acoakko debut

Disc 1
No タイトル 作詞 作曲 原曲
1 小序曲〜くるみ割り人形より〜   Peter Ilyich Tchaikovsky チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のカバーインスト
2 Magic Time 小林武史 小林武史 1stアルバム『evergreen』収録曲
3 ALICE 小林武史&akko 小林武史 4thシングル
4 12月の天使達 小林武史 小林武史 6thシングル『YES〜free flower〜』C/W
5 こんぺいとうの踊り〜くるみ割り人形より〜   Peter Ilyich Tchaikovsky チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のカバーインスト
6 ハーモニー akko akko 3rdベスト『Best Collection』収録曲
7 DESTINY 小林武史 小林武史 11thシングル
8 午後の曳航 小林武史 小林武史 4thアルバム『Topics』収録曲
9 行進曲〜くるみ割り人形より〜   Peter Ilyich Tchaikovsky チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のカバーインスト
10 Deck the Halls     クリスマス讃美歌のカバー
11 Shiny Shoe 小林武史 小林武史 5thアルバム『FANTASY』収録曲
12 NOW AND THEN〜失われた時を求めて〜 小林武史 小林武史 5thシングル
13 トレパーク〜くるみ割り人形より〜   Peter Ilyich Tchaikovsky チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のカバーインスト
14 時のベル akko tetsuhiko 22ndシングル両A面曲
15 ちいさなロマンス akko 森俊之、古川昌義、akko 8thアルバム『そらのしるし』収録曲
16 Melody 小林武史 小林武史 5thアルバム『FANTASY』収録曲

 

Disc 2
配信限定アルバム『acoakko』のCD化
No タイトル 作詞 作曲 原曲
1 Hello,Again〜昔からある場所〜 小林武史 藤井謙二&小林武史 3rdシングル
2 Free 小林武史 小林武史 1stアルバム『evergreen』収録曲
3 recall akko TANATONOTE 6thアルバム『akko』収録曲
4 予感 akko tetsuhiko 6thアルバム『akko』収録曲
5 悲しみよ今日わ 小林武史 小林武史 5thアルバム『FANTASY』収録曲
6 くちびる akko 森俊之、古川昌義、akko 19thシングル『dreamy success』C/W
7 あふれる akko 小林武史 18thシングル
8 インスピレーション akko 松浦友也 17thシングル『り・ぼん』C/W
9 Man & Woman 小林武史 小林武史 1stシングル
10 風と空のキリム 小林武史 小林武史 16thシングル

リリースデータ

2010年11月10日 初登場59位 売上0.25万枚 Produced by akko、森俊之、古川昌義 OORONG RECORDS

メンバー

Vocal,Glocken,Pianica&Tambourin akko
サポートメンバー
A.Piano,Rhodes,Synthsizer,Programming,Conga&Chorus(Disc 1)
A.Piano,Rhodes,Wurlitzer,Synthsizer,Programming&Chorus(Disc 2)
森俊之
A.Guitar&Chorus 古川昌義

My Little Loverアコースティックセルフカバーアルバム。ベスト盤『Best Collection』から半年でのリリース。既存楽曲のアコースティックセルフカバーと「くるみ割り人形」のインストカバー、クリスマス讃美歌のカバーで構成されている。Disc 2は08年10月15日にiTunes Storeのみでリリースした配信限定アルバム『acoakko』のCD化となっている。こちらは既存楽曲のアコースティックセルフカバーのみで構成されている。2枚ともakko、森俊之、古川昌義の3人だけで制作されており、小林武史は直接参加していない(事務所社長なのでExecutive Producerとしては表記されている)。2011年にはアニメ「はなかっぱ」タイアップによる新曲「カラフル」を収録した企画シングル、小林武史が08年の『アイデンティティー』以来制作に参加した「ひこうき雲」をリリースしたが、これら2シングルを最後に、アルバムでは今作を最後に2015年20周年を迎えるまでCDリリースは停止した。2013年には今作の続編的な配信限定ミニアルバム『acoakko gift』をiTunes StoreのみでリリースしたがそちらはCD化されていない。

アコースティックスタイルで楽曲を披露するacoakkoなる形式は今作以前からずっと展開しており、マイラバがakkoのソロプロジェクトになった翌年となる07年に初めて「My Little Lover Live Aco-akko」という単発ライブが行われこれが原型のようだ。同年には「My Little Lover Live#4 acoakko」というアコースティックツアーを行い、acoakkoの名称が確定。08年前半にシングル三部作とアルバム『アイデンティティー』をリリース後、これらを引っ提げてのツアーは行わずに、08年後半に今作で初CD化された『acoakko』を配信限定でリリースし、アコースティックでのツアー「My Little Lover Live#5 acoakko」を行っている。09年にも通常のシングル2作を発売し、C/Wにはacoakkoでのライブ音源を収録、そしてアルバム『そらのしるし』をリリースしているが、やはりこれも引っ提げてのツアーは行わずに単独ライブ「acoakko party vol.1」、ツアー「My Little Lover Live#6 acoakko」「acoakko party - Stray Sheep Night!」を立て続けに行っていた。2010年は15周年、ベスト盤の発売もあり3年ぶりのバンドを率いてのツアーも行ったが、今作リリース後はやはり「My Little Lover Live#7 acoakko debut"」を行い、2011〜2014年も毎年年末にはacoaakoのツアーを続けた。

と、このようにソロになって以降のakkoはアコースティックライブに傾倒していた。今作に至るまでは09年のシングルC/Wにライブ音源を収録した以外、シングルやオリジナルアルバムでは通常のバンド編成中心での作品を出していたが、アルバムを引っ提げてのバンド編成ツアーをやらずにライブのほとんどはacoakkoだったわけで、今作でようやくacoakkoがCD作品として結実したということになる。

02年に小林武史とakko2人だけになった時に『organic』というアコースティックのセルフカバーも出しており、ギターの古川昌義の参加と一部選曲が被っているが、今作は小林武史抜きで森俊之のピアノ(曲によってはリズム隊の簡易な打ち込みも駆使)、古川昌義のアコースティックギター、akkoのボーカルというシンプルな編成。ギターをかき消してしまうほど濃厚な小林武史のピアノやチェロの導入がないので、ピアノとギターがどちらもバランス良く鳴っていて、『organic』とはかなり印象が異なる軽やかな雰囲気の作品だ。DISC-1は特にクラシックのインストカバーを挟み、さらに冬の曲を中心に選曲している事もあり、クリスマス、年末っぽさも演出されている。DISC-2も同じ作風だがこちらはクラシックカバーを挟むような工夫はされていないのでそのままアコースティックカバーが並んでいる感じ。演奏はシンプルで軽やかとはいえどうしてもバラード系に寄りがちで通して聞くとやや飽きが来やすいところはある。CD作品としてのリリースがなかなかされなかった事、結局売れなかった事からもライブでやるにはいいんだけどCDとして残すにはいろいろな判断があって微妙なところだったのかも。それでも全く形に残らないとか配信限定だけで終わってしまうのはそれはそれでもったいなかったのでCDとしてリリースされたのは良かった…のかな。

B0041BR7IC

印象度★★★☆☆

2016.1.19更新

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