The Best of Listen To The Music
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考、原曲 |
1 | 君に、胸キュン。 | 松本隆 | 細野晴臣、 坂本龍一、高橋幸宏 |
槇原敬之 | 1stカバーアルバム『Listen To The Music』収録曲 イエロー・マジック・オーケストラ |
2 | 月の舟 | 森雪之丞 | 中崎英也 | 槇原敬之 | 1stカバーアルバム『Listen To The Music』収録曲 池田聡 |
3 | traveling | 宇多田ヒカル | 宇多田ヒカル | 槇原敬之 | 2ndカバーアルバム『Listen To The Music 2』収録曲 宇多田ヒカル |
4 | Your Song | Bernie Taupin | Elton John | 槇原敬之 | 2ndカバーアルバム『Listen To The Music 2』収録曲 Elton John |
5 | 言葉にできない | 小田和正 | 小田和正 | 槇原敬之 | 2ndカバーアルバム『Listen To The Music 2』収録曲 オフコース |
6 | ごはんができたよ | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 槇原敬之 | 2ndカバーアルバム『Listen To The Music 2』収録曲 矢野顕子 |
7 | WHAT A WONDERFUL WORLD | Bob Thiele/ George David Weiss |
Bob Thiele/ George David Weiss |
WHAT A WONDERFUL BAND | 14thアルバム『LIFE IN DOWNTOWN』初回盤のみ収録曲 Louis Armstrong |
8 | ヨイトマケの唄 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 小倉博和 | 2ndカバーアルバム『Listen To The Music 2』収録曲 美輪明宏 |
9 | MAGIC TOUCH | 山下達郎 | 山下達郎 | 槇原敬之 | 3rdカバーアルバム『Listen To The Music 3』収録曲 山下達郎 |
10 | Hello,my friend | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Tomi Yo | 3rdカバーアルバム『Listen To The Music 3』収録曲 松任谷由実 |
11 | 時代 | 中島みゆき | 中島みゆき | Tomi Yo | 3rdカバーアルバム『Listen To The Music 3』収録曲 中島みゆき |
12 | Rain | 大江千里 | 大江千里 | Tomi Yo | 3rdカバーアルバム『Listen To The Music 3』収録Ver. 大江千里 1stカバーアルバム『Listen To The Music』でもカバー |
13 | Missing | 久保田利伸 | 久保田利伸 | Tomi Yo | 3rdカバーアルバム『Listen To The Music 3』収録曲 久保田利伸 |
14 | 若者のすべて〜Makihara Band Session〜 | 志村正彦 | 志村正彦 | 槇原敬之 | 新録音 フジファブリック |
15 | 聞き間違い | YUKI | 中野良太 | 槇原敬之 | 新録音 YUKI |
Strings Arranged by 門倉聡(8)、Tomi Yo(11,14,15)
リリースデータ
2019年10月23日 2019年12月4日(アナログ) |
初登場4位 | 売上3.5万枚 | Produced by 槇原敬之 | ユニバーサル |
槇原敬之14thベストアルバム。初のカバーベストアルバムで、1990年のデビューから翌年に控えていたデビュー30周年イヤー第1弾作品という位置づけ。98年『Listen To The Music』、05年『Listen To The Music 2』、14年『Listen To The Music 3』とカバーアルバムシリーズ3作から選曲されているが、「WHAT A WONDERFUL WORLD」のみ14thアルバム『LIFE IN DOWNTOWN』初回盤のみボーナストラックから収録された。また「Rain」は1st、3rdで2回カバーされているが今作には3rdバージョンで収録されている。カバーの発売順で収録されており、ラストに新録音のカバー2曲を収録。「若者のすべて〜Makihara Band Session〜」は『Listen To The Music 3』の後のライブで披露していて、その時にバンドメンバーでセッションした音源にシンセを足して完成させたものとされている。マスタリング(1〜13はリマスター)は砂原良徳が担当。初回盤は当時制作された「traveling」MVと新規制作の「聞き間違い」MVを収録したDVD付。SHM-CD仕様。12月4日にはアナログ盤でも発売された。初回盤、通常盤、アナログ盤でジャケットのイラストは共通だが背景色とイラストの一部配色が異なる。カバーベストアルバムと銘打った効果か、『3』の売上は上回った。
過去3作のカバーアルバムはソニー、EMI、BUPPU(自主レーベル)と全て異なるレーベルで発売されてきたが今作はソニーが流通を請け負っているBUPPUではなく、『2』の発売元であり前所属レコード会社となるEMIの現在の姿であるユニバーサルからの発売となった(一応ソニー2曲、BUPPU5曲、EMI6曲でEMIが1番多く選曲されている)。ユニバーサルでの槇原敬之作品の発売はEMIでの04年の『EXPLORER」』を2014年リマスターで再発した『「EXPLORER」10th Anniversary Edition』以来となる。
基本的に『Listen To The Music』シリーズは本人が好きな曲をカバーするというシンプルな企画で、今作もその中でも特に好きな曲という基準でセレクトされているようだ。ただ3作の印象はそれぞれ結構異なっていて最初の『Listen To The Music』だけは事件前なのでボーカリスト&アレンジャーとしての挑戦みたいな要素が強く、『Listen To The Music 2』は事件後で最もライフソング色が強かった頃なのでよりパーソナルな思いやリスペクトが反映され、『Listen To The Music 3』はアレンジを外部に任せてアートワークもそのままカラオケボックスにしたように特に好きなアーティスト6組から3曲ずつを大好きな思いをそのままにカラオケした作品、といった感じ。リマスターという点では古い曲ほど多めに収録してほしかったところではあるんだけどやはりスタンスとしては最も古い1作目から最少の2曲で、2作目が最多っていうバランスなのは非常に納得でもある。
全体にサウンド面でのルーツ志向っていうのはあまり無いと思う。どちらかといえば歌詞の面での考え方とか単純に本当にその人とその曲が好きなんだろうなっていうそんな楽曲が並んでいるイメージ。知っている曲は槇原敬之が歌うとこうなるのかと、そして知らない曲だと普通に新曲のように聞こえてきたりもするので、なんだかんだボーカリストとしての槇原敬之が最終的には前面に出ているカバー作品という事なのかも。
あとブックレットには演奏クレジットや録音ミックスのクレジットが当時のままちゃんと全曲表記されているので、サポートメンバーやエンジニアの変遷も分かる。そういった点でも歴史が垣間見える。04年頃を最後に関与しなくなったアマチュア時代からの親友だったTomohisa Sawadaの表記(1,2の録音ミックスを担当していたので記載されている)とか久々に見たな。
印象度★★★★☆
2019.12.29更新