2022年11月16日
2022年10月2日(先行配信)
初登場32位 売上0.1万枚
FLOWとORANGE RANGEのコラボシングル。FLOWサイドからの発売となっていて、扱いは完全にFLOW単独寄りで、C/WはFLOW名義の楽曲(ORANGE RANGEのカバーと過去シングルのリミックス)となっている。10月2日の先行配信時は単曲だけでなくカラオケも一緒に配信していた。
期間生産限定盤はMV&メイキング、TVアニメ『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R2』ノンクレジットオープニング収録のDVD付。
ソニーの発売パターンだとMV収録の初回盤とアニメノンクレジット映像を入れるかデジパックアニメ柄仕様のみのアニメ盤(期間生産限定盤)は別に発売するのが常であったが、今作は期間生産限定盤にMV&メイキングも収録して集約する形を取っている。
メジャーデビュー基準で共に2003年デビューで来年20週年だが昨今流行りの前倒しキメ文句「20周年イヤー突入」という事と、FLOWは2006年『コードギアス 反逆のルルーシュ』前期代OP「COLORS」、ORANGE RANGEは2008年に続編『コードギアス 反逆のルルーシュR2』前期OP「O2」と過去に『コードギアス』主題歌を担当していたという共通項があった。2021年に『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ』、2022年続編『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュR2』として相次いで再放送を行った際にOP/ED映像のみ新規に交換。FLOWは『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ』前期OP「DICE」を担当していた。
今回は『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュR2』後期OPとして今作の起用が実現。ソニー枠の主題歌でORANGE RANGEは10年以上前にソニーを離脱しているため単独起用する事は実質不可能で、FLOWとのコラボをFLOW側主導で行う事で参加が実現したものと思われる。
配信版はComplete Editionとなっていて4曲目に「デイドリーム ビリーヴァー(TV size)」が追加されている。
1.デイドリーム ビリーヴァー
FLOW×ORANGE RANGE名義で楽曲もこの名義での完全共作。ただずっとソニーレーベルに20年いるFLOWと違ってORANGE RANGEは半分も行かない2010年で離脱している事もあってか、シングルCD自体はFLOW名義扱い、FLOWが呼びかけて、ORANGE RANGEを表向きゲスト扱いとすることで実現に至ったような感じはあり、この曲自体は対等な共作コラボなのに扱いがどう見ても対等なコラボになっていない。
話題作のはずがあまり話題にならず、全くヒットにもならなかったというかそもそもほとんど宣伝されてなくね?タイアップ効果は?というのも少し気になったが、よく見たら15周年というだけで新作ではなく主題歌だけ交換しての再放送では厳しいか…。
楽曲自体はコラボの醍醐味溢れる勢いのある楽曲。FLOWは前半5年くらいしか曲を把握していないのですっかりアニソンバンド扱いに抵抗するのではなく受け止めて開き直って以降どのような作風で活動してきたのかは把握していないが、双方いいところをイメージ通り押し出した感じではあるんだろうなと思う。ただサビ前のチャラララ~♪というエレキギターの入れ方、サビのメロディーとメロディーの間にORANGE RANGEによるクールな早口ラップを差し込んでくる構成はこれ完全に「O2」ではなく「*~アスタリスク~」を彷彿とさせるやつであってそれは『BLEACH』(初代OP)じゃないか…。全盛期のヒット曲のイメージを踏襲したという事なんだろうか。これ明らかに「*~アスタリスク~」イメージしながら制作されてるとしか思えないんだけど。ちょうど『BLEACH』新作放送だったので、最初『BLEACH』の新OPに初代OP「*~アスタリスク~」のORANGE RANGEを起用したいが単独では不可能なのでFLOWとのコラボでFLOWから出す形で実現させたのかと思ったぜ…。
★★★★☆
2.O2
2008年ORANGE RANGEによる『コードギアス 反逆のルルーシュR2』前期OPをFLOW単独でカバーしたバージョン。原曲に忠実にカバーし、3人で歌っているのを2人で回し、さらにシングルでこの曲に限ってORANGE RANGEで最も声が高いYAMATOがメインボーカルでサビがメチャメチャ高音。普段FLOWで使ってない高いキーをキー下げせずに強引突破(あまりのキーの高さにブースの中で愕然としたとコメント)。結果出てはいるもののFLOWの人ってこんな声だったっけ?というくらいにけっこうギリギリな感じの仕上がりに。FLOWがカバーするなたやはり「*~アスタリスク~」を聞きたかったなぁ…。
でも『NARUTO』は双方やってるけどFLOWは『BLEACH』やってなかったな。
★★★☆☆
3.COLORS (James Landino Remix)
今作用の新規制作ではなく今年2月に配信され、SACRA MUSICのYouTubeチャンネル『SACRA BEATS by SACRA MUSIC』内のSACRA BEATS ANIME REMIXESでも公開されていたリミックス音源。世界中のリミキサーによるアニソンリミックスの場として活用しているコーナーのようでこの機会に初CD化。
ナタリーのインタビューでも突っ込まれているようにFLOWが「O2」カバーするなら、「COLORS」はORANGE RANGEカバーで聞きたいと考えるところだが、こちらはFLOW原曲のリミックスバージョン。電子加工された典型的なリミックスではあるが、いやここで聞きたいのこれじゃねーんだよ…感が凄い。やはり権利というか立場的にFLOW作品にゲストORANGE RANGEというのがレーベル側の妥協点だったんだろうな。
★★★☆☆
配信Complete Editionのみ
4.デイドリーム ビリーヴァー(TV size)
実際にアニメで使用されているショートサイズ。普通だとこの音源は期間生産限定盤いわゆるアニメ盤のみに追加収録されているはずだが何故か今回はCD未収録で、配信版にだけ入っている模様(まさか入れ忘れたんじゃ)。
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