2024年3月13日
初登場1位 売上44.1万枚
初登場11位 売上0.02万DL(アルバム扱い/Special Edition)
半年ぶりのシングル。3期生柏木由紀の最終参加シングル。一方で4月に卒業を予定している岡部麟、小田えりなは揃って不参加となり、前作が最終参加作となった。
Type-A,B,C,Official Shop盤で3曲目が異なる。前作まではA,B,Cに初回盤と通常盤がありCD/DVDの中身は同じで初回盤はシリアルナンバー封入、通常盤は生写真1種ランダム封入でジャケットが異なるという仕様だったが今作ではA,B,Cの通常盤が廃止され、Official Shop盤と同内容の通常盤(CDのみ)一般発売が新たに追加。通常盤は新たにトレカ1種ランダム封入となり、Official Shop盤はCDよりも事実上のメイン商品である個別握手会、オンラインお話し会の参加権利に加えて外付け特典として生写真1種ランダム同梱という形となった。
映像が付属しないCDのみの形態としての通常盤が一般流通するのはDefSTAR時代以来(2008年「桜の花びらたち2008」以来)16年ぶりという事に。
また2018年秋に移行した坂道系に遅れる事5年半、ようやくDVDからBlu-rayへ移行した。前作からMV収録は廃止されており、今回もライブ映像4曲ずつの収録。前作は4曲のうち3曲が3種共通で異なるライブ映像は1曲のみという手抜き商法だったが、今作では2023年10月20日~22日まで3日間行われた前作の発売記念ライブの3日間各日から4曲ずつとなり全て異なる映像となった(前作「アイドルなんかじゃなかったら」のみ3種全てに収録されているが別日)。
1.カラコンウインク
センターは柏木由紀。シングルでは2015年の「Green Flash」で小嶋陽菜とWセンターだった時以来2度目で単独センターは初。作編曲は井上ヨシマサ。ブレイク期の功労者井上ヨシマサを再召喚してあの頃仕様の方向性であの頃を知る最後の1人柏木由紀の最終曲。井上ヨシマサの提供は2019年の「サステナブル」以来(即辞めてしまった矢作萌夏センターだったシングル)でこの時C/Wにもう1曲提供したっきりだったので4年半ぶり。
あの頃のAKB48を意識…というか井上ヨシマサが手掛けた2011年の「Everyday、カチューシャ」を意識したような懐かしの人気絶頂期AKB48王道アイドルナンバー。サビの途中でソロパートが出てくるなど柏木のための曲、「Everyday、カチューシャ」を現役で知っている最後の1人が卒業する曲というこれぞすぎる1曲。
さすがの良メロアイドルポップではあるが…なんだこの酷ぇ音質は…。イントロのノイズはアナログを意識した演出だと思うけど、終始ボーカルが遠くて汚れたような音色の演奏がギンギン、全体にボッワボワした音像。一体どういう環境で聞くのを想定してこうしたのかが全く分からない。PCからYouTubeで映像で見れば映像に意識が行くのでもう少しマシだったけど、スピーカーで聞いても酷いとはいえ特にイヤホンで(たぶんヘッドホンも)聞くとマジでただただ酷いだけになるんだけど…。
「Everyday、カチューシャ」のシングルバージョンの音質の悪さは当時有名で、これはミックス作業中に東日本大震災が発生し、避難して戻ってくると奇跡的にデータが保存されていた事から生き延びたその音源をあえて採用したと語られていた。ただ元々AKBでは音圧を上げまくるようにしていていい音質は目指していないみたいな怪しい発言もしていたようなのでそもそも井上ヨシマサの手掛けた楽曲は他の曲も音圧全開でギンギンした音像ではあった。今回は「Everyday、カチューシャ」を意識しているのは確かだし、さすがにここまでトチ狂った音質に仕上げて何も思わないはずない(これでおかしいと思わないなら井上ヨシマサ氏は聴力に深刻なダメージを受けているが気づいておらず周囲も何も言えない状況としか…)ので、明らかにわざと激悪音質に仕立てたと思われる。しかし久々過ぎて加減が分からなくなり振り切ってしまったのだろうか…。意図的にしてもちょっとこれはやりすぎどころではないぞ。井上ヨシマサどうしちまったんだ…。マジで耳やられてるんじゃないのか。
★★★☆☆
2.星が消えないうちに(AKB48 U-20選抜)
Wセンターは橋本恵理子、山﨑空。17・18期研究生13名を含む、AKB48の次世代を担う20歳以下のメンバー17名とされているが、対象となる20歳以下の全メンバーから選抜入りしたメンバーを除いた全員が参加している模様。また作曲は横健介、編曲はAPAZZI。
「カラコンウインク」の音質が酷すぎるので続けて聞くと物凄くスッキリとした綺麗な音像に聞こえるシューティングスターな感じのアイドルポップナンバー。知っているメンバー全くいないけど、やはり48の総本山であるAKB48という事なのか、C/Wなのに量産型を越えた気合の入った良曲。同時に今はAPAZZIの時代なんだなと…。「カラコンウインク」の音質が普通だったら違っていたとは思うけど、今作の中ではこの曲が突き抜けて良かった。
柏木主役曲2曲でMVの枠を使ってしまったので、MV制作最後の1枠は今作となり若手に与えられた。卒業式の後に学校に戻って文化祭ばりに派手に飾り付けて夜までパーリナイする迷惑系(曲解しすぎた説明)青春感溢れる内容。
★★★★☆
Type-Aのみ
3.最後の最後まで!(柏木由紀)
卒業ソロ曲。作曲は青木真一、編曲は野中“まさ”雄一。
典型的な卒バラで柏木由紀の心情に寄り添ったドキュメント的な感謝ソング。何もかも規定通りに感動的な量産型バラードになっていて独自性はあまりない。1番と2番のサビの歌詞が全く同じで、最後のサビ前も新しい歌詞ではなく1番のBメロをコピペ、最後のサビは新規歌詞ながらさらにドスレートな感謝で締めるという省エネ気味な内容で作詞家の息切れ感が顕著。ていうかこの内容なら作詞家使わずに自力でも書けたのではないか。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.パパに言えない夜(17期研究生)
センターは平田侑希で17、18期で唯一U-20選抜対象外の最年長メンバー(21歳)。作曲はツキダタダシ、編曲は若田部誠。
90年代っぽい明るいアイドルポップでメロとアレンジはかなりいいんだけど歌詞が…。まさかの父に内緒で彼氏の家にお泊りするウキウキ浮かれ女子が主人公で研究生にいきなり何歌わせてんだ的内容で策士っぷりが炸裂。リアルにパパの年齢で17期を応援しているファンも少なくないだろうに…あんまりパパ泣かすなよ策士家のお祖父ちゃん。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.マチビト(18期研究生)
センターは秋山由奈。作編曲は城戸紘志
もっとフレッシュなのが来るかと思ったら落ち着いた雰囲気の楽曲。前曲とは一転していつ来るとも知れない行方すら分からない待ち人を待っている一途な女子の切なさが歌われている。ややメロは弱いが雰囲気はいい感じの曲。
★★★☆☆
通常盤・Official Shop盤のみ
3.ライオンを狙え!(Universe Girls)
センターは岩立沙穂。ここまで1曲も参加してない残りの21歳以上の非選抜正規メンバー(16期より前)。以前はこの手の残りメンバーを全員参加させるとけっこうな人数になっていたが、11人しかいない辺りに人数激減っぷりが…。作曲はHiroya.T,山口光貴、編曲はツタナオヒコ。
音はあまり攻撃的ではないがとにかく戦えという戦闘系ナンバー。”どうせならライオンを狙え!”とかなり極端な発想がトンチキっているが、むしろ2番で同じサビ頭に“間違ってもシマウマは追うな!”を持ってくるセンスが凄すぎる。作詞家(65歳)、衰えはないようだ。しかし”勝っても負けても恥さらし”、”シマウマなんかに勝つな(尊敬されないぞ)”とかなんでシマウマがそこまで言われなきゃならないのか。シマウマなめるなよ。
★★★☆☆
コメント