ALL TIME MUSIC VIDEO HISTORY

DISC 1
No タイトル 備考
1 今すぐKiss Me 2ndシングル
2 JUMP 3rdシングル(カット)
3 VOICE OF ANGEL 3rdアルバム『LINDBERGV』収録曲
4 LITTLE WING 3rdアルバム『LINDBERGV』収録曲
5 Dream On 抱きしめて 4thシングル
6 ROUGH DIAMOND 5thシングル
7 GLORY DAYS 7thシングル
8 BELIEVE IN LOVE 8thシングル(カット)
9 I MISS YOU 9thシングル
10 恋をしようよ Yeah! Yeah! 10thシングル
11 会いたくて-Lover Soul- 14thシングル(アルバム同発)
12 想い出のWater Moon 15thシングル(カット)
13 だってそうじゃない!? 17thシングル 
14 GAMBAらなくちゃね 19thシングル
15 清く正しく行こう 20thシングル 
16 さよならをあげる(田園編) 21stシングル
17 さよならをあげる(ロンドン編) 21stシングル 別映像
18 水着とBeachとBoys 22ndシングル
19 もっと愛しあいましょ 23rdシングル
20 君のいちばんに… 24thシングル
21 every little thing every precious thing 25thシングル
22 Green eyed Monster 26thシングル
23 YAH! YAH! YAH! 27thシングル
24 明日は明日の風が吹く 28thシングル
25 Sugar free 29thシングル
26 30thシングル
27 太陽のかけら 11thアルバム『LINDBERG]T』収録曲
28 願いがかなうように 31stシングル

 

DISC 2
No タイトル 備考
1 frosty love 32ndシングル 初商品化
2 you were there 33rdシングル(アルバム同発) 初DVD化
3 Teenage Blue 34thシングル 初商品化
4 It's too late 35thシングル(カット) 初商品化
5 今すぐKiss Me(-20th- MUSIC CLIP) 20周年リテイクアルバム『LINDBERG]]』収録Ver.
6 行こう!!!! 20周年リテイクアルバム『LINDBERG]]』収録曲
7 LIVE your LIFE 36thシングル
8 Fresh 新曲 配信限定シングル(同発) 初商品化

「Fresh」作詞:渡瀬マキ、作曲:平川達也、編曲:LINDBERG,角田崇徳、Producer:角田崇徳

リリースデータ

2017年7月19日 音楽DVDチャート初登場8位(総合42位) 売上0.06万枚 インペリアルレコード(テイチク)

メンバー

Vocal 渡瀬マキ
Guitar 平川達也
Bass 川添智久
Drums 小柳“CHERRY”昌法

LINDBERG3rdPV集DVD。95年の『FILMS』(〜「もっと愛しあいましょ」)、その拡大版である03年の『VIDEO CLIP HISTORY』(〜「願いがかなうように」)のさらに拡大版DISC 1は『VIDEO CLIP HISTORY』と全く同じ内容となっており、DISC 2にそれ以降の8曲を収録新曲「Fresh」は今作のために書き下ろされた最新曲で、同時発売で配信限定シングルとしても発売された。テイチクのLINDBERGサイトでは配信も告知されたが、公式サイトでは今作の発売は告知されたものの、「Fresh」の単独配信に関しては告知されなかった。ブックレットには「Fresh」の歌詞及びクレジットが記載されているが、それ以外の楽曲のクレジットは最低限のスタッフ表記と権利表記のみ。過去の楽曲の今作用の音源リマスター、映像リストア等は一切施されていないようで、発売当時の映像・音源で収録されている模様。

レコード会社の垣根を越えてのオールタイムベストも珍しくなってきた現在でもLINDBERGの権利関係は複雑なままで、多くのベスト盤を出していたテイチクは自社在籍の99年までの選曲しかしない、またデビュー〜91年前半の徳間JAPANのJAPAN RECORDSレーベル在籍時の楽曲はベスト盤に収録できず、『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』で再録音された楽曲のみがその再録音バージョンで収録される、という状態。今作の元となっている『VIDEO CLIP HISTORY』は唯一の例外でテイチクがリリースした作品ながらJAPAN RECORDSレーベル在籍時の楽曲もオリジナル音源で収録されていた。そして14年の時を越えて、未踏の地であった00年以降(ポリドール(現ユニバーサル)→インディーズ→09年再結成エイベックス→最新作)というオールタイムでの楽曲収録も実現した。

だったらベスト盤10枚以上出してきたけどまだ使える"初のオールタイムベスト"をCDで出すのが先じゃないのか!?というのが正直なところだが、映像の方がやりやすくてCDだとまだいろいろ複雑なのかもしれない。2枚のDISCの曲数を均等にする作業すら怠って、28曲と8曲という奇妙なバランスになっている辺りも手抜きなのか権利関係でこうなったのか…。

いずれにせよLINDBERGのデビューから02年の解散まで繋がった作品は初であり、さらにその先の再結成以降まで収録されているという太っ腹な作品だけに映像作品ながらヒストリー作品としては決定版といえるものになったと思う。PV作ってない曲も多いのでかなり飛び飛びになってしまっているのは惜しいが、逆に散々リリースされたベスト盤では聞くことができないシングル曲もけっこう入っているのでファン向けと言わず、オールタイムで聞きたいというリスナーにもお手軽(というか唯一)な1作になっていると思う。

初期の作品はスタジオライブ映像中心で変化に乏しくあまり面白味は無いが、「I MISS YOU」辺りからはPVらしくなってきて1作ごとに映像にも違いが出てきて面白くなってくる。同時にショートだった渡瀬マキの髪型が頻繁に変わるようになり、明らかに前時代のような80's〜アーリー90'sだった服装や髪形が90年代半ばを抜けて洗練されていき現代に近づいていくのも見どころだ。またDISC-1の半ばくらいまでは曲によっては終了後に簡易なメイキング映像や別ショット映像、ライブ映像などがオマケでしれっとついてきて、90年代前半の割にはサービスが良く感じられる。

今作で追加されたDISC-2に関しては解散前の4作はシングル盤にCD-ROM VIDEOとして収録していた「you were there」以外は当時も全く見る機会が無かったので初めて見た。「frosty love」のみメジャーレーベルではあるが雪が降りしきる曲なのに全く無関係の暗い地下室で渡瀬マキが出てくるだけのダークなイメージ映像で全く曲に合ってなくて驚いた。残り3曲はインディーズなだけあって、DISC-1の終盤に比べても低予算っぽさが漂う。一転して再結成はエイベックスで大々的にやっただけあって華麗なる全盛期の再現での復活を実現。解散直前の作品を聞いていると全盛期の勢いを再現することは無理っぽく思えるので、見事に再現していて改めて凄かったなと思う。

最後の新曲「Fresh」に関しては解散直前に目指そうとしていた(…が、あまりうまく行かなかった)大人っぽさの延長にある感じ。Freshというより非常に円熟味の感じられる往年の再現(09年時)とは違う今の年齢、今のバンドのモードが素直に反映されているのかなと思う。

また今作は当時の映像・音源をそのまま放り込んでいるだけなので画質・音質は正直よろしくない。元よりビートルズ級の手の込んだレストアは金も時間もかかりすぎるので無理だろうけど、終盤の楽曲以外は軒並みVHS時代であり、それを映し出していたのも概ね20型程度のブラウン管TVの時代である。現代の16型のTVで見てもけっこうボヤっとしているのに現代の標準サイズらしい30,40,50クラス以上のTV画面で見たら恐らくかなり厳しい事になるんじゃないかと思う。

LINDBERG ALL TIME MUSIC VIDEO HISTORY [DVD]  

印象度★★★★☆

2017.9.12更新

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