夏の金網/藍坊主

2021年11月4日(配信)
2021年11月6日(公式通販限定CD)

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5ヵ月ぶりのシングル。前作はメンバー2人のみの参加のアコースティックリメイク作品だったため新曲としては2019年7月のミニアルバム『燃えない化石』以来
前作以降ドラムの渡辺拓郎が脱退、3人になって最初の作品。

DL/ストリーミングでは11月4日に単曲配信。これが一般発売で各配信サイトでDL/ストリーミングできる。
CDは前作同様の公式通販Luno Records Store限定販売CD限定でメインボーカルのみを抜いたMinus one、コーラスも完全に抜いたInstumentalを追加収録。いわゆるカラオケバージョンの収録は史上初。

3人になっての再始動にあたってはベース藤森が数年前から週末ミュージシャン(平日は一般企業のサラリーマン)になっていたことを正式に公表した。時期的には事務所グッデイを辞めて独立してから就職していたと見られ、ファンの間では既に周知の事実として噂されていた(ライブが土日限定、藤森だけ先に帰る、それまでバンドマンっぽい髪形や風貌だったのに独立以降明らかにサラリーマンっぽいきっちりした風貌になる等の変化があったので察する人は察するだけの判断材料は揃っていた)。これは藤森だけのようでこれを受けて改めてボーカルhozzyは自分はサラリーマンをしていないとコメントしている。ただし今作のMVではこれまでのモジャ髪から散髪したての一般人風の髪形に変わっている。

今回も元グッデイ時代のサウンドプロデューサー時乗浩一郎との共同プロデュース。またサポートドラマーには同じく元グッデイ所属の先輩バンドPICK2HANDでドラマーをしていたHAZE/大宮洋介が担当。グッデイなので当時DEENにも関わっていて04年のDEENのシングル「STRONG SOUL」ではPICK2HANDベースの酒井勇也と共に参加していた。

1.夏の金網

作詞はボーカルhozzy、作曲はベース藤森、表記は無いがアレンジはいつもギター田中が中心に行っているようで今回もそのように語られている。今回は田中がキーボード、プログラミングも担当しており、プロデューサー時乗浩一郎のキーボードはAdditional表記。

近所を散歩して中学の前を通りかかった時に金網越しに聞こえてきたバスケの音や風景が着想になっているそうで(実際の歌詞では吹奏楽になっている)、改めてあの頃の心を思い出しつつ今を生きよう(超訳)的な、いよいよ40代が迫るメンバーのリアルな感覚を歌詞に落とし込んだような形。30歳の節目目前で書かれた名曲「ホタル」、独立後の金字塔となった「群青」、そして今作とゆっくりと確実に青春時代が遠くなっていき、青春時代に対する感じ方が変わっていく様子がリアルタイムに記録されているようでもあり、この自然体な感じが個人的にも刺さる。

メロディーの良さも健在だが、hozzyが自身も語っていたように好調さを取り戻している中で独立以降藤森曲が停滞気味な印象だったが(週末ミュージシャンになったから曲数が減っていたり活動時間が限られていたというのもあるだろうけど)、今作はまずまず。過去の曲ほど突き刺さる勢いがないのは単純にhozzyの声の調子に合わせてなるべく高音を攻めずに低めに作っているためだとは思う。声の不安定さはそもそもに若い時から無理のある高音発声だった+それでも維持できるボーカリストもいるが努力云々ではない天性の丈夫な喉ではなかったという事と思われ、どうしようもなさそうではあるし、加齢に伴いさらに歌えなくなっていきそうな中で少しでもキープできれば…と祈るしかなさそうだなと正直思う。

一方でサウンド面の印象で大きく変わったのはドラム。ドラマーが変わってもあまり印象が変わらない事の方が個人的に多いんだけど、今回はもうドラムが明らかに大きく違う。脱退した渡辺拓郎のドラムはとにかく迫ってくるような迫力があり、実際にミックスでもかなり前に出しているような感じで勢いが凄かったので今作でのドラムは最初は妙に控えめに聞こえる。ああドラムがサポートになったんだなぁ…とちょっと残念にも感じたんだけど慣れてきたらバランスはいいし、今後を考えると(以前ほど高音バリバリで張り上げまくるような曲より落ち着いたトーンでの曲が増えそうだし)もっとハマりそうな気はする。かつての突き刺さるような勢いはなくとも年齢を重ねていく中でのリアルタイム性や深みが出てくればいいのかなとそんな今後に期待。数歳下の自分も年を重ねていくわけで、ファンも同年代が多いだろうから求めるものもゆっくり変わっていくだろうし。

近年のリリース停滞は独立系バンドのLUNKHEAD、GOING UNDER GROUNDも同様で特に新コロ以降アルバムどころか新曲発売どころじゃない感じになっていて元々綱渡り経営だったのが正直もう向こう側に突き抜けてしまっている(赤字運営)気がしなくもないが、藍坊主の場合は加えてドラム脱退決定により新作制作に入れない状態だった事も語られているのでここから早めに次の新作も期待できるんじゃないかとは思う。
★★★★☆

2.夏の金網(Minus one)

CD限定収録。
hozzyのメインボーカルのみ抜いてコーラスは残した音源。コーラスはこんなラインだったんだというのを確認する用といったところか。

3.夏の金網(Instrumental)

CD限定収録。
hozzyのメインボーカルとコーラスも全部抜いた完全に楽器演奏のみのインスト。改めて演奏のみを堪能する用。インスト音源の収録自体が初となり、CD専用の試みとして面白い事は面白いがコーラスだけ残すという細かいのを収録するよりはデモバージョンとか別バージョン的なオマケ音源の方が興味深いのになとは思った。

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