LINDBERG\
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ねむりたい | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
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2 | もっと愛しあいましょ(Remix) | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBER/井上龍仁 | 23rdシングル 最高5位 売上35.2万枚 |
3 | いいな | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
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4 | アジサイ(Remix) | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBER/須貝幸生 /井上龍仁 |
25thシングルC/W |
5 | every little thing every precious thing(Remix) | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
25thシングル 最高5位 売上31.1万枚 07年再発 最高30位 売上2.1万枚 |
6 | Green eyed Monster(Remix) | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
26thシングル 最高5位 売上17.5万枚 |
7 | 渚の新郎BAD | マキチェリー | 小柳昌法 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
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8 | Like a Rollin' Stone | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
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9 | 風ぐるま | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
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10 | 君のいちばんに…(Remix) | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBER/井上龍仁 | 24thシングル 最高6位 売上37.0万枚 |
11 | かなしそうな顔(Remix) | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
26thシングルC/W |
12 | Party Party | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBER/神長弘一 /井上龍仁 |
リリースデータ
1996年9月9日 | 初登場3位 | 売上44.1万枚 | Produced by 月光恵亮 | テイチク |
メンバー
Vocal | 渡瀬マキ |
Guitar | 平川達也 |
Bass | 川添智久 |
Drums | 小柳“CHERRY”昌法 |
LINDBERG9thアルバム。前作から1年3ヵ月ぶり。前作以降の4シングルとC/W2曲を収録。95年11月の「もっと愛しあいましょ」からテイチクへ移籍。前作が海外だったため『Z』以来となる国内の面々がアレンジャーとして参加している。お遊びに振り切った衝撃ナンバー「もっと愛しあいましょ」がまさかの復活ヒットを記録し、この勢いに乗せて「君のいちばんに…」「every little thing every precious thing」も30万枚を突破し、シングルで初めて3作連続で30万枚を越えるヒットを記録、4シングル全てがトップ10ヒットという好調の中でリリースされた今作も前作の2倍の売上を記録した。しかし結果的には「Green eyed Monster」がシングル最後のトップ10ヒットとなった。既発6曲は全てリミックスとなっていて音のバランスが変更されているほか、イントロやギターソロの変更、フェードアウトだったのが最後まで演奏されるなどの変更も施されている。初回盤はスリーブケース入り。また「every little thing every precious thing」は07年に当時阪神タイガースの抑えの切り札として活躍していた藤川球児投手がテーマ曲として使用しており、阪神ファンの間では大合唱するというのが定着していた事もあり、藤川球児をジャケットにしたマキシシングルとして2007年に再発され(収録されたベスト盤『Supporters' songs』『SUPER BEST』と3枚同時発売)若干のロングヒットを記録した。
「もっと愛しあいましょ」は歌声も曲調もこれまでとは全く異なる遊び全開の異色楽曲。仮装しまくったPVも相当笑いに走っていたが正直捨て身にしか思えないこの楽曲がまさかの大当たりというのは当時をリアルタイムで体感してないので不思議でしょうがない。逆に前作の「水着とBeachとBoys」みたいな中途半端さを残さずに徹底してふざけたのが良かったのだろうか…。ただ今作が成功したのはその後のシングルではUKロックの風味を感じさせるロックなLINDBERGの進化系で純粋に楽曲勝負でロックバンドLINDBERGの健在ぶりを示せたのが良かったと思う。それだけにこれら3シングルの路線を期待して戻ってきたファンも多かったはずだが…。
今作のアルバム曲はそれらとは異なる遊び心が見られる楽曲ばかりで、3シングルのようなストレートなロックサウンドはほとんど聞く事ができない。LINDBERG史上最強の怪作「渚の新郎BAD」はその極致として、前2作での落ち着きに比べるとかなり振り切った楽曲が目立ち、インパクトや勢いは格段に復活したのも確かだが下手に「もっと愛しあいましょ」が当たったばかりにそこを拡大したとっちらかったパーティーロック路線を進むという選択ミスが結果的に大迷走と取られて決定的な人気壊滅に繋がってしまったんじゃないかと思う。この遊び心を次回作収録のシングル群で全面展開させた事で2度とトップ10入りできなくるほどの致命的な人気壊滅のきっかけとなった。よって勢いを取り戻したアルバムであると同時にこれが売れたばかりに本格的な低迷のきっかけにもなったアルバムといえる。遊び心自体は悪い事じゃないし、楽しければそれでいいし、実際楽しめる内容ではあるんだけど、個人的には「every little thing every precious thing」「Green eyed Monster」「君のいちばんに…」を軸にした正統派のロックな楽曲をもっと聞きたかった…。
印象度★★★☆☆
2020.7.24更新