2023年12月27日
初回盤A,B,通常盤
初登場1位 売上18.7万枚
11ヶ月ぶりのシングル。アルバム『P album』からは2週間でのリリースとなった。
初回盤AはC/W「Precious Life」「シュレーディンガー-Backing Track-」収録、「シュレーディンガー」MV&メイキング、MVのDance ver.を収録したBlu-ray付、DVD付の2種。
初回盤BはC/W「Midway of Life」収録。「KinKi Kids ニャンコ ステッカー」4枚封入。映像は付属しない。
通常盤はC/W「世界中を I LOVE YOU」「消えないトーチライト」収録。
3種全てにシリアルコード(通常盤は初回プレスのみ)封入で、『P album』との連動特典で『P album』+今作のシリアル1つずつでP goodsプレゼント応募抽選+応募者全員に「KinKi Kids合作曲メドレー」の特別動画を1月1日~31日の期間限定でストリーミング視聴可能。
しかし応募方法が超絶シビアで『P album』のシリアルコードはフラゲ日12月12日~12月17日までと発売から1週間もしない短期間で締め切られており、『P album』のシリアルコードを12月17日までに登録入力していないと今作のコードがあっても応募不可能という鬼仕様となっている。なお年末年始を挟むためか今作のコードは1月12日までと2週間以上の期間が設けられていた。また『P album』封入のシリアルにはシリアルコードが書いてあるだけで詳細は公式サイトを見るようにという丸投げ仕様(締め切りはCDのシールに小さく書いてあるだけ)となっていた。どうしてこうなった…。
1.シュレーディンガー
作詞:山崎あおい、作曲:U-key zone、編曲:堂島孝平/sugerbeans/U-key zone
バンド編成にブラス隊を交えたゴージャス感漂うナンバー。公式には“王道ポップスにシティーポップの要素も加え”と説明している。MVも金ぴかな世界観でゴージャスに歌い踊っているが、KinKi Kidsではかなり珍しいというかほとんど新挑戦に近いような方向性なのでは。作曲のU-key zoneは2011年のかなりとっつきにくかった非キャッチーなシングル「Time」の印象が強かったが(近年は「KANZAI BOYA」と「アン/ペア」のリミックスを担当するというトラックメイカーとしての起用だった)、今作は生音編成だしゴージャス感のあるアレンジだし(共作なのが大きいと思うけど)意外性があった。山崎あおいは『P album』に続く参加となるがシンガーソングライターとしては売れなかったけど提供者としてはあちこちに出没して作家としては大成してきた感じがある。シュレーディンガーは物理学者の名前だが、全く意味が通らない。今作においては「シュレーディンガーの猫」の話から“物事の結果は発生するまでわからない”とする意味の言葉として使用しているものと思われる。よって主人公が思わせぶりな相手に対して“愛か戯れか”それは全く分からないという心情を託した言葉が”シュレーディンガー”と解釈すればなんとなく意味が通る。というかそうじゃないと物理学者の名前が出てくる意味が全く分からない。
パッとしないシングルが続いていたところから「Amazing Love」以降3連続でけっこうしっかり耳に残ってちゃんと覚えていられる良曲がシングルで続くようになって個人的には改めてKinKi Kidsの良さを感じられる25周年以降である。
★★★★☆
初回盤Aのみ
2.Precious Life
作詞:田中花乃/Shusui、作曲:Shusui/Fredrik Hult/Ola Larsson、編曲:Ola Larsson/Fredrik Hult
父の小杉理宇造の後を継いでスマイルカンパニー社長となったShusuiだが提供活動も継続しているようだ。ただ小杉理宇造の息子である事はあまり言っていなかったcannaの周水として活動していた頃の方がKinKi Kidsとの縁からJニーズに提供しまくっており、2020年頃からは急にハロプロにばかり提供していたようでJニーズは御無沙汰気味だった。けっこう久々の登場。
淡々と進行していくUKっぽさのあるロックナンバー。シンプルにバンドサウンドかと思いきやドラムは打ち込みだった。
★★★☆☆
初回盤Bのみ
2.Midway of Life
作詞:前田たかひろ、作曲:林田健司、編曲:363820、コーラスアレンジ:岩崎元是
バンド+ブラスサウンドという表題曲と同じ編成の楽曲。今作の方がよりほのぼのとしたストレートな良メロ。林田健司もいよいよアラ還だが90年代SMAPでの提供ヒットの実績はまだまだ衰えていない。
★★★☆☆
通常盤のみ
2.世界中を I LOVE YOU
作詞:堂本剛、作曲:Funk Uchino/Gigi/Ryota Nakai、編曲:斉藤伸也(ONIGAWARA)、コーラスアレンジ:Ko-saku
作詞を剛が担当。Programmingの表記はShinya Saitoではなく何故かshytoshinya(shy to shinya→シャイトゥー→サイトウ?)になっているがSNSや英字表記での作家名をこれにしているようだ。
今回唯一の1人オケ制作の打ち込みナンバー。『P album』の路線には今作が最も近い印象。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.消えないトーチライト
作詞作曲編曲:堂島孝平
ギターベースドラムのシンプルなバンド編成(ギターだけでなくProgrammingも堂島孝平)。リズムは「We Will Rock You」っぽいが聞かせる系のミディアムナンバー。『P album』はスタイリッシュ寄りでバンド演奏が最後の2曲しか無かったが、この系統の曲を残しておいて今作に回したのだろうか。
★★★☆☆
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