前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS

No タイトル 作詞 作曲 編曲 Vocal
1 Hey Everybody! 前田亘輝 前田亘輝 葉山たけし&M-Project 前田亘輝
2 Shining You Quncho Quncho 葉山たけし&M-Project Quncho
3 Whisky Oh! Whisky 永井隆 永井隆 葉山たけし&M-Project 永井隆
4 Mama Always Told Me 生沢佑一 生沢佑一 葉山たけし&M-Project 生沢佑一
5 おはよーよる 近藤房之助 近藤房之助 葉山たけし&M-Project 近藤房之助
6 Red Cherry Baby 永井隆 永井隆 葉山たけし&M-Project 永井隆
7 Big City Names L.A. Quncho Quncho 葉山たけし&M-Project Quncho
8 Kinky Funky Lady 生沢佑一 生沢佑一 葉山たけし&M-Project 生沢佑一
9 きみんちのななつのとびら 近藤房之助 近藤房之助 葉山たけし&M-Project 近藤房之助
10 Face To Face 前田亘輝 前田亘輝 葉山たけし&M-Project 前田亘輝、生沢佑一、近藤房之助、永井隆、Quncho
4thシングル『Try Boy,Try Girl』C/W(カット、前田ソロVer.)
11 わかって愛しい女よ 前田亘輝 前田亘輝 葉山たけし&M-Project 前田亘輝

リリースデータ

1993年2月1日
2007年6月20日
初登場6位 売上5.3万枚 Produced by 長戸大幸 SONY Records
Sony Music Associated Records

前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS企画アルバム。前田亘輝ソロとしては1年2ヶ月ぶり。1992年は11月にシングル『Christmas For You』をリリースしたのみでソロアルバム発売は無かったが年明け2月に今作が発売された。HIS BLUES FRIENDS=生沢佑一、近藤房之助、永井隆、Qunchoとの5人での事実上のコンピレーション、スプリットアルバム5人が共演したのは「Face To Face」1曲のみで残りは1人2曲ずつ自身の自作ソロを収録。それぞれのソロ曲に互いは関わっていないが、当時多数のコーラス参加をしていた生沢佑一は前田の「Hey Everybody!」、永井の「Whisky Oh! Whisky」にはコーラス参加している。前作より売上を落としたもののソロのアルバムでは初のトップ10ヒットとなった。全員曲の「Face To Face」は次の4thシングル『Try Boy,Try Girl』C/Wとして前田ソロボーカルバージョンでシングルカットされた。

アルバムタイトルがそのまま『前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS』となっているが、扱いとしては前田亘輝ソロの延長として扱われているため、Sony Music Shopでの公式の扱いは前田亘輝の『前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS』というタイトルのアルバム、という表記になっている。O社での扱いは前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDSの『前田亘輝 & His Blue Friends』と名義は大文字、タイトルは小文字で謎に分けられている。

この後1993年11月の4thシングル『Try Boy,Try Girl』では当時のTUBEを上回る83.2万枚の大ヒットを記録、12月には5thシングル『そばにいるよ』も40万枚を越えるソロ2番ヒットを記録し、ソロでも人気絶頂に達して大ブレイクしたもののオリジナルアルバム制作には入らずに1994年以降ソロ活動は行われなくなり、1997年までソロ活動は途絶えた

前田亘輝の名前が前面に出ているものの、全員曲を前田が書いている以外は5人が2曲ずつ自分で曲を書いて歌っている上、これまでのソロにブルースの要素はあってもそんなに本格的ではなかったし、シングルは普通にヒットを狙うようになっていったし、熱いロックとバラードに傾倒しつつあってブルースの色は失われつつあっただけにここに来て1番後輩の前田を軸にしてのブルースコンピ盤みたいな企画になったのは謎。TUBEが更なるブレイクを果たして多忙を極める中でソロにあまり時間を割けなくなってきたのでフルアルバムを制作する余裕が無かったのも確かなんだろうけど…。全曲が同じアレンジャー名義となっているが、今回は正体不明のM-ProjectよりもAll Other Instrumentsの葉山たけしによる音作りだろう。バンドメンバーが揃っているのは前田作曲の3曲のみで他はドラムゼロ、ベースもほとんどいないし、曲によってはギターの演奏メンバーもいないのでAll Other Instruments=葉山たけしによる部分が大部分を占めているのではないか。

アレンジャー統一の効果か、コッテコテにブルースではないものの渋い面々による熱いしゃがれボーカルが炸裂しまくっていてブルージーな色は強い。こうして渋い面々と並ぶと前田のボーカルは圧倒的若造感があり、貫禄が違う。というかそもそもそんなに本格的にブルースシンガーとしてソロをやっていたわけではないし、声質的にもしゃがれ成分が無い1人だけ違うタイプのボーカリストなのでやはり4人とは居場所が違うんじゃないかとは思ってしまうところがあった。今作では作曲に提供が無く、3曲とも全て単独で作曲しているが、「Face To Face」「わかって愛しい女よ」はそんなにブルージーじゃないしなぁ…(5人で歌っている「Face To Face」は歌っている面々がブルージーな歌い方しているものの曲自体は割と普通にポップスっぽい)。ブルース系のコンピなら前田ソロ名義メインではなく、Yeah Recordsの企画でやってそこに前田も参加させるとかで十分だったような…。この当時はまだアナログでちょこちょこ出しているだけで、『J-BLUES BATTLE』みたいなコンピ盤シリーズが出るのは数年後で、当時シリーズでやっていたのはR&Bやソウル系の『ROYAL STRAIGHT SOUL』シリーズだったので(前田以外の4人は全員参加してたけど)ブルースを銘打ったシリーズが立ち上がっていない狭間の時期だったのかな。

B000SAIPZY2007年盤 B00005G6KW1993年盤

印象度★★★☆☆

2025.1.23更新

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