2023年10月11日(単曲先行配信)
2023年10月18日
2023年12月25日(特別仕様盤小林由依スペシャルスリーヴケースver.)(Sony music Shop限定)
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上51.5万枚
初登場29位 売上0.3万DL(単曲配信)
初登場2位 売上0.3万DL(Special Edition、アルバム扱い)
初登場31位 売上0.2万DL(君がサヨナラ言えたって…)
4ヶ月ぶりのシングル。2023年3作目となり、年間3作のシングル発売は欅坂46としてのデビュー年である2016年以来となった。
Type-A,B,C,D,通常盤でC/W3曲目が異なる。A~DのBlu-rayはA,Bは「Sakurazaka46 3rd TOUR 2023 TOUR FINAL at 大阪城ホール」を2分割収録、C,Dは3期生個人PVを6人と5人に分割収録。
今作より3期生が全体に合流。これに伴い櫻エイトシステムが完全廃止となり、選抜制へ移行。選抜とBACKS(事実上アンダー)へと分かれた。
前作まではソロやユニット、3期生曲を除いてC/Wも含めて3列のうち1~2列の8人を固定して全曲参加にして3列目のメンバーが入れ替わるというシステムだった。このためBACKSメンバーであっても表題曲に参加するメンバーもいるという従来のアンダーとは異なる定義となっていた。また当初全曲を櫻エイトシステムにしてセンターと3列目メンバーは3パターンを1シングルごとに用意していたが、このシステムだと毎作櫻エイト入りしているエース格メンバーは終始全曲参加となり、ライブでは出ずっぱりになるという弊害があった。またメンバーが徐々に卒業で減っていったため、3列目の入れ替えが困難になって2パターンにしたり、ユニットや3期生曲なども交えるようになり終始出ずっぱりになる事を回避するようになってきていた。
限界が見えていたエイトシステムが廃止されて普通の選抜制度となったため、BACKS=アンダーと同じ体制となった。
卒業を発表している土生瑞穂の最終参加作。
再度活動休止になり前作不参加の遠藤光莉は引き続き不参加。発売直後に小池美波が体調不良で活動休止となったが、今作には全面的に参加している。
MV制作は共通2曲+通常盤のみC/W「隙間風よ」の3曲。
小林由依の卒業発表に伴い、12月25日に「マモリビト」を小林ソロ新曲「君がサヨナラ言えたって・・・」に差し替えた特別仕様盤(小林由依スペシャルスリーヴケースver.)をSony music Shop限定で追加販売、追加集計となり、改名後の最高売上だった1st「Nobody’s fault」を上回って最高売上を更新した。また2023年の日向坂46の2シングルを上回り、欅坂46時代以来となる完全逆転に成功した。
1.承認欲求
山﨑天、田村保乃、小林由依、藤吉夏鈴、守屋麗奈、大園玲
谷口愛季、森田ひかる、山下瞳月
センターは森田ひかる。1st,2ndシングル以来3度目のセンター。センター両脇は合流したばかりの3期生2人が抜擢された。3期生は他に中嶋優月、村井優が抜擢されている(2人とも3列目で2列目は3期生ゼロ)。作曲は浦島健太,加藤優希、編曲は加藤優希。
世間の風潮を皮肉ったような醒めた感じの歌詞にクールな曲調という最も世間にイメージされる王道的な楽曲。正直いつもの感じという以上の印象は抱けないところではあるんだけど、最も求められている方向性にジャストフィットで応えたブレのない1曲として評判は安定して高くなりそうな感じはある。語尾だけぐわっと跳ね上がるメロディーとかラップとか盛り込みつつピタッと終わって3分20秒程度という短さなどまとめ方がトレンド全開だし、今年の評判は上々のようで失速した日向坂46を再度上回りそうな風潮になっているようなのでこれでいいのだろう。
★★★☆☆
2.マモリビト
3期生曲。センターは小島凪紗。作編曲はHiro Hoashi。
グループの伝統を継承していくような雰囲気の歌詞でゆったりとした聞かせる楽曲。祀るとか数多(あまた)、後人(こうじん)、今生(こんじょう)、神、櫻の木のマモリビト…などやや古(いにしえ)のシャーマンっぽさが全体に漂う策士家渾身で構築したような異色の世界観になっているが、メロディー自体は今作の中でも随一だと思う。
MVは前作に続いてダンスシーンのみで構成。どっしりゆったり聞かせるナンバーなのにそんなの関係ねぇばりにとんでもなく激しく暴れ回る内容になっており、かなり驚いた。確認せずとも例の振付師以外にこんなことをする振付師はいないだろうとすぐに分かるような芸風だ(実際T氏であった)。シャーマンっぽい歌詞世界に引きずられてというか振付師がそれを受信してこうなったと思われるが、感情全開で暴れ回るように動き回ったり祈りを捧げるようなシャーマン的集団芸は確かに見る者を圧倒して引き込む力はあるとはいえ、歌わせる気が全く無い。全員がボーカリストではない専属ダンサーの動きにしてしまうのは何か決定的に間違っている気がしてならないゾ…。まあ生歌唱させる気が微塵もないからこういうことになるんだろうけど、三浦大知ばりの激しい動きでも息を切らさずに歌唱できるほどの超絶ダンス歌唱パフォーマンス力を極めたとしてもこの曲調で暴れ回るようなこの動きをしながら歌うのは無理に思えてならない。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.確信的クロワッサン
井上梨名、大沼晶保、幸阪茉里乃
石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、的野美青、向井純葉、村山美羽
BACKS曲。センターは井上梨名。表題曲参加者も含めて櫻エイト以外の3列目メンバーを意味していた前作までと異なり、今作ではアンダーと同じ意味となった。作編曲は猟平。48/46系列へはたぶん初提供。
ストレートなアイドルっぽい爽やかポップ。BACKSの立場を歌うようなドキュメント的ナンバーは前作「無念」で思いっきりやったせいか、BACKS=アンダーと同じになった今回は特に立場の意味とかなんとかとは無関係なメンタルに影響は与えない曲なのはよかった。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.僕たちの La vie en rose
武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、森田ひかる、山﨑天
表題曲参加者のうち1,2期生のみのユニット。作編曲は中村泰輔,TomoLow。
センター級のメンバーが多めに並んだが、歴代のセンター曲で見せた櫻坂的世界観とは真逆の量産型アイドルポップ。乃木坂や日向坂どころか48系列のC/Wでもポンポン出てきそうな楽曲だが、カッコいい路線続きのライブにおける全体のバランス取り、ガス抜きとしては優秀に機能する1曲になりそう。ただ歌詞を良く見ると独占欲がヤバすぎる男の歌になっていてダメだこいつ感が凄い…。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.Don’t cut in line!
3期生からの選抜ユニット。表題曲選抜の4人+的野美青という構成。作編曲はMasafumi Okamoto。
「僕たちの La vie en rose」と逆だったんじゃないの?というくらい先輩たちがやりそうな世間の風潮を皮肉ったような醒めた感じの櫻坂的世界観のクール系ナンバー。サビ前の「Don’t cut in line!」がトンカチライフに聞こえて最初何の歌なのかと思った。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.マンホールの蓋の上
大園玲、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天
谷口愛季、中嶋優月、村井優、山下瞳月
表題曲と同じ選抜メンバー。作編曲は中村泰輔,TomoLow。
「僕たちの La vie en rose」と同じ作家による楽曲だが作風はまるっきり異なっていてこちらはギター重めのロック路線。クールな雰囲気は櫻坂的世界観っぽいが、歌詞は大人っぽい雰囲気のラブソング。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.隙間風よ
井上梨名、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天
1,2期生全員曲。作編曲はA-NOTE,S-TONE。
前作の通常盤C/W「ドローン旋回中」と同じ作家で、MV制作の準A面的な扱いも路線もほぼ同じ感じ。10代特有の不安を反映させたような歌詞は今作の中では同世代の共感を最も呼びそうでもある。
MVは山の中腹でのロケとなっているがどうやらネット上で未開の地グンマーのネタとして良く取り上げられる毛無峠まで行ってきた模様。ダンスは少なめだが(これも例の振付師だが何が何でも狂気的に踊り狂うだけな振付師ではない)メンバー同士ビンタし合ったり、最後のファイヤーダンスシーンでこそようやく多少感情を感じさせる表情を見せるもののそれ以外の大半のシーンが終始無表情、未開の地グンマーとか言われるくらい日本じゃないような大自然の中でこれはちょっと怖い雰囲気も漂う。私服のようなバラバラの服装になっている事もあって全員普段より大人びた風貌での全員能面は怖いって。
★★★☆☆
特別仕様盤のみ
2.君がサヨナラ言えたって…
「マモリビト」と差し替えで収録。
Blu-ray
Type-A
Sakurazaka46 3rd TOUR 2023 TOUR FINAL at 大阪城ホール<前編>
Cool
半信半疑
摩擦係数
それが愛なのね
ブルームーンキス
五月雨よ
もしかしたら真実
無念
大阪城ホールでの公演は2023年5月31日、6月1日の2日間だったがFINALとわざわざ書いてあるので6月1日公演と思われる(アンコールで新曲「Start over!」をやったのも最終日のみ)。前半の披露曲をカットなしで全曲収録。やはりカッコいい系統の曲が多いのが良く分かる映像。欅時代のような不安要素が無いのは風通しが良くなったグループの空気の良さゆえか。
Type-B
Sakurazaka46 3rd TOUR 2023 TOUR FINAL at 大阪城ホール<後編>
魂のLiar
なぜ 恋をして来なかったんだろう?
Dead end
条件反射で泣けて来る
BAN
桜月
Start over!
表記は無いが「無念」の後「夏の近道」の前の3期生のダンストラックパートから後半(2曲カット)+アンコール1曲目(2曲カット)+最後のMCを収録。「Nobody’s fault」(「魂のLiar」の次)と「流れ弾」(「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」の次)といったシングル表題曲とアンコール2曲目3曲目の「Buddies」「櫻坂の詩」の合計4曲がカットされた。表題曲を狙いすましてカットしてしまうって前作でもやってたような…。
ライブ時点で発売前(6月28日)だった「Start over!」を先行披露しているものの、他の新曲C/Wはやっていないので3期生の持ち歌は「夏の近道」1曲のみ。しかしエイトシステム曲だった「Dead end」「BAN」が3期生カバーに変更されているので3期生の出番は多くなり、同時にエイトシステム最大の弊害であるエイト固定メンバー終始出ずっぱり問題を多少緩和させている(目的はむしろそっちか)。3期生も一緒に披露した最後の2曲がカットされてしまったのでメンバー全員が出てくるのは最後のMC部分のみとなった。
ダンス中心で見せるという例の振付師が演出している影響なのか、「Start over!」以外は曲前のダンストラックやダンスせずとも雰囲気モノのSEを流しながらセンターメンバーをフューチャーしたような1~2分の演出が1曲ごとにあるので曲数の割に収録時間が長く50分を越える。乃木坂46がほぼ全曲ハーフサイズ、日向坂46はほぼフルサイズだがいずれも走り回りやトロッコフリフリタイムも多めでダンストラックみたいな場面は1ライブ1回演出入るくらいなので、1曲ごとに演出入れまくってくるのは櫻坂46の大きな特色のようだ。
Type-C
三期生個人PV<前編>
遠藤理子
小田倉麗奈
小島凪紗
谷口愛季
中嶋優月
3期生初の個人PV。こちらは乃木坂46開始当初の個人PVから11年続く伝統を継承している感じ。むしろ当初よりアート寄りが少なくなっているのと歌モノが多めになっているような印象。
Type-D
三期生個人PV<後編>
的野美青
向井純葉
村井優
村山美羽
山下瞳月
3期生初の個人PV。今回はシャッフルではなく単に名前のあいうえお順で並べているだけなんだけど何故か後半の方がが全体にシュールなのばかりのような…。
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