2023年11月26日(単曲先行配信)
2023年12月20日
初登場2位 売上19.7万枚
10ヶ月ぶりのシングル。今年2月に続く2023年2作目のシングルとなり、2017年以来の年間2シングルを6年ぶりに達成した。2013年のデビューより2017年までは年間2作、2018年以降は年1ポッキリのリリースとなり、48史上最低ペースでのシングル年1が5年も続いていた。
田中美久の卒業シングルと紹介されており、センター経験者でもあったが今作ではセンターではないどころか卒ソロ/送り出し系の曲も無いという異例の事態となっている。ただし「バケツを被れ!」MVではラストで去っていくみんなを見送るという単独カットが用意されている。
Type-A,B,劇場盤の3種発売。前作同様にType-A,Bは3曲収録で3曲目が異なる、劇場盤は共通2曲のみで3曲目無しという変則編成のため48系シングル最少曲数となる全4曲。
46系列に続いてMV収録が廃止となり、Aには「HKT48 春のコンサート2023~私たちの現在地~&矢吹奈子 卒業コンサート~未来への翼~ ドキュメンタリー」、Bには「HKT48 夏のコンサート2023~君といる夏が好き~&本村碧唯 卒業コンサート~唯一碧く輝く宝石~ ドキュメンタリー」を収録。
当初のユニバーサルの発表ではMV収録もされる予定となっていてC/W曲が未定のまま更新されずに放置されているが、YouTubeのMVインフォメーションの収録内容ではMVがカットされた最新の情報が掲載されている。
MV制作は1曲ポッキリとなったが、C/W3曲全て11月27日のZepp Fukuoka公演で披露されており、MV代わりのように3曲とも12月22日に公式YouTubeにライブ映像でアップされた。
年末発売が響いたのか、2週目45位485枚まで超急落する異常事態を記録した。年明けに販促イベントが再開されたのか3週目64位から4週目に3位へ急浮上した。
1.バケツを被れ!
Wセンターは石橋颯、竹本くるみ。ともに初センター。直近のセンター経験者である矢吹奈子と運上弘菜が相次いで卒業し、田中美久も今作が最後なのでセンター経験者は松岡はなを残すのみとなりその松岡のセンターは2016、2017年の2シングル「最高かよ」「キスは待つしかないのでしょうか?」(16~17歳の頃)以降無かった。つまり年1リリースになってからは無かったので今更返り咲く可能性は低く、新センター抜擢は必然的な流れか。
作曲は渡辺淳、編曲はAPAZZI。APAZZIは今年3坂道全てでアレンジ担当(櫻坂46はC/Wのみ、日向坂46は表題1曲、乃木坂46は表題2曲)、AKB48、STU48でも表題1曲ずつ担当していて最も多用されるアレンジャーの地位を確立している。明るい王道的なアイドルソングだがポップロック的なアレンジになっていてシンセよりもエレキギターのジャカジャカで曲を引っ張っていくようなロック感が爽快。
応援歌的な歌詞だがタイトルそのままで“何かあったらバケツを被れ”と謎過ぎる迷言を堂々サビ頭に持ってきて直後に“どんな効果があるのか知らん!”とテキトーっぷりを発揮。“それでいい よくわかんないけど”と理由も意味も全て彼方へと投げ飛ばすおとぼけっぷりのまま“何だか上手く行きそうだ どんなバケツも僕達の味方”とますますワケの分からない事を言い出し、サビ全部が意味不明というトンチキっぷり。策士というよりテキトーさをどこまで突き詰められるか試したくなった、どんな意味があるかは知らん!という策士家の策なのだろうか。最後のフレーズが“見えないバケツ”という散々バケツ被れ言っておいて実在しなかったという怖すぎるフレーズをしれっと置いてくるのも凄い。
曲のオチが”見えないバケツ”なので、バケツとは単なる比喩でありそれを表現した高度なMVが1つの答えとして提示される…のかと思いきやMVはド頭からバケツをマジで被っていて顔が見えない選抜メンバー達というヤバすぎる映像から始まり、終始バケツ被りを軸にして展開。サビで全員バケツを被って踊り出す際はさすがに顔までは隠さずに帽子のように機能させるという高度なバケツ被り術を披露、バケツマスターと化したメンバーのバケマスパフォーマンスがなんだかサマになっている。というかカラフルでポップな色彩なので意外とアイドルカワイイ。バケツ被ってるのが可愛く見えてしまうバケツマジックが炸裂し、バケツカワイイ略してバケカワMVが爆誕した。歴史的瞬間かもしれない。
★★★☆☆
2.僕たちは裏切った
選抜メンバー16人のうち5人を入れ替えたメンバーで内訳は6期生5人(最上奈那華、梁瀬鈴雅、井澤美優、江口心々華、渋井美奈)を外して、4、5期の非選抜メンバーから5人(川平聖、堺萌香、坂本りの、栗山梨奈、田中伊桜莉)を入れた形。作編曲は柳沢英樹。センターは豊永阿紀、松岡はなになっているようで松岡は前述のように10代半ばの頃に「最高かよ」「キスは待つしかないのでしょうか?」とその間の「バグっていいじゃん」C/Wでもセンターと連続で一挙エース格として持ち上げている感があったがその後フロントですらなくなってしまいHKT48ってこういうの多いなと思っていたんだけど田島芽瑠同様に大人になってからC/Wでの再度センター起用コースになった模様。
激しめのロック路線。全力全開で元気いっぱいな若者なイメージ。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.待ちやがれ!
非選抜の2~5期生で構成(=6期を除いたアンダー)。作編曲はジンツチハシ。
最新型というよりかは少し古めの歌謡ポップ的なダンスナンバー。割とサビのフックも強めでそこそこ印象的な1曲。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.生きがい
6期生曲。井澤、江口、渋井、最上、梁瀬以外は楽曲デビュー(初参加曲)になる模様。松本羽麗は9月19日に体調不良のため活動を休止して療養に専念すると発表していたが名前が入っているようでそんな前にレコーディングしていたのか誤植なのか復帰間近なのか。作曲は上田晃司、編曲は住谷翔平。
爽やか系のポップナンバー。これまた割と良メロ系。
★★★☆☆
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