Yeeeehaaaaw

No No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
C C=CD、配=配信
1 1 Banquet! 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗  
2   Low-five       CDのみ収録 オリジナルサウンド
3 2 High-five 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
4   Pre-rollT       CDのみ収録 オリジナルサウンド
5 3 Yeeeehaaaaw! 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
6   The Beginning of DOSA       CDのみ収録 オリジナルサウンド
7 4 Nonstop Rollin' DOSA 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
8   May rain       CDのみ収録 オリジナルサウンド
9 5 なんかいいね。 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
10   The Speech for the Saritote-Shoutengai       CDのみ収録 オリジナルサウンド(演説)
11 6 さりとて商店街 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
12 7 遅咲きジャンゴ 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介  
13 8 赤い鳥 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗  
14   Pre-rollU       CDのみ収録 オリジナルサウンド
15 9 あの海に架かる虹を君は見たか 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗 5/23配信シングル(2曲同時配信)
16   Pre-rollV       CDのみ収録 オリジナルサウンド
17 10 バイバイ 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗 5/23配信シングル(2曲同時配信)
18 11 あの世でね 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗,櫻井大介 9/5配信シングル

Strings Arrangement:須原杏(「Nonstop Rollin' DOSA」)

Blu-ray
No タイトル 備考
1   演奏開始直前
2 あの海に架かる虹を君は見たか 5/23配信シングル(2曲同時配信) Living session
3 バイバイ 5/23配信シングル(2曲同時配信) Living session

リリースデータ

2025年10月17日 初登場58位 売上0.1万枚 Produced by 森山直太朗 ユニバーサル

森山直太朗13thアルバム。弓弦葉』と同時発売金曜発売(木曜店着)。品番上は『弓弦葉』がPOCS-25146、今作がPOCS-25147となっているが、公式サイト上での掲載順は逆になっている。前作から3年7ヶ月ぶり。ツアー会場&後に公式通販限定で販売した弾き語りベストアルバム2作『原画T』『原画U』からも2年9ヵ月ぶりとなる。前作以降2022〜2024年に配信された「茜」「さもありなん」「ロマンティーク」は全て未収録となり、2025年になってから配信されていた4曲のうち今作には「あの海に架かる虹を君は見たか」「バイバイ」「あの世でね」を収録。「あの世でね」は『弓弦葉』にはUnpluggedバージョンで収録されているが今作に収録されているのが配信されていたオリジナルバージョンとなる。既に離れて5年以上経過しているものの、前作や『弓弦葉』にもまだ御徒町凧が関わった曲が収録されていたが今作は全曲単独の作詞作曲となり、初の御徒町凧完全不参加のアルバムとなった。

2作ともCD+Blu-ray(特殊パッケージ仕様)1種のみの発売。通常のDVD作品よりも長いのでDVDラックに入らない迷惑仕様な縦長のパッケージとなっていて紙スリーブケースにディスク収納の紙トレイケースとハードカバー仕様の冊子が封入されている。冊子はアートな写真多めの歌詞ブックレットとなっている(現在の本人の写真は無い)。Blu-rayには「あの海に架かる虹を君は見たか」「バイバイ」のLiving sessionを収録。6600円。高額な2枚同時発売と通常の火曜店着より2日分不利な集計も響いて、トップ10近く、1万近くまで売上を回復させていたここ数作から一転して50位を下回る最低記録更新の大不振に陥った。

『弓弦葉』と同じパッケージ仕様となっているが、冊子の開きが左右逆、本文が縦書きと横書き、CDとBlu-rayの配置が左右逆、と対になっている

公式サイトの表記は11曲となっているが、これは配信版の仕様となる。「※CD音源には上記収録内容以外にオリジナルサウンドが曲間に含まれております」とあるようにCDは全18曲仕様で間に短いインストトラックが7曲挿入されており、パッケージにのみ曲目が記されている。しかしこの7音源のクレジットは記載されていない。

先に配信されていた「バイバイ」では歌詞には無いのにやたら合間にヒィーーーハァーーー、ヒィーーーハァーーー言ってて何で今更ブラマヨ小杉のギャグそんな連発してんの?と思っていたが、今作のタイトル『Yeeeehaaaaw!』、そして同曲では歌詞として明記されている"Yeeeehaaaaw!"でも同じように歌っている事からヒーハーではなく、"ヒーハー"ギャグの大元(?)であるカウボーイの掛け声のyee haw(イーハー)を拡大したYeeeehaaaaw!、イィーーーハァーーーーという欧米文化の掛け声を取り入れただけであった。マイケル・ジャクソンやトム・クルーズなどが常用していたらしいが、日本においては若干死語になってきていたところでブラマヨ小杉のギャグとして再定着したという流れがあったため、ヒーハー=小杉になってしまっていると小杉補正が働いてヒィーーーハァーーーに聞こえていた…という事だったようだ。改めてよく聞くとヒじゃなくてイ寄りだったわこれ。

"身体的な解放とともに祝祭的なブルーグラスサウンド溢れる外向的なアルバム"と説明されているように内省的でアンビエントな『弓弦葉』と対照的なかなり陽気なアルバム。時々妙に陽気なノリを見せることはあったがこんなにYeeeehaaaaw!するような陽気一辺倒は見た事ない。極端から極端に振り切っていてその真ん中が無いような気はするが、真ん中が無い以上は1枚のアルバムで共存不可能であり、2枚同時発売自体は納得できるところでもある。そしてやはりこういう軽快な作風の方が圧倒的に聞きやすい。『弓弦葉』は構えてじっくり静かに聞かないと入ってこないが今作はどんな時に聞いてもそれなりの印象が残る

CDのみ追加収録された7曲はいずれも次の曲のインタールード的な音源となっていて、「Pre-roll」3曲以外は次の曲に呼応したタイトルとなっている。「The Speech for the Saritote-Shoutengai」は次の曲の商店街についてのタイトル通りスピーチとなっていて曲ではなく、昭和のアナウンサー風味の早口で喋り続けるトラックになっていたりもする。なのでただ曲だけが並ぶ配信よりもコンセプト作品として深くアルバムの世界を堪能できる仕様になっているように思う。ただ単に軽快なブルーグラスサウンドの曲だけを楽しみたいなら無くても十分であり、特に今回はCDが完全にファン向け高額アイテムと化しているので、ライトリスナーとコアファン向けの差別化としても面白い試みといえるかも。

Blu-rayのLiving session2曲は8名の演奏メンバーがどこかのビルの一室(役員室とか社長室みたいなところ)で演奏している映像。『弓弦葉』は79分のライブ映像だったのに対して今作はわずか2曲7分ポッキリメニュー画面すら用意されていない始末でいくらなんでも極端すぎるし、格差ありすぎ。今作の方が元々1曲多い上にオリジナルサウンドが7曲もあってCDアルバム本編のボリュームがあるとはいえ(収録時間自体は短い)、映像これだけで同じ値段6600円は暴利だよなぁ…。明らかに今作の方が一般受けする開いた作風なのに今作の方が売上が低くなったのは、そもそも高額ファンアイテムでファンしか買わない状況で価格面から映像がしょぼい今作より79分のライブ映像が入る『弓弦葉』だけを選択したというファンが少なからずいたという話か。

B0FL7FQRZJ

印象度★★★★☆

2025.11.16更新

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