもする。そういう意味では07年のソロ活動が1番サザンとの境界が曖昧だったように思う。正直なところ、サザンの『キラーストリート』は大作ではあったけど、過去最高というほどではなかったし、最近のソロでも格段に好きな曲があったわけではないがこのアルバムは1発でやられた。とにかく物凄い気合である。これまでの4枚のアルバムの中で間違いなくトータルでは最高傑作だ(個々の曲では過去の方が好きな曲は多い)。大作だけどヘビーじゃない、大作さをあまり感じさせない本当に勢いのあるアルバムである。
またこの時代にパッケージに意味を持たせるという点もかなり意識していると思う。DVD付でライナーが付属するアルバムはサザンの『キラーストリート』に続いて2回目だが、あの時よりDVDもライナーも大幅にパワーアップしている。ミュージシャンがアルバムに込めた思いなどを知るにはこれまでは雑誌が主流だったが、今回の104ページに及ぶライナーはもはや雑誌いらずである。この初回盤だけ買えば完結してしまう。これだと携帯プレイヤーに入れておしまいにはならないし、レンタルで聞いておしまいにもならない。持っているだけの価値が確実にあるボリュームである。まあ桑田さんほどの大物だからできることで、新人ミュージシャンにこういう特典まで制作する余裕はないかもしれないけどパッケージの在り方が揺らいでいる現状では、これが存在価値なのかなという気がした。もちろん作品だけ聞いても凄さは伝わるが、初回盤がおススメである。
初回盤「Perfect Box」(DVD&BOOK付) 通常盤 初回限定アナログ盤
印象度★★★★★