My LegendsT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 真冬のライオン | 伊集院静 | UNI | UNI | |
2 | でく | 伊集院静 | 前田亘輝 | susumu-k | |
3 | 愚か者 | 伊達歩 | 井上尭之 | 前田亘輝&福原将宣 | 近藤真彦のカバー |
4 | みんながダイヤモンド | 伊集院静 | 前田亘輝 | susumu-k | |
5 | 真冬のライオン-Instrumental- | Instrumental | |||
6 | でく-Instrumental- | Instrumental | |||
7 | 愚か者-Instrumental- | Instrumental | |||
8 | みんながダイヤモンド-Instrumental- | Instrumental |
リリースデータ
2018年2月14日 | 初登場8位 | 売上0.9万枚 | Sony Music Associated Records |
前田亘輝1stミニアルバム。TUBEのボーカル前田亘輝の『Single Collection+』以来10年8ヵ月ぶりのソロ作品。新曲としては『Single Collection+』の1ヵ月前に先行シングルとしてリリースした「恋ノウタ」以来、新作アルバムとしては97年の『HARD PRESSED』以来となった。今作は新曲3曲+カバー1曲+そのインストを収録した合計8曲。O社のシングル基準の範疇であったが、公式にソロアルバムと主張していたためかアルバム扱いされた。なお伊集院静=伊達歩、UNI=TUBEの春畑道哉。1と題されていたが、続編はリリースされていない。
初回盤は「真冬のライオン」MV収録のDVD付。配信では「愚か者」がカットされた3曲+インスト3曲の6曲仕様Selected Editionとされている。「愚か者」が近藤真彦のカバーでジャニーズの権利関係で配信が許可されなかったためと思われる。
"ソロ活動30年の時を経て自分自身の音楽人生を振り返り、シンガーとしての自分と向き合い制作"とか"前田が敬愛するクリエーターやミュージシャンと共に制作に挑んだ"とされており、本人にとってのレジェンド的存在の作家や演奏陣が参加しているようだ。ドラムは河村"カースケ"智康(1,4)、島村英二(2,3)、ベースは高水健司、ギターは今剛(1,4)、福原将宣(2,3)、山本恭司(2のソロ)、ピアノ・ハモンドオルガンは小島良喜、パーカッションは斎藤ノヴ(1,4)、コーラスに大黒摩季(1)、坪倉唯子(2)、清すみれ(3)、サックスに勝田一樹(4)、他ホーン3名…といった演奏陣。
確かにJ-POPの演奏クレジットを見ていれば1度はどこかで目にしたような名前が並んでいてそれなりに壮観ではあるが…そこまで万人が心躍るようなすさまじいレジェンドが集結したといった印象は正直あまりなく、タイトルにあるようにあくまでマイレジェンド、前田亘輝にとってレジェンドな人たちを呼んだという感じだろうか。それこそTUBEや前田亘輝のデビューからの関係でいえば、織田哲郎やその演奏陣(初期はカバーもやってたので)とか80年代当時の作家陣だとか、共に90年代を駆け抜けたビーイング繋がりのミュージシャンだとか2015年の『Your TUBE』の時に提供をお願いした人たちだとか、その辺りの人選であればリスナー的にもレジェンド感あったんだろうけど、この人選は玄人向けなんじゃないか。
作風自体は落ち着いた雰囲気の渋い大人のポップス路線。レジェンド的なテーマもあって現代というよりやや昭和を感じさせるような雰囲気が醸し出されている。インストを入れているのはさあこれを歌ってくれというより、レジェンド達の演奏を演奏だけで堪能してくれという事だと思われ、そんな丁寧な生演奏もあって、TUBEとはまた違った豪華さはある。しかし4曲と曲数も少ないのでさらっと終わってしまう。もっと強くルーツ志向を出してくるとか、古いカバーだけにするとか、もしくは早い段階で第2弾が出てくればもう少し何か輪郭のはっきりした作品になったのかもしれない。聞き心地のいい生演奏に結局普段歌わない冬の曲を歌う前田さん、年相応の渋さを見せたソロ作品…といったところではあるが4曲だけは物足りないかなぁ…。
印象度★★★☆☆
2019.9.10更新