Lefty in the Right[左利きの真実]
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Lazy Girl レイジー・ガール |
黒沢健一 | 黒沢健一 | L⇔R | 1stシングル(カット) 100位圏外 |
2 | 7 Voice セブン・ヴォイス |
黒沢健一 | 黒沢健一 | L⇔R | |
3 | Bye Bye Popsicle 一度だけのNO.1[version] |
黒沢健一・ 黒沢秀樹 |
黒沢健一・ 黒沢秀樹 |
L⇔R | デビューミニアルバム『L』収録曲 音の左右の配置が入れ替え(ドラム右)、EDのアレンジが異なる 1stシングル両A面曲(カット) シングルでは左右の配置はオリジナルと同じ(ドラム左) 2017年リマスター盤のみシングルバージョン(ドラム左)に差し替え |
4 | Holdin' Out[You&Me together] ホワッツ・ラブ |
LR | LR | L⇔R | |
5 | Love is real? 想像の産物[version] |
黒沢健一 | 黒沢健一 | L⇔R | デビューミニアルバム『L』収録曲 |
6 | Motion Picture モーション・ピクチャー |
Brian Peck | 黒沢健一 | L⇔R | |
7 | I Can't Say Anymore アイ キャント セイ・・・・・・・・ |
黒沢秀樹 | 黒沢健一 | L⇔R | |
8 | PACKAGE…I missed my natural パッケージ[ALTERNATE MIX] |
黒沢秀樹 | 黒沢健一 | L⇔R | デビューミニアルバム『L』収録曲 |
9 | With Lots of Love Signed All of Us ロッツ・オブ・ラブ |
黒沢健一 | 黒沢健一 | L⇔R | |
10 | [Fresh Air For My]Dounut Dreams ドーナッツ・ドリームス |
黒沢健一 | 黒沢健一・ 黒沢秀樹 |
L⇔R |
Orchestration & Add.Arrangement by 遠山裕、岡井大二
リリースデータ
1992年4月25日 1993年4月16日 1997年7月25日(再発) 2009年4月1日(SHM-CD) 2017年2月8日(リマスター/UHQCD) |
初登場96位、最高84位 - - - 初登場107位 |
売上1.1万枚 - - - 売上0.05万枚 |
Produced by 岡井大二 | ポリスター |
メンバー
Vocal,Guitars | 黒沢健一 |
Guitars,Chorus | 黒沢秀樹 |
Bass,Chorus | 木下裕晴 |
Keyboards,Chorus | 嶺川貴子 |
L⇔R1stフルアルバム。91年11月のデビューミニアルバム『L』は限定盤だったので実質的に今作が本格的なデビュー作となった。当時は3人だったが、今作の制作中にコーラスで参加していた嶺川貴子が正式メンバーとして加入して4人組となった。『L』収録の5曲から2曲が[version]、1曲が[ALTERNATE MIX]とされたアルバムバージョンで収録された。1ヵ月後に1stシングルとして「Lasy Girl/Bye Bye Popsicle〜一度だけのNO.1〜」がシングルカットされた。ブックレットは半分まで進むと上下がひっくり返る仕様になっている。3週ランクインしたうち84位は3週目に記録。
発売翌年には品番を変更して再発(PSCR1048→PSCR5167)。95年にアナログ盤として発売、97年に『L+R』発売に合わせてポリスター時代のアルバムが一斉再発(アナログ盤付属のライナーノーツが封入されていた模様)。09年には同じくポリスター時代のアルバムが一斉にSHM-CD化されて再発された。2016年10月に黒沢健一が脳腫瘍を公表、2016年11月25日のデビュー25周年記念日に25周年プロジェクトとして2017年2月にオリジナルアルバム8作が初のリマスター&UHQCD仕様で一斉再発されることが発表された。その直後の12月になって黒沢健一が脳腫瘍により死去した。
1曲1曲が短く35分程度しかないのだがそれを感じさせない中身の濃いアルバム。1曲目からとびきりのポップさに引き込まれてしまう。かなりひねくれていてマニアックなんだけど、とてつもなくポップで聞き心地は良い。かなり1曲1曲が凝っていて退屈さや平凡さを全く感じさせないのが凄いなと思った。バンド名がL⇔Rだけにステレオサウンドを生かす事を意識していたのか、音が左右にセパレートしているのがちょっと不思議な感覚でもある。前半の勢いの良さに対して後半はややマニアック度が高くてややとっつきにくいところはあるものの、シングルカットされた2曲なんかは1発で耳に残るくらいキャッチーであり、普通にヒット性もある。ブレイク前(活動前半)のアルバムの中では今作が最もお勧め。
今作における「Bye Bye Popsicle 一度だけのNO.1[version]」とオリジナルの違いはエンディング部分のアレンジが違う(今作ではバンド演奏が止まりシンフォニックなアレンジでフェードアウトしていく)のと、楽器の左右の振り分けが逆転している(左だったドラムが右に、右だったギターが左へ)というもの。シングルカットされた際も[version]表記があったが、そちらでは左右の配置はオリジナルと同じ(ドラムは左)となっていた。しかし2017年リマスター盤ではアルバムバージョン(ドラム右)からシングルバージョン(ドラム左)へとこっそり差し替えが行われている。気になったのでポリスターに問い合わせたところ、マスターに問題があったため、シングル音源をマスターとして使用したという。プロデューサー判断で同一と判断したとのことだが、左右の配置が逆で鳴っているのは今作でしか聞けない音源だったので差し替えになってしまった事で地味にレア音源になってしまった。
印象度★★★★☆
2017.3.8リマスター盤仕様に修正