爆音ノ四半世紀ep/GOING UNDER GROUND

2024年6月16日(ライブ会場)
2024年6月17日(公式通販限定CD/配信)

アルバム『あたらしいともだち』以来2年4ヶ月ぶりの新作。2020年の新曲群は公式通販限定の配信だったため、シングルCD発売は『スウィートテンプテーション』以来6年ぶり。ライブ会場と公式通販限定。

事務所離脱以降の2015~2017年にかけてのシングル『もう夢は見ないことにした/Soul train』『the band』『超新星/よそもの』を踏襲したCD直入れ紙ケース仕様

共同プロデューサーとして山本幹宗が参加、コーラスも担当している。キーボードサポート無しでドラムサポートは引き続き冨田政彦。

公式にて松本素生によるライナーノーツが公開されている。

CDの一般発売は無いが、配信ではDL/ST共に一般配信された。

1.爆音ノ四半世紀

久々にガツンとバンドサウンドが響き渡るカムバック感溢れるロックチューン。編集ありきでの録音からせーので録音する古き良き方法に回帰したのも大きかったようだ。3人になって最初の「tha band」で再度歩き出した時と同じような勢いを感じる。“この瞬間のためにちゃんと負けてきた”とド頭で歌える強さでもって、せめて今よりはもう少し状況が良くなるといいよね。
★★★★☆

2.サワイ・ヘブン

アコースティックギターを生かしつつもガツンとしたバンドサウンドのミディアムナンバー。リラックスした心地よさが感じられる。
★★★☆☆

3.火星

ドライブ感のあるロックナンバー。何故「火星」なのかは作者本人も分からないらしい。リリースが無かった2019年を経て2020年の自粛下がダイレクトに反映された「望郷東京2020」「ビーチパーティー」、完全自主制作のアルバム『あたらしいともだち』には無かったバンドの勢いがここまでの新曲3曲でしっかり復活しているように思う。
★★★☆☆

4.屋根の上のSSW

唯一既存曲のリメイク。4人時代末期の2014年にレコーディングを終了してライブでも演奏していた曲で、4人時代最後のライブDVD『GOING UNDER GROUND TOUR 「OReTABI 2014~15」LIVE at 渋谷公会堂「河野、バンドやめるってよ」』の公式サイト購入特典CD-Rにて音源化はされていた。ライブ会場特典CD-Rでも別の2曲の合計4曲の前事務所時代の未発表音源がこの時収録され、このうち「parade」「Winding Road」は当時の音源が『ALL TIME BEST~20th STORY+LOVE+SONG~』に収録されていたが、「屋根の上のSSW」「風になって」はそのまま放置になっていた。今回は改めて現体制で作り直した音源となる。

1番の歌詞は変わっておらず、2番以降の歌詞がたぶん4ヶ所変更されている(当時は歌詞カードが無かったので聞き取り)。

ふざけて書いた→隠れて書いた
その中に→この中に
君と呼吸していた→君と呼吸してきた
ただ美しいほど→今切ないほど

今回サポートキーボードがいないので意図的に音質の悪い感じの電子音に変わっているがピアノの存在感が減退しつつもバンドの逞しさは増した感じ。精神性の差も大きく、リスナーが思っている以上に4人時代の環境は激悪で思い出したくないほど辛い状況で続いていたそうなので(時期は『稲川君』『Roots&Routes』『ひとりぼっちになる日のために』)、望んで自分たちで歩いている現在とはまるで異なる演奏になるのだろう。
★★★☆☆

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