MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-(DVD付)

DISC-4　DVD
FAN CLUB LIVE 2015-VIP NIGHT with MONEKY MAJIK vol.2-at SHIBUYA WWW(2015.5.10)

リリースデータ

メンバー

MONKEY MAJIK5thベストアルバム。結成15周年記念のオールタイムベストアルバム。正規ベスト盤としては2010年結成5周年の『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』以来となる。DISC-1,2にはインディーズ時代から最新作までの中から選曲された35曲を収録アルバムごとに時系列に収録。『ENGLISH BEST』で全英語詞バージョンが制作されていてなおかつ『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』と重複していた「fly]「Around The World」「空はまるで」「Together」「アイシテル」「虹色の魚」は『ENGLISH BEST』収録のEnglish version(全英語詞)で収録されている。DISC-3はMONKEY MAJIKがゲストとして参加したアーティスト側の楽曲、カバー曲、SMAPへの提供曲「そのまま」の初収録セルフカバー、新曲2曲を時系列に収録。特にリマスターの有無は告知されていないが、マスタリングはSTUART HAWKESが担当し、リマスターされている模様。初動売上は2月にリリースされていた9thアルバム『Colour by Number』をわずかに下回ったが累計売上はわずかに上回った。DVD付、Blu-ray付には2015年5月10日に行われたファンクラブライブの模様を収録。初回盤は共通してスリーブケース仕様。

DISC-1,2
今作で最古の楽曲は05年発売のため、実際には2005-2015という10年間からの選曲。シングル単位ではなく、アルバム単位でのほぼ均等な選曲となっていて、ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚をリリースしたインディーズ時代はインディーズ時代をまとめたベストアルバム『BEST 2000-2005』に収録された中から4曲、以降はメジャー1枚目となる3rdアルバムから4曲、4thアルバムから5曲、5thアルバムから4曲、結成10周年を記念したベスト盤『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』から3曲、6thアルバムから3曲、7thアルバムから5曲、8thアルバムから4曲、9thアルバムから3曲という内訳。各アルバムから3〜5曲が順番に収録されているので、偏りが無く、ベストというかヒストリーアルバムのような構成になっている。4thアルバムからライブのアンコール定番の「pretty people」が外されてしまい、代わりに「光朝」が収録されたところだけ若干謎ではあるけど人気の高い曲と有名な曲はほぼ網羅されている。特にDISC-2の「Headlight」から最後までは前のベスト以降の近年のMONKEY MAJIKの魅力を文字通り凝縮した選曲になっていて素晴らしい。MONKEY MAJIKのピークは間違いなくそこから始まってまだ続いていると思う。

ただヒストリーアルバムとして実に優秀な選曲がされているものの、知名度の高いヒット曲がことごとくEnglish versionに差し替えられてしまったのは残念。『ENGLISH BEST』で全英語詞バージョンが制作されている楽曲のうち、ベスト以降の作品である「Headlight」「U.F.O.」「HERO」は今回オリジナルで収録されている。前ベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』と重複している曲だけが全英語詞バージョンに差し替えられているので、明らかに重複を気にしてこうしたっぽいけど正直余計なことをしてしまったなと。そろそろ初期のヒット曲がいい感じに懐かしくなってきて久々に聞いてみようというライトリスナーは知ってる曲ばかりことごとく全英語詞に差し替えになっていたら普通にガッカリしてしまいそうだし…。

DISC-3
MONKEY MAJIKがゲストとして参加したアーティスト側の楽曲、つまりMONKEY MAJIK名義の作品には初収録となる楽曲が多い。それ以外にはカバー曲や最後に新曲が収録されているがカバー曲に関しては当初コンピ盤のみに収録されていた曲もアルバム収録が済んでいて今作でアルバム初収録なのは「MONKEY MAGIC」のみ。ゲスト参加したアーティスト側の楽曲なんていちいち全部チェックしていられないのでこの機会にまとめて聞けるというのがこのDISC-3の最大のポイントだ。このDISC-3はかなりファン向け。

元々MONKEY MAJIKの楽曲はバンド感が薄く、バンドというよりDJ的というかトラックメイカー寄りな作風が目立つけど、コラボしているのはもろにトラックメイカー系ばかり。土屋アンナに提供してそのまま演奏にも参加した「GINGER」だけはロックバンドとしてコラボレーションしているような状態。このため通常の楽曲以上にバンドから遠ざかったようなトラックメイカー寄りの楽曲が並んでいて、普段好んで聞かない路線ばかりだったので馴染みにくい曲が多かった。先日ELTに提供したばかりで、「ナタリー」では対談までしていたんだから、Web媒体で対談するだけじゃなくてこの機会にELTとのコラボとかあったらもっと双方話題になったのでは…。そんな中でSMAPへ提供した「そのまま」のセルフカバーが初収録されているのは注目ポイント。さらにラストには新曲2曲も収録されていて、これは期待通りの楽曲で今後に期待が持てる。

というわけでヒストリーアルバムが2枚+ファン向けの1枚で全50曲。いきなり聞くにはかなりボリューミーな内容なので、MONKEY MAJIKに興味があってお手軽にヒット曲だけ聞きたいなら以前の『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』を最初の入り口にした方がいいと思う。ある程度がっつり聞く気があるのであれば、とりあえず50曲一気に聞いても疲れるだけなので、DISC-1,2だけを何度か流し聞きしているとだんだんスーッとメロディーが入ってくる…はず。

Blu-ray付　　DVD付　CDのみ　

印象度★★★★☆

2015.11.19執筆

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