Doubt tour at NHK hall〜last live 1997〜
No | タイトル | 備考 |
1 | OP | |
2 | TALK SHOW | 6thアルバム『Let me Roll it!』収録曲 |
3 | TUMBLING DOWN 恋のタンブリング・ダウン |
3rdシングル(アルバム同発) |
4 | LAZY GIRL | 1stシングル(カット) |
5 | KNOCKIN' ON YOUR DOOR | 7thシングル |
6 | HELLO,IT'S ME | 6thシングル(アルバム同発) |
7 | アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック | 12thシングル |
8 | NICE TO MEET YOU | 11thシングル |
9 | STRANDED | 13thシングルC/W |
10 | First step | 7thアルバム『Doubt』収録曲 |
11 | そんな気分じゃない | 7thアルバム『Doubt』収録曲 |
12 | FLYING | 7thアルバム『Doubt』収録曲 |
13 | 僕は君から離れてくだけ | 7thアルバム『Doubt』収録曲 |
14 | 直線サイクリング | 7thアルバム『Doubt』収録曲 『LIVE RECORDINGS 1994-1997』と同一音源 |
15 | STAND | 13thシングル |
16 | MUSIC JAMBOREE'95 | 7thシングルC/W インスト |
17 | 7 Voice | 1stアルバム『Lefty in the Right[左利きの真実]』収録曲 |
18 | HANGIN' AROUND | 6thアルバム『Let me Roll it!』収録曲 |
19 | LAND OF RICHES | 4thアルバム『LAND OF RICHES』収録曲 |
20 | GAME | 10thシングル(カット) |
21 | BYE | 8thシングル |
22 | CHINESE SURFIN' | 8thシングルC/W |
23 | CRUISIN'50〜90's | 4thアルバム『LAND OF RICHES』収録曲 |
24 | ブルーを撃ち抜いて | 7thアルバム『Doubt』収録曲 |
encore | ||
25 | BLUE SUEDE SHOES | カール・パーキンスのカバー |
26 | KANSAS CITY〜HEY HEY HEY HEY | ビートルズによるカバーのカバー |
リリースデータ
2017年8月18日 | 音楽DVDチャート初登場2位(総合15位) | 売上0.16万枚 | ポニーキャニオン |
メンバー
vo,guitars | 黒沢健一 |
guitars,vo | 黒沢秀樹 |
bass | 木下裕晴 |
support musicians | |
keyboards&programming | 遠山裕 |
drums | 古田たかし |
guitars | 菊池真義 |
keyboards,blues harp | 増本直樹 |
manipulator | 南澤則賀 |
L⇔R2ndライブDVD。1月に発売された『live at Budokan"Let Me Roll It! tour 1996" 』に続いてのライブDVDで、25周年企画を締めくくる作品。1997年6月29日NHKホールでのライブの模様を全曲収録。このライブは97年5〜6月に行われたツアーの最終日であり、結果的にL⇔Rの活動休止前最後のライブとなった。前作は生前に黒沢健一が実家でのマスターの発見とDVD化を持ち掛けた事を明かしていたが、このライブについては一切触れられていなかった。しかしライナーによれば今作もその時に同時に発見されていて、同じく生前に作品化を望んでいたとされている。前作同様に音楽DVDチャートで2位を記録したが、2週目には30位圏外となった。
"Doubt"Previewとして4月27日に赤坂BLITZで行われたライブは当時WOWOWで生中継されたがそれっきり商品化されていなかった(一部『LIVE RECORDINGS 1994-1997』にライブ音源では収録)。それを商品化するのではなく、より曲数が多く(previewの方は17曲だった)、さらに結果的に最後になったライブの素材があるならそっちを…という事で今作が発売されたものと思われる。
『Doubt』はCDとして聞くだけでも黒沢健一に迷いがあるというか、どこか重さを感じさせるところがあった。実際に制作中にしんどくなって逃亡したとか、発売時の雑誌等へのプロモーション活動は秀樹、木下の2人だけで行われたと伝えられており、そのためか、今作でのメンバーの佇まいは1年3ヶ月ほど前になる前作の様子とは少し変わっている。やはり黒沢健一の様子が激変していて、熱いながらも比較的余裕を感じさせた前作と違って今作は鬱屈したものを晴らそうとするかのようにやたらハイテンションに動き回ったり、歌いまわしを変えたり、長いコール&レスポンスを行ったりとアグレッシブな面が目立つ。
またサポートメンバー増員により、より演奏に厚みが増したほか、緻密に作りこむCDとは異なるライブはライブで別物のように感じられる曲が多く、前作と重複した曲でも印象は大きく異なる。ライブバンドとしてのL⇔Rが新たな局面に達していたのを感じる事ができ、映像込み&新規マスタリングの効果により20年前のライブCDである『LIVE RECORDINGS 1994-1997』よりも体感できる作品になったと思う。それだけにこの先があれば…とも思ってしまう。しかし後追いではこれが最後だと分かっているからそう感じるのかもしれない。どこかこれより先は無いような鬼気迫る雰囲気も感じられる。
映像は前作同様に16:9サイズ。TVがブラウン管メインだった当時は4:3だったのでやはり前作同様に4:3の素材を切り取りアップ加工して16:9にしたものと思われ、今作でもアップになった時に頭が見切れている、ドアップの際にあまりに寄りすぎ…という箇所が多い。しかし何故か全く日本武道館感の無かった前作よりも空間の広がりを感じられるカメラワークになっている…ような気がした。
印象度★★★★☆
2017.10.13更新