NEVER SOLD OUT 2

リリースデータ

メンバー

LUNA SEA3rdライブアルバム。99年の『NEVER SOLD OUT』の15年ぶり続編。今作も1つのライブではなく時期ごとにバラバラの音源を1作にまとめるという形式。『NEVER SOLD OUT』以降の音源だけではなく、古い音源も収録されている。冒頭2曲の並びが『NEVER SOLD OUT』と全く同じであり、選曲自体は5曲被っているが、5曲とも音源が異なる。「Dejavu」は当時のシングルC/Wに収録されていた音源で今作で唯一既にCD化されていた音源だがC/W集にも未収録だったためアルバムには初収録。また同時発売のベスト盤『25th Anniversary Ultimate Best THE ONE』と同様に最新アルバム『A WILL』収録の楽曲は選曲されていない。このため再結成以降のライブ音源が多いものの、再結成以降で発表された楽曲は「PROMISE」と「THE ONE-crash to create-」の2曲しか無い。『25th Anniversary Ultimate Best THE ONE』とのセット販売もされたが、O社ではセット販売分がどちらにも合算されている表記になっており売上枚数が曖昧になっている。ベスト盤よりも今作の方が売れた事になっている。

冒頭2曲をあえて同じ選曲、違う音源にしている演出は違いが分かるファン向けだが、DISC-1は王道的な選曲になっている。ベスト盤と合わせて再結成以降にLUNA SEAを知ったリスナーがベスト盤と一緒に聞くにはちょうどいい内容。『NEVER SOLD OUT』との被りも5曲程度(音源全部違う)で、続編タイトル作品ではあるけど、別に前のを聞いてなくても問題は無い。ベスト盤と合わせて聞けば終幕前の主要楽曲は一通り聞いたことになるんじゃないかと思う。再結成以降に発表された曲は2曲しかないけど、CD音源として再結成以降に録り直したのは最初期の1stアルバムだけなので、今のLUNA SEAが奏でる終幕前の楽曲というのは1つの聞きどころだ。終幕前の時期はとにかくRYUICHIが河村隆一になってしまったまま戻ってこなかったみたいな論調で語られることが多かったんだけど、再結成以降はソロ前のRYUICHIでも河村隆一でも無い両者が一体化したニューRYUICHIとなり明確にバンドが進化した事を終幕前の曲を通して感じられるアルバムだと思う。

DISC-1が王道選曲になっているの対して、DISC-2は1st〜7thアルバムから1曲ずつ順番に辿っていき、長尺楽曲「THE ONE-crash to create-」にたどり着くという構成自体はかなり意図的なものを感じるが、選曲がかなりマニアックでオリジナルアルバムまでじっくり聞きこんでいるファン向け。一応オリジナルアルバムも全作聞いたことはあるので、聞いたことが無いはずはないんだけど、どれも印象に残ってない曲だったし、改めて聞いてもDISC-2はちょっととっつきにくかった。また『NEVER SOLD OUT』では時期がバラバラであっても極力歓声をクロスフェードさせるとか細かい繋ぎの編集がされていたけど、今作はブッツリ切れて普通に間があったり、露骨にフェードアウトさせたりと繋ぎの編集にあまり気を遣っていない印象。そこが少し残念だ。

　　　ベスト盤とのセット　

印象度★★★★☆

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