LINDBERGT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | STEP IN NOW | 朝野深雪 | 井上龍仁 | 井上龍仁 | 2ndシングル『今すぐKiss Me』C/W(カット) |
2 | BLUE AFTER BLUE | 朝野深雪 | 井上龍仁 | 下山淳 | 1stシングルC/W(同時発売) |
3 | ROUTE 246 | 朝野深雪 | 森重樹一 | 井上龍仁 | 1stシングル(同時発売) 100位圏外 |
4 | 25時のSTRANGER | 朝野深雪 | 川添智久 | LINDBERG | |
5 | SHALL WE DANCE? | 朝野深雪 | 佐藤宣彦 | LINDBERG | |
6 | 違う街、同じ月 | 朝野深雪 | 平川達也 | LINDBERG | |
7 | BAD IN BED | ポン&ナオキ | ポン&ナオキ | 佐藤宣彦 | |
8 | CRAZY DIAMOND | みかみ麗緒 | 平川達也 | LINDBERG | |
9 | TAKE ME HIGH | ポン&ナオキ | ポン&ナオキ | 佐藤宣彦 | |
10 | A HARD DAYS NIGHT | 朝野深雪 | 佐藤宣彦 | LINDBERG | |
11 | MINE | 渡瀬麻紀 | 平川達也 | 下山淳 | |
12 | EPILOGUE〜SILENT DE JAVE〜 | 朝野深雪 | 三柴江戸蔵 | 三柴江戸蔵 |
リリースデータ
1989年4月25日 1993年6月5日(再発) 2016年5月25日(ハイレゾリマスター) 2020年9月30日(UHQCD) |
最高54位 | 売上2.3万枚 | Prduced by 月光恵亮 | JAPAN RECORDS(徳間ジャパン) |
メンバー
Vocal | 渡瀬マキ |
Guitar | 平川達也 |
Bass | 川添智久 |
Drums | 小柳昌法 |
LINDBERGデビューアルバム。1stシングルと同時発売でのデビュー作。1986年にタレントデビュー、1987年にアイドル歌手としてデビューしていた渡瀬麻紀がバンドを組みたいと言ってアイドル当時のバックバンドでギターを担当していた平川達也と意気投合(そのまま後に結婚)、平川がボーヤ仲間だった川添、小柳に声をかけてLINDBERGが結成(※)された。本名の渡瀬麻紀から渡瀬マキ表記となったが、今作唯一のクレジット作となる「MINE」での作詞クレジットは渡瀬麻紀のままになっている(後のベスト盤収録時はマキ表記に改められている)。今作の歌詞カードにはアイドルからバンドのボーカリストとしての再デビューにおいての渡瀬マキの決意コメントが掲載されている。当時は100位圏外でブレイク直後の90年春になって次回作が先に初チャートインし、90年3月に86位に初チャートインし、最高54位を記録して100位以内に11週ランクインした。当時の品番は32JC-406だったがTKCA-70085として93年に2nd、3rdと共に再発売された。入手したのは再発売盤。CDでのリマスター再発は1度もされていないが、2016年5月25日に1st〜4thの4作が一斉にハイレゾリマスターで配信された。2020年には1〜8thまでが徳間55周年記念企画の一環としてUHQCD化されて再発された(リマスターはされていない模様)。
今作ではプロデューサー月光恵亮の別名義である井上龍仁、佐藤宣彦の作編曲に加えて、佐藤宣彦が関与していたZIGGYの森重樹一、ラフィンノーズのポン&ナオキ、筋肉少女帯の三柴江戸蔵など当時活躍していたわりと激しいイメージのロックバンドのメンバーが楽曲提供している。メンバー作は4曲のみで、作詞は「MINE」以外は作詞家によるもので、かろうじてLINDBERG名義での編曲もあるものの、とりあえず渡瀬マキが志向した「ロックバンド」をやってみました!という感じ。元気なイメージのLINDBERGは全く無い。後追いで聞くと今作だけは全く「らしさ」が無いように思える。サウンド面では時代性が出やすいキーボードの使用が極めて少なく、エレキギターをハードに鳴らしている事もあり、80年代特有の古臭さやダサさはあまり無いがそれでもやはり古めのロックといった印象は強い。
初の完全自作楽曲となった「MINE」はLINDBERGの原点として後々まで大切にされる楽曲へと成長する事となる。他のベスト盤には『FLIGHT RECORDER』での再録音バージョンで収録されているため、このオリジナルバージョンは今作か『EALRY FLIGHT』でしか聞けない。リテイクの出来もかなりいいんだけど、本当の原点という意味では今作に入っている「MINE」こそが原点。LINDBERGの原点を聞いておきたいなら欠かせない1作。
※結成の経緯に関しては『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』のブックレットには平川が川添を連れてくる、川添が小柳を連れてくる、と書かれていたが、後に小柳の公式サイトのプロフィールでは平川からの「呼び出し」でスタジオに集まると平川、川添、渡瀬がいたと書かれていて微妙に経緯が異なっており、現在のLINDBERG公式サイトでも平川がボーヤ仲間だった川添、小柳に声をかけたという両名とも平川が誘ったという記載に変わっている。
印象度★★★☆☆
2020.4.1修正