弓弦葉

No No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
C C=CD、配=配信
1 1 序・弓弦葉   森山直太朗 森山直太朗 Instrumental
2 2 生きている 森山直太朗 森山直太朗 トオミヨウ  
3 3 とどのつまり僕は 森山直太朗 森山直太朗 トオミヨウ  
4   回想T       CDのみ収録 オリジナルサウンド
5 4 愛の花〜I'm not in there〜 森山直太朗 森山直太朗 大口俊輔 ゲストボイス:内田也哉子
6 5 葉隠 森山直太朗 森山直太朗 大口俊輔  
7   回想U       CDのみ収録 オリジナルサウンド
8 6 新世界 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗 3/28配信シングル
9 7 森の小さなレストラン 御徒町凧 森山直太朗 田中庸介 手嶌葵へ提供(2023) セルフカバー
10 8 僕と自由と 森山直太朗 森山直太朗 トオミヨウ  
11 9 静流   森山直太朗 森山直太朗 Instrumental
12   回想V       CDのみ収録 オリジナルサウンド
13 10 あの世でね(Unplugged) 森山直太朗 森山直太朗 森山直太朗 9/5配信シングル 別アレンジ

Guitar Arrangement:田中庸介(「僕と自由と」,「あの世でね(Unplugged)」

Blu-ray
弓弦葉 in pejite『あらかじめ投げられていた石』
No タイトル 備考
1   オープニング
2 序・弓弦葉 今作収録曲
3 生きている 今作収録曲
4 とどのつまり僕は 今作収録曲
5 愛の花〜I'm not in there〜 今作収録曲
6 取れそうなボタン レアトラックアルバム『レア・トラックスvol.1』収録曲
7 森の小さなレストラン 今作収録曲 手嶌葵へ提供(2023) セルフカバー
8 静流 今作収録曲
9 さもありなん 2023/3/1配信シングル
10  
11 僕と自由と 今作収録曲
12 青い朝 5thアルバム『素敵なサムシング』収録曲
13 あの世でね 9/5配信シングル

リリースデータ

2025年10月17日 初登場52位 売上0.1万枚 Produced by 森山直太朗 ユニバーサル

森山直太朗12thアルバム。Yeeeehaaaaw』と同時発売金曜発売(木曜店着)。品番上は今作がPOCS-25146、『Yeeeehaaaaw』がPOCS-25147となっているが、公式サイト上での掲載順は逆になっている。前作から3年7ヶ月ぶり。ツアー会場&後に公式通販限定で販売した弾き語りベストアルバム2作『原画T』『原画U』からも2年9ヵ月ぶりとなる。前作以降2022〜2024年に配信された「茜」「さもありなん」「ロマンティーク」は全て未収録となり、2025年になってから配信されていた4曲のうち今作には「新世界」を収録。「あの世でね」オリジナルは『Yeeeehaaaaw』に収録され、今作にはUnpluggedバージョンで収録され唯一の重複となる。2023年に手嶌葵に提供した「森の小さなレストラン」セルフカバーを収録。既に離れた御徒町凧による作詞は今作ではこの1曲のみとなっている。

2作ともCD+Blu-rayの特殊パッケージ仕様1種のみの発売。通常のDVD作品よりも長いのでDVDラックに入らない迷惑仕様な縦長のパッケージとなっていて紙スリーブケースにディスク収納の紙トレイケースとハードカバー仕様の冊子が封入されている。冊子はアートな写真多めの歌詞ブックレットとなっている(現在の本人の写真は無い)。Blu-rayには本人が足繁く通う栃木県・益子のアンティーク家具店『pejite』で2025年6月に行われたライブの模様を収録。6600円。高額な2枚同時発売と通常の火曜店着より2日分不利な集計も響いて、トップ10近く、1万近くまで売上を回復させていたここ数作から一転して50位を下回る最低記録更新の大不振に陥った。今作の方が売上は上だったがBlu-ray収録内容のあまりの格差が影響したと思われる。

『Yeeeehaaaaw』と同じパッケージ仕様となっているが、冊子の開きが左右逆、本文が縦書きと横書き、CDとBlu-rayの配置が左右逆、とになっている。

公式サイトの表記は10曲となっているが、これは配信版の仕様となる。「※CD音源には上記収録内容以外にオリジナルサウンドが曲間に含まれております」とあるようにCDは全13曲仕様で間に短いインストトラックが3曲挿入されており、パッケージにのみ曲目が記されている。しかし「回想」と題されたこの3音源のクレジットは記載されていない。

"とある架空の古道具屋で流れている、とある楽曲たちをイメージして作られたアルバム。ピアノと弦楽器のみで構成され、剥離された世界から創造された静謐な旋律と共にアンビエントな雰囲気漂う一枚。 アルバムの構想から楽曲制作・レコーディング・パッケージ制作に至るまで、今の森山直太朗が表現したい世界を閉じ込めた、セルフメイドの10曲入りのコンセプト アルバム"と説明されている。ピアノと弦楽器のみとあるが実際にはアコースティックギターを使用した曲もある。また直太朗がギターだけでなくピアノを自ら弾いている曲もあればサポートが弾いている曲もある。いずれにせよバンド編成は無く、極めて少人数最小限の演奏で長々とバラードナンバーが歌われていき、6分7分の曲も多く、インスト3曲は短いので入れても59分、これが無い配信版10曲で57分

とにかくアンビエントな世界に身を委ねてじっくり聞かないと良さが見えてこない作風であり、少なくとも通勤通学の電車内で聞いても外の音にかき消されてしまうし、当然ドライブにも向かない。いつものように最初は移動中の車内で流して聞いたが走行音にかき消されてほとんどどんな曲なのか分からなかった上、なんかいつまでも同じ曲が続いている感じだった。というわけでもう自宅で静かにじっくり聞くしかない!と構えて聞いたものの長くて集中が続かない(眠くなる)。シンプルな曲でもおふざけというかちょっとしたユーモアを聞かせてくれるのも森山直太朗の特徴の1つだが、今作はコンセプトを徹底してひたすら真面目で内省的なのでそんな遊びは皆無。御徒町凧が1曲以外完全に退いて本人作詞になったので御徒町凧特有の詩人めいた小難しい言い回しが無くなって言葉自体はシンプルで伝わりやすくはなったけど…。

弓弦葉 in pejite『あらかじめ投げられていた石』
2025年6月12日(木)に栃木県益子町で招待制収録ライブ「森山直太朗 Shooting live 弓弦葉 in ◯◯◯※『あらかじめ投げられていた石』」として開催されたもので、5月にFC会員5名限定での応募告知があった。ファン5名以外はどこから招待されたのか不明だが関係者なのだろうか。演奏者は森山直太朗(Vocal&Guitar)、田中庸介(Guitar)、大口俊輔(Piano)、須原杏(Cello)の4人となっているが、森山直太朗はギターよりも何も持たないかピアノ演奏している曲の方が多い。また演奏者と観客が一体化した空間になっていて、森山直太朗は演奏形態によって位置を移動するんだけど、演奏の3人は位置固定。長テーブルを中心にして観客が配置されているが、演奏者が座っている長テーブルには観客も一緒に座っているというかなり謎なシチュエーション。配置上、直太朗の目の前に座っている男女2人の客は画面にも映りこむ時間帯が長くなっているが、誰なんだよ。かなり独特な空間でのパフォーマンスなのもあって女性はやや不思議そうな表情をしながら聞き入っているのに対して男の方はニコニコしながら聞いているというコントラストなので余計に気になる。誰なんだよ

何故かマスク姿で掃除ながら登場して唐突に演奏が始まったり、詩人めいた言い回しの話をしたりと、全編通して厳かな音数少なめ&長い曲連発で79分に渡る不思議空間での歌唱アート志向が強くなかなか理解しきれないところではある。「取れそうなボタン」「青い朝」の2曲だけは過去の曲だが違和感はなく同じ路線だし、視覚的に"とある架空の古道具屋で流れている、とある楽曲たち"というコンセプトを表現したのがこれなのだろう。LIVE STAFFのトップクレジットGeneral Directionが森山直太朗名義になっているので第3者や監督のアート趣味とかではなさそうだし(ただし撮影スタッフトップクレジットのディレクターは番場秀一なのでアート志向を強めているカメラワークは彼によるところも大きいはず)。なんとなくこういうアートなコンセプトワークは共同作業者だった御徒町凧の世界観が強いのかと思っていたので森山直太朗単独でもここまでアート志向になるのは驚いた

前作から急にパッケージが特殊仕様になり、アートにこだわるのはいいけど正直取り扱いしにくい。こだわりすぎて外側にタイトルしか書かれておらず、商品を手に取っても収録曲が分からないのはどうかと思うが、価格設定や通常盤なしとなっている事からも買うと決めたファンが予約するか予約なしで買いに来るだけで、もう店頭に並んでいるのを見てその場で決めて購入されるみたいな買われ方は全く考えてないのかもしれない。

B0FL7D1SW7

印象度★★★☆☆

2025.11.15更新

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