2025年11月5日
初登場17位 売上0.2万枚
1985年11月21日に12インチシングルとして発売され、1991年のマキシシングルCD化以降1998年まで毎年クリスマスシーズンに発売されていたシングルの40周年記念盤。O社では1992年が無く、1991,1993~1998年盤が登録されているが、収録内容が同じ3曲なのに1991,1993,1995,1998年はシングル扱い、1994,1997年盤はアルバム扱いでシングル扱いとアルバム扱いが交互に来ているという良く分からない形跡が…。
今回はアナログピクチャーレコードとBlu-spec CD2での2種発売。
アナログ盤はオリジナル同様の3バージョン収録、CDは初出となるライブバージョンと「みんなの願いかなう日まで」を追加収録した5曲仕様。
配信版は「みんなの願いかなう日まで」をカットした4曲収録となっている。「みんなの願いかなう日まで」は『或る秋の日』(2019)収録曲でDaisy Music管轄で、Daisy Musicごとソニーに移動してソニーから『或る秋の日』も出し直していたが配信になると同時収録が出来ないのだろうか(このソニーから出したベスト盤なんかは配信ではDaisy設立後の終盤の曲がカットされている)。ただ今作の場合グレーアウトではなく最初から無かった事になっているのでCD限定のボーナスのつもりだったのかも?
いずれせによ『或る秋の日』は配信されているので自分で編集して「みんなの願いかなう日まで」をくっつけるプレイリストを組めば再現可能である。
特にリマスターはアナウンスされていないが、リマスターはされていると思われる。
1.CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて(Vocal/Extended Dub Mix)
1曲目はオリジナルではなくロングリミックスバージョン。『Cafe Bohemia』の20周年盤として2006年にリリースされた『The Essential Cafe Bohemia』には追加収録されたが、それ以外のベスト盤にはこのバージョンは1度も収録された事がない。毎年シングル発売されていた時期があったとはいえそもそもに全く売れていた形跡がないのでこのバージョンはあまり知られていないのではないか。
基本はExtendedで引き延ばしスタイルだがDubともあるように元には無い間奏部分も追加されていて単なるExtendedだけではない。とはいえまあ4分半程度の原曲を7分15秒まで伸ばしているので長い、当時の文化12インチシングル(TUBEやREBECCAにもあった)らしい音源といえる。
★★★☆☆
2.CHRISTMAS TIME IN BLUE(Vocal/Original Version)
最初からOriginalとあるようにこっちがメインバージョン。『Cafe Bohemia』はじめベスト盤には基本的にこのバージョンで収録される。『THE LEGEND』に12’シングルバージョンと書かれていてややこしかったがやはりこのオリジナルであった。
レゲエのリズムに乗せた不思議な雰囲気のクリスマスソング。レゲエでクリスマスという珍しさはあるし、ソニーがリリースするクリスマスコンピ盤にもよく選曲されていたので佐野元春をちゃんと聞く前に早い段階で知っていた曲ではあるが、一般的なクリスマスソングとは違うのでなんだか変わった曲だなという印象くらいしかなかった。気が付いたらけっこう覚えている曲にはなったし、全ての人にハッピーないい曲だなという印象に変わってきている。
毎年発売されていたのも知らなかったなぁ…。1998年なんて毎週『CDTV』見てた最盛期なんだけど…と思ったら、最初の12インチ盤は最高7位13.4万枚だったようなんだけど、1991年のCD化では59位2.0万枚に留まっており、1993年盤以降は全て記録無し100位圏外である。ラジオでは毎年シーズンにかかることもあったんだろうけど、毎年出しても全くランクインしないのでは知らなかったわけだ…。
★★★☆☆
3.CHRISTMAS TIME IN BLUE(Instrumental/Orchestra Version)
また一風変わった音源でありカラオケバージョンではなく、オーケストラアレンジによるインストバージョン。このアレンジで歌が入ったものは存在しない。レゲエ風のリズムからもっとどっしりとした佇まいでゆったり優雅なアレンジに変わっている。というかメロディーが無くてアレンジもだいぶ違うとなると「CHRISTMAS TIME IN BLUE」だと認識できない。
★★★☆☆
4.CHRISTMAS TIME IN BLUE(Live version/1987.5.27渋谷公会堂)
この時期のライブは商品化はされているが抜粋が多く、この曲のライブ音源自体が初出だったはず。12月1日になってYouTubeでライブ映像も公開された。
1987年なので発売から2年、現在から見ればほぼ発売当時のままの若い声、CDとほぼ変わらないイメージ。といっても後年この曲をどのようにパフォーマンスしているのかの参考音源がないので今とどれくらい違うのかは分からない。なんとExtended Dub Mixよりも遥かに長い9分半にも及ぶ長い演奏。オリジナルより1分程度長い5分半程度でシャララ合唱パートまで全て終了して一旦終わりかけるんだけどそこから延々インストが続き、ここは当時のバンドThe Heartlandの見せ場と言える。最後は再度合唱も入って観客と共に盛り上がる。
★★★☆☆


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