heart bookmark

初回盤Blu-ray
1.アイオライト
2.スクラップアート
3.フラーグム
4.heart bookmark

リリースデータ

水瀬いのり1stハーフアルバム。4thアルバム『glow』から2年1ヶ月ぶり。事実上ミニアルバムだが、公式に"オリジナルハーフアルバム"と銘打たれており、公式ディスコグラフィーの区分は"1st HALF ALBUM"。ミニアルバムやEPといった形容は一貫して使用されていない。前作以降の2シングルを収録。ハーフアルバムの形容通りに前作14曲に対してちょうど半分の全7曲となっている(ただし1st〜3rdは全12曲)。

初回盤は「アイオライト」「スクラップアート」と新規制作された「フラーグム」「heart bookmark」のMVを収録したBlu-ray付、フォトブック付属、特製BOX仕様、特製トレカ付属。前3作の初回盤をそのまま踏襲した仕様となっている(1st初回盤のみBOXとフォトブックが無い)。
通常盤はCDのみ。

来年12月に迎える10周年に向けてのまだやってない事への挑戦の意味合いもあるようだが単純にフルアルバムの半分程度の曲数なのでハーフアルバムとされる。シングル2曲が今までにない攻めた異色な楽曲だったのでまずタイトル曲「heart bookmark」はフルバンド+管弦交えた生音の明るい王道ポップで、先行配信「フラーグム」も王道のストリングスを交えたポップ路線。最初の2曲でド王道を提示して安心させた後に実験的シングル2曲が来るのでシングルを単独で聞いた時のどこへ行くんだろう的な印象よりも変化球っぷりが面白い(インタビューによればマスタリングで音のバランスをシングル時から調整したとかなんとか)。「ほしとね、」は唯一完全打ち込みのこざっぱりしたナンバーで、「グラデーション」もElements Gardenながら比較的ミディアムな落ち着いた雰囲気。「燈籠光柱」はけっこう賑やかなカーニバルっぽいノリ…とハーフながら王道と実験とありそうでなかった曲調が揃っていて充実した1作。単純なフルアルバムの半分というよりも30分未満で聞き終わる短さと個性豊かな曲が並んだことで1曲1曲が残りやすくなって、今回の試みはかなり成功したと思う。

あと前作はフォトブックにしてもMVにしてもなんか急に老け込んだように見えたがやはりちょっと腕とかガッリガリで痩せすぎてやつれ気味になっていたという感じだったのか、今作は明らかに元気で健康的に見える。何だか良く分からないがSNSで騒がれていたのは今年になってからだったので、今作が心労でげっそりしているなら分かるが実際には逆なのであまり気にしてはいないのか。曲調もあるけど「heart bookmark」のMVも笑顔全開になっていて安心した。

初回盤Blu-ray付　　通常盤　

印象度★★★★☆

2024.9.28更新

戻る